AV女優のまとめ情報

AV女優』の解説

AV女優(エーブイじょゆう)は、日本アダルトビデオ(AV。内容はポルノビデオ)に出演する専門の女優である。非アダルト系メディア出演時にはセクシー女優と言い換えられることがある。本項は日本あるいは日本系の性的映像であるAVの女優について記述するため特記ない場合は日本における状況である。AVアイドルと呼ばれることもある。

現在(2016時点)、一説には3000人のAV女優がおり、また一説には現在(2011年時点)、延べ20万人にものぼると言う。

概説

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AV女優はビデオカメラの前で何らかの演技を要求されることも多いが、例えば映画やドラマの俳優などとは異なり、特別な演技訓練などを必要としない、誰にでも行えるものである。ただし性的な表現をいかにこなすかについてはやはり大切なところであり、作品の出来にとって重要な要素であることは確かである。例えば1985年頃人気を博したAV女優黒木香はアサヒ芸能のインタビューの中で、カメラの前で行っていることは自身にとってはセックスではなくパフォーマンスであると語ると同時に、あくまで性表現なのであって演技ではないとも語っている。

現在(2012年時点)、AV女優はおおよそ「単体」、「企画単体」、「企画」に分類できる。詳しくは後述する。

AV女優はその性質上から、基本的に芸名が付与され、本名で活動する事例は極めて少ない。言い換えればほとんどが本名以外の別名を女優名(芸名)にして出演している。また、誕生日や出身地は架空のものである場合が多い。実際、本名を使用してAV女優として活動していたとある女性が、実家から勘当を宣告されたりするケースがある。

DVD化による作品の長時間化(VHS時代は一般的に1本40 - 60分、たまに90分の作品もあった。DVDでは1本90分から2時間、長いと3、4時間以上)、インターネットの普及(ファン同士の情報交換、オンラインストアの購入者による商品評価によって作品の評判がすぐ広まってしまう)が環境の変化としてあげられる。

インターネット利用者の拡大により、日本のAV女優は日本国内はもとより世界各国で人気も高い。アメリカ合衆国台湾韓国中国などで大きな人気を集めている。これと同時にAV女優のアジア進出も進んでいる。


性行為は原則としてコンドームを用いて行い、村西 (2011)によれば、特記無き場合暗黙の了解として性行為は3回までとのことである。なお、かつて多く見られていた疑似本番については後述する。

待遇

ほとんどのAV女優はAV事務所(AVプロダクション)に所属しており、マネージメントされる立場にある。一般的にAVメーカー(制作会社)からの出演依頼を取り付け、初めて撮影となり、収入が得られる。新人AV女優は仕事を得るためにマネージャーと共にメーカー回りをして、ようやく仕事(収入)が得られる。このメーカー回りのことを業界用語では「面接回り」と言うが、一般的に言えば「オーディション」である。また、プロダクションはマネージメントだけでなく、撮影現場でのトラブルの解決も重要な仕事の一つである。

マネージメント料は相当な高額であり、村西 (2011) は折半としているが、いのうえ (2012) では事務所7、女優3が多く中には折半もみられるとしており、中村 (2012) は折半は良心的な方であり、60 - 70%はプロダクションに流れるとしている。プロダクションから独立して独自にAVメーカーと契約することも可能ではあるが、適切な出演料を提示できなかったり、あるいは逆に買い叩かれてしまうなど困難が多い。ただし企画女優においては長期間成功しているケースもみられる。桃宮ももは事務所の許可を得てフリーとして活動しており、自分で営業して取った仕事のギャラは100対0で入るが、中々仕事がない。

プロダクションはかつてに比べれば健全化しており、ギャラなどもある程度は明らかにされるようになってきているが、ギャラの持ち逃げや、AV女優に偽って劣悪な撮影現場に送り出すなどといった例もある。また過度のSMプレイにより刑事事件となったバッキー事件などもある。

経済評論家の門倉貴史による「風俗産業で働く女性の時給ランキング(2006年版)」によると、風俗産業の中でもAV女優の時間あたりの給料が最も高い。トップは「単体もの」のAV出演で時給3万1000円〜、「単体もの」で、1回のビデオ出演毎に、80万円〜150万円程度のギャラを受け取ることが出来ると言う。撮影現場で拘束される時間は2日程度になるから、時給に換算すると、1万7000円〜3万1000円程度。ただし、AV業界には、「出れば出るだけ価値が下がる」と言う法則があると言われる。元AV女優の峰なゆか小室友里も同様の指摘をしている。

「職業としてのAV女優」の著者・中村淳彦によると、志望者数の増加などで競争率が上がっており、容姿や学歴など採用条件は厳しくなる一方、供給高状態で待遇は悪化傾向であり、企画女優では複数回の本番を行う場合でもプロダクションの取り分を引いた手取りが時給換算で2000円といった例も見られるようになった。

前述の峰によれば、一時期と比べるとAV1作あたりの売上本数が減り、その制作費は下がっており、それに伴い真っ先にAV女優の出演料も低下している。また、進行形で出演料は下がり続けているという。また、AV女優人口が増え1人あたりの仕事量が減ったことも背景として挙げている。

小室は『くだまき八兵衛』の中でAV界の出演料の裏事情を明かしている。小室は現役時代に出演料のうち3分の2が所属事務所の取り分となっていた。前述の通り、AV女優は出演本数を重ねていくごとに出演料が減る。出演料が減額しても女優には毎月同額を支払えるように、事務所は減額分を補填しているのだの学資等を稼ぐためにAV女優となる者は存在する。

AV女優が所属事務所を変更して芸能活動を継続・再開させる場合、それまで使用していた芸名は使えない(芸名変更)という慣例がある。

出演強要と高額違約金訴訟

アダルトビデオに出演契約を勝手に結ばれ、拒否した女性が契約違反の違約金として2460万円請求された訴訟の判決が2015年9月に確定した。東京地裁によると女性は高校生の時、タレントとしてスカウトされ「営業委託契約」を原告の会社と結んだ。しかし、意に反して露出度の高いグラビア撮影をされ、20歳に会社が無断でAV出演を決定。出演後、さらに出演契約を結ばされた。前述のことを理由として精神的なショックもあって女性の体調が悪化、AVの出演を拒否したところ「違約金が1千万円かかる」と言われた。契約解除を会社に告知したところ本件訴訟が提起された。判決で裁判官は「(AV女優は)本人の意に反して強要できない性質の仕事だ」として原告の請求を棄却した。

被告の担当弁護士は「高額の違約金で脅され、AV出演を強要される事例は多い。重大な人権侵害だ」と述べている。

引退とその後

AV女優はその職業の性質上、おおよそ若く、穢れていない、性交経験が少ない、濡れやすい方が商品価値が高い。このため将来の保証などは無い職業であり、その職業としての寿命は一般にはあまり長くない。またAV女優の方の職業意識にも疑問が呈される向きもある。

人気が落ちると契約更新が行われなくなるか出演依頼が来なくなり引退となるが、そう言ったケースでなくともAV女優契約更改時の待遇悪化(あるいは企画落ち)・身内バレ(よくあるケースとしては、実家にばれると言うケースがある。稀な例では、AVプロダクションを相手取って裁判を起こそうとした親が居たが、AVプロダクションサイドが相当額の和解金を支払って事なきを得たり、実際本当に訴訟にまで持ち込まれたケースもある)・目標としていた貯金の達成・撮影が過激になりすぎた、などを理由に引退を選ぶケースも見られる。デビューするときはデビュー作が用意されている女優は多いが、引退作があるのは一部の人気女優だけであり、ほとんどは何の告知もなく姿を消している。名前を変えて再デビューする事が多々ある。

一方で、AV業界黎明期には一般的なものではなかったインターネットの普及や匿名掲示板の登場と共に、AV女優としての活動が親に露見するいわゆる「親バレ」や、インターネット上で本名・通学先・勤務先などといった個人情報プライバシーが晒され露見したことなどをきっかけに、AV女優が契約期間内であっても活動停止したり、引退に追い込まれるケースが多く見られるようになった。現役大学生がデビュー作の発売直前に通学先を暴露されて発売中止となった事例もある。この場合元AV女優と言う肩書きが付加価値として働く。残りは一般人に戻るのであるが、AVメーカーの広報あるいは撮影現場やプロダクションのマネージャーと言った職もあり、名前と経歴を生かしてフリーライターへの転身なども見られる。

淫乱ブーム

1987年から1989年、AV業界では一つのブームが巻き起こる。淫乱ブームである。それまではどちらかと言えば女性は、される側、受け手の側であったものが、自ら積極的に性的快楽を求める、そのようなAVがブームとなったのだ。藤木 (2009)では、その前段階として、1986年頃から起こった、激しいセックスの最中に自らの快楽を笛をプープー吹くことで現すと言う作品「SMっぽいの好き」で著名な黒木香のブームがあったのではないかとする。

代表例としては豊丸が挙げられよう。彼女のデビュー作は1989年5月、『吸淫力 - 史上最強のワイセツ』。膣にダイコンを挿入しアナルセックスまでこなし、自らも感じまくると言う作品である。豊丸は自らも感じまくると言う淫猥な演技で人気を博し、1988年には20本以上のAVに出演する。文献ではその他、淫乱の嚆矢となった咲田葵 『いんらんパフォーマンス GINZAカリカリ娘』(1987年5月)、膣にバイブを実に7本挿入すると言うプレイを見せた亜利沙、痙攣失神・潮吹き沖田ゆかりなどが紹介されている。なお潮吹きは1990年代以降、アダルトビデオの一つの要素として確立されている。

一般芸能界との関連

深夜放送ドラマバラエティ番組に有名AV女優がレギュラーやゲストで出演することも珍しくなくなって来ている。お色気番組として代表格である『ギルガメッシュないと』(テレビ東京)や『殿様のフェロモン』(フジテレビ)などがあり、それらの番組にもAV女優が出演することで知名度を上げていた。一般芸能界で最も成功した例として飯島愛(1972 - 2008、タレント・『プラトニック・セックス』)や黒木香 (1965 - ) が挙げられるが、及川奈央 (1981 - ) が子供向け特撮番組やNHK大河ドラマに出演するなど大きな活躍を見せ、また2008年以降はメンバーの多くがAV女優で構成されたアイドルグループ恵比寿マスカッツ恵比寿★マスカッツ恵比寿マスカッツ1.5が人気を得た。また執筆した小説が映画化・漫画化されたほか舞台・映画の主演などを行うみひろ海賊版の流通をきっかけに香港中国台湾で大きな人気となっている蒼井そら小澤マリアなども活躍している。

近年では、有名芸能人・著名人のAV女優転身が増加しているほか、元AV女優の一般芸能界進出も拡大している。メディアではセクシー女優、モンロー女優と表現される。(それ以前の時代はAVギャルと表現されていた。)

賞イベント

AV女優を対象とした賞イベントを以下にまとめる。また出演した作品が受賞する事によりその関連で表彰される、いわゆる作品賞もまとめる。

単体(専属)女優

AV女優の中で最もランクが高いと見なされるのは極一部のであり、その女優の持つ外見・魅力・人気・知名度などで十分なヒットを見込める。こう言った女優を単体女優と呼ぶ。特定のメーカーと複数本あるいは長期の契約を持つケースが多く、(メーカー名)専属女優と呼ばれることもある。またメーカーとの契約が何らかのかたちで継続されなかった場合、女優は企画単体または企画となり、これを「企画落ち」と言う。専属契約が切れた時点で引退する事が多い。

出演料は比較的高く、中村 (2012) によれば、100 - 250万円(一本)。村西(2012)によれば50万円からである(ただしいずれもプロダクションに支払われる出演料であり、AV女優の手に渡る金額はこれの数割。また金額は撮影内容と契約により大きく異なるため、あくまで比較のために記すものである)。

なお、ビニ本の世界では1980年頃、「単体モデル」「単品モデル」と言う語が既に使われていた。しかし藤木 (2009) によれば、この場合は、女性が一人で登場し、男性との絡みが無いと言う意味での、単体であり、そうでない女優が出演するビニ本は「カラミ本」と呼ぶ。AVの単体とは異なり、何れの場合にせよ女優は一人である。

企画単体女優

後述の企画女優の中でも単体女優並みに人気が出て、出演依頼が殺到し多数の作品に全く無制限で出演する場合がある。このような女優を企画単体女優・キカタンと呼ぶ。1998年-2002年頃にセルビデオのブーム・メーカー急増と時を同じくして登場した。企画単体女優もその女優を主役として商業が成立するのであるが、特定メーカーとの複数本・長期の契約を持つものではなく1本単位の契約であり、2012年現在日本のAV業界ではこの企画単体女優の作品を軸として商品を展開している。AV女優全体の15 - 20%を企画単体女優が占める。

代表的な企画単体女優として、長瀬愛堤さやか笠木忍立花里子紅音ほたる成瀬心美つぼみさとう遥希大槻ひびき波多野結衣上原亜衣初美沙希などがいる。出演料は中村 (2012) によれば30 - 80万円(日当)、村西 (2011) によれば10万円(ただしいずれもプロダクションに支払われる出演料であり、AV女優の手に渡る金額はこれの数割)。

単体女優と異なり出演依頼さえあれば制限無く出演できるため、一度火が点くと、爆発的な人気を得、月産20本を越えるなどする場合がある。代表的な例を述べると、朝河蘭が2年で516本(月21本)、桃井望が2年で160本(月6本)、長瀬愛が3年で120本(月3本)、笠木忍が6年で200本(月2.7本)と言った具合である。特に1998年 - 2002年の企画単体登場初期にこの様な過酷な出演が多く見られた。上原亜衣は月25本、引退直前は60連勤と語っている。人気が出ると多忙になり2・3年で休業や引退する事が多い。

企画女優

企画女優はAV制作側の作品コンセプトに沿ってカメラの前でセックスを行う。多くの女性の中の一人として出演する。パッケージで名前が推されることすら稀で(1人だけの出演でも珍しくない他、最初から芸名自体設定されていない事もある)、女優の質や知名度だけでは客を呼べない状態である(但し名前が出ないという事は親などの知人にAV出演がバレにくいという事でもあり、その点から自ら企画女優になる場合もある。)。AV女優全体の80 - 90%はこの企画女優である。

出演料は中村 (2012) によれば15 - 25万円(日当)、村西 (2011) によれば5-6万円(ただしいずれもプロダクションに支払われる出演料であり、AV女優の手に渡る金額はこれの数割)。

本番女優・疑似女優

日本にAVが発生したのは1981年、一般家庭にビデオデッキが普及しブームとなるのはおおよそ1982年以降となる。なお当時の人気女優に「ドキュメント ザ・オナニーPART2 女優・田口ゆかり」など約40本の表ビデオと10冊の裏本、その他裏ビデオにも出演し「裏ビデオの女王」と呼ばれた田口ゆかりがいる。

当時はビデ倫モザイクが非常に濃かったこともあり、モザイクの向こうで本番行為、すなわち陰茎への挿入が行われていないことは半ば当たり前であった。特にルックスの良い、ランクの高い女優にとってこれが当てはまる。東良美季は『別冊宝島211 1億人のAV』で「当時は<本番>と言えば<SM>や<スカトロ>とさほど変わらない、かなりキワモノ的な行為だったのだ」と語っている。ただしこれには、モデルプロダクション側の意向もあったとも言われている。プロダクションは女優が人気を博せば通常の芸能界への売り込みを考えており、その為質の高い女優には、本番などのプレイを行わせることはよしとしなかったとされる。またある人気AV女優は1986年、男性誌GOROでのインタビューで堂々と、撮影時には(モザイクの向こうでは)前張りを付けている、フェラチオ時には(モザイクの向こうでは)ガムテープで作られた物体を使用している、本番はやりません、などと答えていた。実際は本番をせずに本番をしている様に見せる行為は疑似本番と呼ばれるようになった。

いずれにせよ、本番行為を行うのはワンランク下とされる女優の仕事、と言う傾向があった。

しかし疑似本番の全盛にも転機が訪れる。ひとつはAV監督、村西とおるの登場である。彼はある時期より作品の中身が性行為・本番行為しか無いと言うビデオを月産6本と言う勢いで量産する。これは海外ロケのスケジュールの都合上、演出のこだわりや撮り直しが行えなかったと言う事情もあるが、SMドキュメントシリーズなどは大ヒットし、村西の本番ビデオは市民権を得た。

もうひとつは1993年以降に発生したセルビデオブーム(と言うよりは、セルビデオと共に登場したビデ倫に捕らわれないシースルービデオ・薄消しの概念の一般化)である。モザイクのかけられる面積は小さくなり、モザイクの一辺も小さくなり(2000年以降には一辺1mm以下などと言う最早丸見えのものもあった。ただし大規模には流通しなかった)、透過性が増した。そのため疑似本番でごまかせず本番を行うようになった。ビデ倫の強かったレンタル業界では疑似本番女優が多くいたが、彼女たちはセルビデオで用いられることはなかった。

なお1998年にはセルビデオ専属女優森下くるみがデビューしている。彼女はソフト・オン・デマンドで活躍し、またその彼女の活躍が、レンタル女優のセル流出を加速させた。

長期専属女優

※2018年3月時点(発表済みのリリース予定も含む)、パッケージに「専属」表記があり、各メーカー専属女優の中でも専属状態が1年を超える女優をまとめる。太文字は2社専属、斜体字はデビュー、「停」はリリース停止中、「復」は専属復帰。

リリースの多い女優

※2017年12月時点、DMM.R18検索結果を基準とする。太字女優は総作品数・単体作品数ともに歴代10位以内を達成。

参考文献

  • 永沢光雄『AV女優』(ビレッジセンター出版局 1996年 ISBN 4-89436-025-X ISBN 4-16-749302-0)
  • 永沢光雄『おんなのこ(AV女優2)』(コアマガジン 1999年 ISBN 4-87734-269-9 ISBN 4-16-749303-9)

AV女優』に 関連する人気アイテム

AV女優、のち

安田理央氏の『AV女優、のち』 (角川新書)を読んだ。

(こんな内容)→みひろ、笠木忍、麻美ゆま、愛奏、長谷川瞳、泉麻耶、真咲南朋――)

以前、アダルトビデオ女優になった女性たちにインタビューした、永沢光雄氏の『AV女優』『AV女優2』 (文春文庫)を読んだ時は、親の離婚や家庭内暴力など、悲惨な境遇故にこういう職業を選んだのかと思えるような不遇の身の女性ばかりが眼についたものだった。

それと同じ傾向の物語本(一応ノンフィクションではあるが、芸名での登場であり、南京虐殺をオーラルする中国共産党お墨付きの語り部のお話をただ拝聴するのにも似て反証不可能な例多し?)はいろいろと出てきている。

中村淳彦氏の『アタシは生きる!! AV女優22人の人生』『名前のない女たち 企画AV女優20人の人生』 (宝島社)など。

黒羽幸宏氏の『裸心 なぜ彼女たちは女優という生き方を選んだのか?』 (集英社)もそれと似て、大塚咲、かすみ果穂、藤井シェリー、佐伯奈々、水野つかさ、滝沢優奈、星月まゆらなどのアダルト女優に長時間インタビューをして、その初体験や性体験、女優になった理由などを解剖している。いずれも作品は未見(?)。

昔のピンク映画の女優に比べれば、はるかに可愛く、よりハードな演技をしている二十歳前後の女性たちだが、ごく普通に恵まれた家庭で育ち、成績も優秀でありながらこの世界に入ったり。友人関係で悩み、自殺未遂や中絶を体験し。母親が女優顔負けでエロ好きでバイブなどを愛用してオナニーをしているのを幼稚園児の時に見て。親に知られてひと騒動あったり、黙認されたり。さまざまな葛藤やらアッケラカンやら。手頃というか気楽というか、異なる世界の人々の生き方を垣間見る読み物として面白くは読んだ。それ以上のモノではないが。しかしそれなりに真面目に「それぞれの人生」を追求した佳作。読む価値はある。

安田理央氏の『AV女優、のち』も、今風というのか、あまり悲惨な家庭環境ではなく、気楽にいうか、軽い気持ちでアダルト女優にあこがれを感じたりもして、この世界に入った女性が多い。

中学生ぐらいで初体験をすませたり高校中退という旧来通り(?)の早熟なタイプもいるし、男優相手が初体験で処女でなくなったという女性もいたりする。大卒の女性もいる。

さらなる踏み台として、まずはアダルトビデオの世界に入ったり、人それぞれ。親バレを気にしたり、恋人になじられたり。

ここに出てきた女優のことはあまり知らない? そんなに美人とは思わないが、人気もあったそうな。個人的には高井桃とかなら分かるが。

地上波の民放の番組(「おねがい!マスカット」等々)に、裸にはならずに「アイドル」として出演したりするアダルト女優が出てきて、「市民権」も獲得していったそうな(その番組は見たことがなかった)。

ともあれ、自分の得意なこと、能力を活かして、それを職業にするのは当然のこと。そこそこ美人で、そこそこ巨乳(貧乳をウリにすることもありうる?)なら、そういう分野の女優になることは可能だろう。

ただ、著者も指摘しているが、近年、人権団体、フェミニスト(?)からのアダルト業界批判が相次ぎ、検察捜査の尋問時の既視化(撮影)ではないが、撮影時に、もう一つ別のカメラを用意していることもあるという。

「おはようございます」から始まって、監督が女優に、「こういう撮影をします」との説明をして、女優も納得して撮影終了までを逐次撮影しているというのだ。

「まるで、監視カメラだ。女優とふたりきりで撮影するハメ撮りにおいてもその監視カメラは置かれているという。なにかあったときに、撮影されていないところで、”強要”が行われていないという証明をするための”証拠”である」とのこと。

撮影現場で、じゃあ、頑張ろうよ、なんてことも言うと「強要」になるというから言ってはいけないとのこと。

北朝鮮の人権抑圧には何の関心も批判も寄せない左翼人権団体(?)が、そういうことには目くじらたててやっているのかな?

まぁ、集団レイプ・集団痴漢ものなどは、フィクションとしても、いささか問題もあろうが。「誘惑する女教師」みたいな内容なら、「強制」とかそういうものもなさそうだが、「女教師レイプ地獄」なんていうのは。アダルトものは、そういう誘惑分野のみ許可するなんてわけにもいくまいが。

安田氏には、 『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』 (太田出版)、雨宮まみ氏との共著『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』 (翔泳社)などがある。いずれも力作。

大卒のアダルト女優といえば、麻生希さんが近年だと浮かぶ。フェリス女学院出身とか? 身長も高く(脚線美もいい)、胸もまずまずの大きさ美乳系? お嬢様風のアダルト女優といった感じだったが、徐々にハードなレイプものが増え、肌も荒れて黒ずんできた(ようだ?)。

と思ったら、最近、覚醒剤所持やらで逮捕されたりもしていたそうな。何があったのやら? 歳も33歳? 卒業してすぐにこの世界に入ったなら、まだ20代では?

そのあたり、いずれ、安田さんにも追究してほしい?
『AV女優、のち逮捕』といったタイトルで、そういう転落したアダルト女優の歩みも追ってほしいものだ。
アダルト業界関係者。当然ながら、いい人ばかりじゃないからね。人権団体もしかり。北朝鮮やウイグル問題にももう少し関心を寄せたら?と言いたくもなる人権団体もある。同じアジアなんだから。しかも、人権に国境はないというなら。

非常に爽やかな読後感を得られる作品である。

これは、筆者が元AV女優をおだてるでも見下すでもなく同じ目線で取材していることに起因しているからと思われる。
掲載されている女性は皆、過去に仕事を頑張ったのと同じように、現在新しいことに取り組んでいることを活き活きと語っている。
よくある「あの人は今」のようなテレビ番組とは、そもそも視点が全く違うのである。

「AVに出演した女性が、みんなしあわせになっていたらといいなと心から思う」という後書きの一文が、この作品の原点であるように思う。



購入者は元女優のファンが多いのだろうが、AVに特に関心のない女性にも勧めたい一冊である。

Amazonで購入して状態が悪かったと低い評価をしている方がいますが、私はAmazonで購入して綺麗な状態で届きました。
綺麗な状態で購入したい方はマーケットプレイスではなく新品の購入をお勧めします。

5つ星のうち 3.0綺麗な世界?

(参考になった人 6/7 人)

安田氏の著書、「痴女の誕生」を読んで興味を持ったので購入した。
AVに関して、私は90年代から嗜んでいる程度だが、その目線からすると本著は女優に寄りすぎているように感じた。
数年前に出版された「裸身」(黒羽氏)のような著者=鑑賞者=読者のような距離感が本著にはなかった。
あくまで女優に近しい方の、優しさに満ちた視点がそこにあった。読者として、少し遠く感じる原因はここだろう。
読後感は爽やかなものであったが、例えばキカタン4人衆に触れる項では自然と暗い気持ちになるなど、古いファンからすると「そんな綺麗なものだったか?」と思えるところもあった。
インタビュイーが良いだけに、もっと深掘りして欲しかったのが正直なところである。

SHIMIKEN's BEST SEX 最高のセックス集中講義

セックスの体位から、男としての振る舞い、イキ方までしみけんのノウハウが詰まった珠玉の一冊です。読んでいて卑猥なものでもなく、堂々と学校でも読める内容でした(オススメはしません)。節ごとにある「しみペディア」では性に関する雑学も解説されています(Gスポットは海外でもG-spotというみたいです)
以下参考になった点です。

・後戯をしない男はクズ!
自分を受け入れてくれた相手に対して、感謝の言葉を伝える時間である。セックスレスの対策にもなる。ティッシュ、タオル、水の後戯セットも忘れずに。



・女子に好かれる人、嫌われる人
女子に好かれるのは難しくても、嫌われないようにするのは簡単。不潔、不自然、ネガティブな人は総じて嫌われる。
髪を月1で切る、爪やすりをする、口臭、パンツ等の準備は簡単にできる

・女の子に触る前は?
以下のしみけん愛撫セットを忘れずに
コンドーム
制汗スプレー
歯ブラシ
ハンドクリーム
ハンカチ
ウエットティッシュ
フリスク
舌ブラシ
リップクリーム
ヘアゴム

5つ星のうち 5.0しみけんを見習え!

(参考になった人 4/4 人)

45歳、既婚男子、人妻キラーです☆この著書を読むまでは、アダム徳永氏の提唱するスローセックスを信仰し、これ以上の女性を悦ばせる思想はないという固定観念に捉われていたが、読んでみて女性を気持ちよくさせるセックスは100人いれば100通りあるのだと。あなたの経験やノウハウ、先入観、それは時として女性の悦びを妨害しているのかもしれない。大切なのは目の前にいる女性に優しい気持ちで寄り添うこと。また、あなたがセックス中に女性がしてくれたこと、それはまさしくその女性がして欲しいことなのだ。女性がマグロになった時、それはあなたのテクに酔いしれているのではなく、静かにそぉーっとしておいてというシグナルかもしれない。勘違いするなかれ。あーーいい勉強になった。

5つ星のうち 1.0AV男優としては無理

(参考になった人 1/1 人)

ぶっちゃけAV男優としてはプロじゃない。 自己主張が激しくて女優よりも目立とうとしてるからユーザーとしては気分が萎える。 男優の数が少ないから見たい女優の作品には必ず奴が出てくる。 こいつが出る作品はそれ以上見たいと思わない。 プロのAV男優なら自分は目立たずに女優をイかせるぐらいになれよ!

AV男優しみけん ~光り輝くクズでありたい 

AV女優さんや、名物監督さんについて書かれた本は多々あれど。

AV男優さんのことを書いた本は珍しい。
しかも「しみけん」さんは、現役AV男優さんである。
レビューの高評価も本書を買って読むきっかけになったけれど。

いやいや、これは本当に面白くて。
あっという間に読み終えてしまいました。
しかも、内容が実に興味深い話題ばかりだし。
結構、お役に立つ「トリビア知識」も満載。

知られざるAV男優さんと、AVの制作現場など、面白いお話が満載で。


繰り返し読めるだけの魅力と充実した内容でおすすめです。
しかも、文章、うまいし。
その上!!
「笑い」の才能もあって、結構、ツボに入りまくりの話もあり。

しかも、珈琲を吹き出しそうになったのが・・・。
「唖駄流斗の支配階級」(民明書房刊)←ネタ出典元は『魁!!男塾』宮下あきら作(集英社)
さりげなく文章の流れにそって、書かれていたこの一文。
知る者だけが笑える、漫画からのネタ。(しみけんも読んでましたのね)

いかにAV男優さんの世界が厳しいか。
やはり存在したAV男優の「上下関係の厳しさ」と。
どういう人が伸びていって、ダメになってやめていくかとか。
「挨拶がきちんとできない人間はダメ」というお話も、勉強になりました。

続編があるなら、読みたいと思った作品でございました。

数々のAV作品を見てるがこいつが出てくると萎える。
ユーザーは男優を見るために作品を購入しているわけじゃない。
女優を見るためだけに作品を見てるんだから、男優がそんなにでしゃばらないでもらいたい。
他のベテラン男優陣は黒子に徹していて、女優を引き立てるからみをするが、こいつだけは自分が目立とうとする。
プロのAV男優としては失格だろう。
自分を俳優かなんかと勘違いしているんじゃないか。
好きな女優の作品にやたらとこいつが出てるから見る作品が減ってくる。


他のユーザーたちも同じことを思って色々なメーカーにクレーム出してるらしい。
そのため監督からもあまりでしゃばるなと指示されても聞かないんだもんな。
もういい加減、辞めてほしいぞ。

しみけんさんのAV男優としての情熱がたくさん詰まった一冊です。 業界のこともよく書かれてあり、すごく面白かったです。 大学の本としても使えるくらいの読みごたえのある内容です。 しみけんさん、いつまでも輝き続けてください❗(^_^)

どうすれば愛しあえるの: 幸せな性愛のヒント

今まで二村ヒトシさんの本を何冊か読んでいたので購入。

恋愛系のハウツー本は今まで何冊も読んできました。
この本のはじめに二村さんは
「この本の内容を実践する熱意があるのなら貴方は誰かと愛し合うことができる」
と仰っていましたが、残念ながらこの本にも
自分の人生を変える力はなかったように感じてしまいました。

対談形式でどちらかと言えば宮台氏が比較的メインの語り手であり、
宮台氏の極端すぎる主張にはちょっと賛同しかねる部分もありました。


個人的に今の自民党や首相は全く支持していませんが、
「安倍政権の支持者はステディのパートナーがいない」等の
週刊誌のアンケートを鵜呑みにした無理やりすぎる政権批判や、
講演先の女子高生150人程度に曖昧な質問をしただけで
「女性は男性に経済力を必ずしも求めているわけではない」という風な
断じ方をしてしまいますし、何よりも自身の意に沿わない価値観を持つ人々や
社会の変化を全て「劣化」「頓馬」「豚」呼ばわりするのは、
いくらなんでも社会学者の肩書を持つ人間として視野を疑ってしまうというか
ちょっと品格が無さすぎると思いました。

とはいえAV業界の歴史や「トランスに入る」という概念など
興味深い含蓄に富んでいる本であるとは思いますので
星2つとさせて頂きます。

5つ星のうち 5.0おもしろかった

(参考になった人 35/40 人)

私は割と教師や大人に気に入られるタイプのおとなしい子供だったのですが、
大人になって何十年、まわりを見ているとヤンキーみたいなタイプの人間の方が
しあわせな人生を歩めていると思います
そして今ドラマにもなって話題の恋愛工学は理には叶っているのかもしれないけど
なんだか気持ち悪いな、とも感じていました
(僕は愛を証明しようと思うも読みましたし、藤沢さんもtwitterでフォローしています)

それらに対する答えがこの本には書いてあって、なぜだか理由はわからないけれど
確かに「法外」なことをしている人は人生を生きるエネルギーがあるなあと納得しました

自分をさらけ出せない人間は幸せになれないのかもしれませんね
この本を見てやらしいことも人生に取り入れてみようと思い少し実践してみました
自分を他人にさらすのって怖いことですね
こういうのを乗り越えていくと幸せを感じられるようになるんでしょうか

私にとっては文章が難しかったですが興味深く読めたおもしろい本でした

本書はややバラバラな内容。今後、両氏の考えがさらに整理されたものを読んでみたい。

言語とは別次元の性愛を言語化するという難しさがあるものの、参考になることは間違いない。

宮台真司は、相変わらず広範囲に渡る理論武装を持ち、自らの体験を通しての内から湧き出る強さがある。その分、彼が語る言葉は端的でやや難しい。宮台語が多く、読者に深読みを求める。

一方、二村ヒトシは、圧倒的な体験、観察を元に行う人間分析が優しい。彼の「心の穴」という概念は、とてもわかりやすい。

実践的には次のことを努力したいかな。

「思い出すだけで穴があったら入りたくなるほどの失敗を、死ぬほどいっぱい重ねることです。」

AV女優』by Google Search

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