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樋 (建築)』の解説

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(とい)とは、屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは下水に導くための装置設備。建築では特に雨水などの液体を運ぶのに用いる雨どい・雨といのことをいう。「とゆ」「とよ」ともいう。

地上に仮設して水を流す筒状の樋は筧(かけい・かけひ)と呼ばれる。「ひ」(=)とは堤などから排水するための門のことで、「とい」の語は「戸樋(とひ)」のこと、筧はすなわち「懸樋(かけひ)」である。

樋の種類

  • 軒樋(のきとい、のきどい) - 軒下に敷設して屋根からの水を集めて流す役割を担う。eavestrough. eaves spout.
  • 竪樋(たてとい、たてどい) - 軒樋によって集められた水を地面に下ろす。縦樋。drainpipe. downpipe.
  • 箱樋(はことい、はこどい) - 軒樋の外観を箱状の覆いで隠したもの。box gutter.

樋の形状

  • 溝型 - 断面形状が略半円弧、U字、倒コの字、V字、逆台形で上面開口となっており溝状のもの。

現存する最古のものは東大寺三月堂の物と言われている。確認できる最古の文献は平安時代の書物『大鏡』の「花山院家造り」にある「あわいに“ひ”をかけて涼し」という一節。一般に広く普及しだしたのは江戸時代享保の頃で、防火のために幕府から瓦屋根が奨励されるに伴い建物の部材保護を目的で使用されることが多くなった。この頃の素材は木や竹であった。明治時代にはトタンブリキ製が多くなる。戦後から高度成長期にはプラスチック塩化ビニール)製が発展し形状や大きさの幅も増えてきた。

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