三段論法のまとめ情報

三段論法』の解説

三段論法(さんだんろんぽう、, シュロギスモス、、)は、論理学における論理的推論の型式のひとつ。典型的には、大前提、小前提および結論という3個の命題を取り扱う。これを用いた結論がであるためには、前提が真であること、および論理の法則(同一律無矛盾律排中律、および充足理由律)が守られることが必要とされる。

アリストテレスの『オルガノン』(『分析論前書』『分析論後書』)によって整備された。

語義

もともと言語依拠段階的推論法というような意味合いである。3段と限定されてはいない。そのように限定されるかのような誤解を招く邦訳語であるが、古代ギリシアが確立したものが3段構成だったために、欧米文明へ向けての開化という実際目的に即した訳語が作られた。インド固有の三段論法では5段構成である。

3つの項(概念)と3つの命題

古代ギリシアに由来する西洋の三段論法は、

  • 大概念(Major term) - 結論において述語(P - Predicate)となる概念(項)。
  • 小概念(Minor term) - 結論において主語(S - Subject)となる概念(項)。
  • 媒概念(Middle term) - 大前提・小前提で上2つの概念(項)との関係性が示される媒介的な概念(項)。中項(M - Middle term)。

という3つの項(概念)の内、2つの組み合わせ(関係性)をそれぞれ表現する、

  • 大前提(Major premise) - 大概念/述語(P)と、媒概念/中項(M)の関係性を示す命題文
  • 小前提(Minor premise) - 小概念/主語(S)と、媒概念/中項(M)の関係性を示す命題文
  • 結論(Conclusion) - 小概念/主語(S)と、大概念/述語(P)の関係性を示す命題文

という3つの命題によって構成される、演繹的な推論規則である。

このように、(「量化」的な変動性を持つ)ある個物的/基体的な「小概念」と、抽象的/類的な「大概念」の関係性を、両概念との関係性を示すことが可能な「媒概念」(中項)を介しつつ提示/規定するのが、三段論法という手法の目的である。(「媒概念」(中項)を介さずに、すなわち「大前提」「小前提」を経ずに、端的に「結論」の「小概念」と「大概念」の関係性のみを命題として提示する場合、それは推論ではなく単なる「定義文」となる。)

このように、概念間の関係性を規定・整理する「概念の整理整頓術」としての論理学において、その推論形式の最小型となるのが三段論法である。

以下に「定言的三段論法」の例を示す。

  • 大前提:全ての人間は死すべきものである。
  • 小前提:ソクラテスは人間である。
  • 結論:ゆえにソクラテスは死すべきものである。

(なお、これが今日に至るまでに伝統的なものになっているが、アリストテレスがその著『分析論後書』において例示している、定言命題を欠いて仮言命題一本のみの「三段論法」とは形式が異なる。)

命題の4つの型

三段論法を構成する各命題は、「全称 - 特称」「肯定 - 否定」の区別の組み合わせによって、A,E,I,Oの4つの「型」に分類される。(括弧内は今日の一階述語論理における量化子を用いた表現。)

  • A = 全称肯定判断 ≪全ての人間生物である≫(∀)
  • E = 全称否定判断 ≪全ての人間不死ではない≫(∀¬=¬∃)
  • I = 特称肯定判断 ≪ある人間学生である≫(∃)
  • O = 特称否定判断 ≪ある人間学生ではない≫(∃¬=¬∀)

(なお、このAとIはラテン語の「affirmo」(肯定)、EとOはラテン語の「nego」(否定)から採られた記号で、特に深い意味があるわけではない。)

三段論法の4つの格(配列パターン)

三命題における S, P, Mの配列パターンを「格」 (かく、英 : figure) と呼び、これには4つの可能性がある。

(なお、第四格は、ガレノスが形式整備のために補完したものである。アリストテレスは、実用性は無いと考え、省いたものと考えられている。)

ちなみに、上記した命題の4つの「型」(A, E, I, O)と、この4つの「格」を組み合わせて表現すると、例えば、第一格の命題が全てAの場合は、(分かりやすくこれを小文字のaにして)

  • MaP SaM SaP

といった具合に表現できる。

種類

4つの型(A, E, I, O)を採り得る各命題が3つ(「大前提」「小前提」「結論」)組み合わされ、更にその組み合わせが命題3要素の配列パターンによって4つの「格」に分けられるので、全部で43×4=256通りの三段論法がありえるが、実際にはそのうちの19通り(厳密には「弱勢式」の5通りを加えて24通り)のみから恒真な結論が得られる。このとき2つの前提はともに真でなければならない。(真でない前提からは、しばしばパラドックスが導かれる。)

その19式(24式)を示せば、

  • 第一格では AAA, (AAI,) EAE, (EAO,) AII, EIO
  • 第二格では EAE, (EAO,) AEE, (AEO,) EIO, AOO
  • 第三格では AAI, EAO, IAI, AII, OAO, EIO
  • 第四格では AAI, AEE, (AEO,) IAI, EAO, EIO

である。

詩による表現

「定言三段論法」における上記の19式を覚えるため、中世スコラ学)ではsyllogismusと呼ばれるラテン語の詩が作られた。

この詩から子音を取り除くことによって三段論法の式が得られ(上記の詩の強調文字の部分が式である)、それぞれの式を呼ぶのには詩のおのおのの単語を用いる。

また、詩の1行目が第一格、2行目が第二格、3行目が第三格、4行目が第四格に対応している。

また、第一格以外の格は、第一格に還元され得るが、式の名称に含まれる子音のうちs, m, p および c は還元の際の手引きとなるもので、s および p はそれぞれ直前の母音で表される式を「単純換位」あるいは「限量換位」せよという意味であり、m は「前提の変換」を命じ、c は「三段論法の換位」すなわち帰謬法によって証明せよという意味である。

冒頭で示した三段論法の例は第一格の Barbaraに対応している。

大前提:全ての人間は死すべきものである。(A, M-P:全てのMはPである)
小前提:ソクラテスは人間である。(A, S-M:全てのSはMである)
結論:ゆえにソクラテスは死すべきものである。(A, S-P:全てのSはPである)

ベン図による表現

上記の19式(24式)を「ベン図」で表すと、以下のようになる。

上に「M」(中項)、左下に「S」(主語)、右下に「P」(述語)が配置され、その3つの関係が示されている。また、右上に「大前提」、左上に「小前提」、下に「結論」が補足的に示されている。

黒い領域は要素が無いことを表す、赤い領域は特称を表す。「弱勢式」の項目は背景を灰色で示している。

(このように、「オイラー図」と異なり、「ベン図」は直感的にやや分かりづらい面があるので注意。)

オイラー図による表現

上記の19式(24式)を、より直感的に分かりやすい「オイラー図」で表すと、以下のようになる。

「M」(中項)は青、「S」(主語)は赤、「P」(述語)は緑で表現されている。「弱勢式」の項目は背景を灰色で示している。

包含タイプ

AAA-1(Barbara)

第一格のAAA、すなわち「MaP SaM SaP」の三段論法。

入れ子」式に、主語(S)が述語(P)に包含されるパターン。

以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pである。 (MaP)
小前提:「全てのS」は、Mである。(SaM)
結論:ゆえに()、「全てのS」は、Pである。(SaP)

具体例。(M=人間、S=ギリシア人、P=死ぬ存在)

大前提:「全ての人間」は、「死ぬ存在」である。 (MaP)
小前提:「全てのギリシア人」は、「人間」である。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのギリシア人」は、「死ぬ存在」である。(SaP)
AAI-1(Barbari) : 弱勢式

第一格のAAI、すなわち「MaP SaM SiP」の三段論法。

上記の「AAA-1」と同じ形だが、結論の主語(S)だけを不必要に特称にしてしまっている「弱勢式」。

以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pである。(MaP)
小前提:「全てのS」は、Mである。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=人間、S=ギリシア人、P=死ぬ存在)

大前提:「全ての人間」は、「死ぬ存在」である。(MaP)
小前提:「全てのギリシア人」は、「人間」である。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「あるギリシア人」は、「死ぬ存在」である。(SiP)

AAI-4(Bamalip)

第四格のAAI、すなわち「PaM MaS SiP」の三段論法。

「AAA-1」とは逆に、主語(S)が述語(P)を包含してしまうパターン。したがって、主語(S)の観点から見れば、常にその一部だけが、述語(P)(の全体)に該当することになる。

以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mである。(PaM)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=人間、S=死ぬ存在、P=ギリシア人)

大前提:「全てのギリシア人」は、「人間」である。(PaM)
小前提:「全ての人間」は、「死ぬ存在」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある死ぬ存在」は、「ギリシア人」である。(SiP)

一部重複(絶対)タイプ

AII-1(Darii)

第一格のAII、すなわち「MaP SiM SiP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pである。(MaP)
小前提:「あるS」は、Mである。(SiM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=ウサギ、S=ペット、P=有毛生物

大前提:「全てのウサギ」は、「有毛生物」である。(MaP)
小前提:「あるペット」は、「ウサギ」である。(SiM)
結論:ゆえに(∴)、「あるペット」は、「有毛生物」である。(SiP)
AII-3(Datisi)

第三格のAII、すなわち「MaP MiS SiP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pである。(MaP)
小前提:「あるM」は、Sである。(MiS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=ウサギ、S=ペット、P=有毛生物)

大前提:「全てのウサギ」は、「有毛生物」である。(MaP)
小前提:「あるウサギ」は、「ペット」である。(MiS)
結論:ゆえに(∴)、「あるペット」は、「有毛生物」である。(SiP)

IAI-3(Disamis)

第三格のIAI、すなわち「MiP MaS SiP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「あるM」は、Pである。(MiP)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=ウサギ、S=有毛生物、P=ペット)

大前提:「あるウサギ」は、「ペット」である。(MiP)
小前提:「全てのウサギ」は、「有毛生物」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある有毛生物」は、「ペット」である。(SiP)
OAO-3(Bocardo) : 否定形

第三格のOAO、すなわち「MoP MaS SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「あるM」は、Pではない。(MoP)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=ネコ、S=哺乳類、P=有尾生物

大前提:「あるネコ」は、「有尾生物」ではない。(MoP)
小前提:「全てのネコ」は、「哺乳類」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある哺乳類」は、「有尾生物」ではない。(SoP)

IAI-4(Dimatis)

第四格のIAI、すなわち「PiM MaS SiP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「あるP」は、Mである。(PiM)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=ウサギ、S=有毛生物、P=ペット)

大前提:「あるペット」は、「ウサギ」である。(PiM)
小前提:「全てのウサギ」は、「有毛生物」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある有毛生物」は、「ペット」である。(SiP)

AAI-3(Darapti)

第三格のAAI、すなわち「MaP MaS SiP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てM」は、Pである。(MaP)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pである。(SiP)

具体例。(M=正方形、S=菱形、P=長方形

大前提:「全ての正方形」は、「長方形」である。(MaP)
小前提:「全ての正方形」は、「菱形」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある菱形」は、「長方形」である。(SiP)

一部重複(可能性・不明)タイプ : 全て否定形

EIO-1(Ferio)

第一格のEIO、すなわち「MeP SiM SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pではない。(MeP)
小前提:「あるS」は、Mである。(SiM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=宿題、S=読書、P=楽しみ)

大前提:「全ての宿題」は、「楽しみ」ではない。(MeP)
小前提:「ある読書」は、「宿題」である。(SiM)
結論:ゆえに(∴)、「ある読書」は、「楽しみ」ではない。(SoP)
EIO-2(Festino)

第二格のEIO、すなわち「PeM SiM SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mではない。(PeM)
小前提:「あるS」は、Mである。(SiM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=宿題、S=読書、P=楽しみ)

大前提:「全ての楽しみ」は、「宿題」ではない。(PeM)
小前提:「ある読書」は、「宿題」である。(SiM)
結論:ゆえに(∴)、「ある読書」は、「楽しみ」ではない。(SoP)
EIO-3(Ferison)

第三格のEIO、すなわち「MeP MiS SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pではない。(MeP)
小前提:「あるM」は、Sである。(MiS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=宿題、S=読書、P=楽しみ)

大前提:「全ての宿題」は、「楽しみ」ではない。(MeP)
小前提:「ある宿題」は、「読書」である。(MiS)
結論:ゆえに(∴)、「ある読書」は、「楽しみ」ではない。(SoP)
EIO-4(Fresison)

第四格のEIO、すなわち「PeM MiS SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mではない。(PeM)
小前提:「あるM」は、Sである。(MiS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=宿題、S=読書、P=楽しみ)

大前提:「全ての楽しみ」は、「宿題」ではない。(PeM)
小前提:「ある宿題」は、「読書」である。(MiS)
結論:ゆえに(∴)、「ある読書」は、「楽しみ」ではない。(SoP)

EAO-3(Felapton)

第三格のEAO、すなわち「MeP MaS SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pではない。(MeP)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=、S=植物、P=動物

大前提:「全ての花」は、「動物」ではない。(MeP)
小前提:「全ての花」は、「植物」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある植物」は、「動物」ではない。(SoP)
EAO-4(Fesapo)

第四格のEAO、すなわち「PeM MaS SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mではない。(PeM)
小前提:「全てのM」は、Sである。(MaS)
結論:ゆえに()、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=花、S=植物、P=動物)

大前提:「全ての動物」は、「花」ではない。(PeM)
小前提:「全ての花」は、「植物」である。(MaS)
結論:ゆえに(∴)、「ある植物」は、「動物」ではない。(SoP)

AOO-2(Baroco)

第二格のAOO、すなわち「PaM SoM SoP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mである。(PaM)
小前提:「あるS」は、Mではない。(SoM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=有用、S=ウェブサイト、P=参考情報

大前提:「全ての参考情報」は、「有用」である。(PaM)
小前提:「あるウェブサイト」は、「有用」ではない。(SoM)
結論:ゆえに(∴)、「あるウェブサイト」は、「参考情報」ではない。(SoP)

分裂(排反)タイプ : 全て否定形

EAE-1(Celarent)

第一格のEAE、すなわち「MeP SaM SeP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pではない。(MeP)
小前提:「全てのS」は、Mである。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのS」は、Pではない。(SeP)

具体例。(M=爬虫類、S=ヘビ、P=有毛生物

大前提:「全ての爬虫類」は、「有毛生物」ではない。(MeP)
小前提:「全てのヘビ」は、「爬虫類」である。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのヘビ」は、「有毛生物」ではない。(SeP)
EAO-1(Celaront) : 弱勢式

第一格のEAO、すなわち「MeP SaM SoP」の三段論法。

上記の「EAE-1」と同じ形だが、結論の主語(S)だけを不必要に特称にしてしまっている「弱勢式」。

以下のようになる。

大前提:「全てのM」は、Pではない。(MeP)
小前提:「全てのS」は、Mである。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=爬虫類、S=ヘビ、P=有毛生物)

大前提:「全ての爬虫類」は、「有毛生物」ではない。(MeP)
小前提:「全てのヘビ」は、「爬虫類」である。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「あるヘビ」は、「有毛生物」ではない。(SoP)

EAE-2(Cesare)

第二格のEAE、すなわち「PeM SaM SeP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mではない。(PeM)
小前提:「全てのS」は、Mである。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのS」は、Pではない。(SeP)

具体例。(M=爬虫類、S=ヘビ、P=有毛生物)

大前提:「全ての有毛生物」は、「爬虫類」ではない。(PeM)
小前提:「全てのヘビ」は、「爬虫類」である。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのヘビ」は、「有毛生物」ではない。(SeP)
EAO-2(Cesaro) : 弱勢式

第二格のEAO、すなわち「PeM SaM SoP」の三段論法。

上記の「EAE-2」と同じ形だが、結論の主語(S)だけを不必要に特称にしてしまっている「弱勢式」。

以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mではない。(PeM)
小前提:「全てのS」は、Mである。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=爬虫類、S=ヘビ、P=有毛生物)

大前提:「全ての有毛生物」は、「爬虫類」ではない。(PeM)
小前提:「全てのヘビ」は、「爬虫類」である。(SaM)
結論:ゆえに(∴)、「あるヘビ」は、「有毛生物」ではない。(SoP)

AEE-2(Camestres)

第二格のAEE、すなわち「PaM SeM SeP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mである。(PaM)
小前提:「全てのS」は、Mではない。(SeM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのS」は、Pではない。(SeP)

具体例。(M=爬虫類、S=有毛生物、P=ヘビ)

大前提:「全てのヘビ」は、「爬虫類」である。(PaM)
小前提:「全ての有毛生物」は、「爬虫類」ではない。(SeM)
結論:ゆえに(∴)、「全てのヘビ」は、「有毛生物」ではない。(SeP)
AEO-2(Camestros) : 弱勢式

第二格のAEO、すなわち「PaM SeM SoP」の三段論法。

上記の「AEE-2」と同じ形だが、結論の主語(S)だけを不必要に特称にしてしまっている「弱勢式」。

以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mである。(PaM)
小前提:「全てのS」は、Mではない。(SeM)
結論:ゆえに(∴)、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=有蹄生物、S=人間、P=ウマ)

大前提:「全てのウマ」は、「有蹄生物」である。(PaM)
小前提:「全ての人間」は、「有蹄生物」ではない。(SeM)
結論:ゆえに(∴)、「ある人間」は、「ウマ」ではない。(SoP)

AEE-4(Calemes)

第四格のAEE、すなわち「PaM MeS SeP」の三段論法は、以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mである。(PaM)
小前提:「全てのM」は、Sではない。(MeS)
結論:ゆえに(∴)、「全てのS」は、Pではない。(SeP)

具体例。(M=爬虫類、S=有毛生物、P=ヘビ)

大前提:「全てのヘビ」は、「爬虫類」である。(PaM)
小前提:「全ての爬虫類」は、「有毛生物」ではない。(MeS)
結論:ゆえに(∴)、「全てのヘビ」は、「有毛生物」ではない。(SeP)
AEO-4(Calemos) : 弱勢式

第四格のAEO、すなわち「PaM MeS SoP」の三段論法。

上記の「AEE-4」と同じ形だが、結論の主語(S)だけを不必要に特称にしてしまっている「弱勢式」。

以下のようになる。

大前提:「全てのP」は、Mである。(PaM)
小前提:「全てのM」は、Sではない。(MeS)
結論:ゆえに()、「あるS」は、Pではない。(SoP)

具体例。(M=有蹄生物、S=人間、P=ウマ

大前提:「全てのウマ」は、「有蹄生物」である。(PaM)
小前提:「全ての有蹄生物」は、「人間」ではない。(MeS)
結論:ゆえに(∴)、「ある人間」は、「ウマ」ではない。(SoP)

その他

なお上に示した「定言三段論法」のほか、その発展として

がある。

また、ジョン・スチュアート・ミルは、如上のソクラテス云々の場合、結論を知っていないならば、大前提の全称判断は得られないのだから、三段論法は一種の循環論証であると批判した。

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ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる

論理的な「街の思考」と
感覚的な「森の思考」を行き来すると
ブレイクスルーなアイデアが出来ますよと
分かりやすく教えてくれる。
本書を読み終えれば、
どんどんアイデアが生まれそう!と思うかもしれない。

でも、それは気のせいである。
読んだだけではアイデア体質にはならないだろう。
アイデアを生むにはトレーニングが必要だ。
イチローが「ヒットの打ち方」という本をとても分かりやすく書き、
それを読んだだけでも、ヒットを打てるようにはならないように。



何度も何度も、アイデアを考えて、ボツをくらい、また考える考える。
その繰り返しの中で、「アイデアらしきもの」は生まれてくるのだと思う。
ただ、本書の言っていることは、いいヒントになる。
著者たちと一緒に仕事できる人は幸せだろう。
理論だけでなく、それを実践でき、個別レッスンしてもらえるのだから。

以下、まとめ。

未来像 目指すべきゴール
突破口 解決すべき問題
具体策 問題を解決するアクション

街の思考 ●帰納法/つみあげ法(以上から) ●演算法/三段論法(だから)

森の思考 ●連想(といえば) ●組み合わせ(○と○を組み合わせて) ●類似(〜と同じように)
●逆転(逆に) ●仮説 (これが意味することは)●仮想(もしも)

アイデアは思いつきで出てくるというものでもないし、センスでもない。
アイデアを思いつくには手法がある。
まず大事なのは、目指すべき明るい未来のイメージを持つこと。
「想像できるものは実現できる」という言葉があるが、これは 「想像できないものは実現できない」とも解釈できる。
結局、アイデア創出に一番重要なことは志である。
始めから描く未来図の志が低いと、ブレイクスルーの飛距離も小さくなってしまい、スケールの小さい解決策しか思いつかない。

また、本書には、アイディア創出のよく知られている手法が紹介されている。
そちらも、アイディア創出に困っている方には参考になると思う。

アイディア創出で悩みがある方におすすめ。

5つ星のうち 1.0結局誰かのコピー

(参考になった人 11/24 人)

コピーライターって言葉はいいけど、誰かの言葉の再生産。 つまり、パクリコピー。 自分風にさもパクっていませんよとアレンジしているだけであって遊びの生き方。 特に磯部氏は面識はあるが、薄っぺらい印象はぬぐえない。 言葉からも。 視線からも。 そして、この本からも。 それって、付き合いのある人間を見ればすぐにわかる。 脱法すれすれの商売の輩を親友と呼ぶなら程度がね知れちゃうんですよ。 この本の中のフレーズ。 これって僕がしゃべったことだよね? よくもまあ厚顔無恥に、自分が創り出しましたなんてこと言えるわ。

そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?

自分は、その場で発生している事象について理屈をこねる事はありますが、
この著書の登場人物であるサオリよろしく、「根拠に基づいた行動」もしくは
「行動する為の道筋を論理的に考える」という行為をした事がありません。
ですから、「なぜそうするのか」「そうする事によって何がしたいのか」と
尋ねられると、曖昧で穴あきだらけの考えしかない為、必ずしどろもどろに。

正直なところ、それが面倒臭いからいつもフィーリングで何とかしてきました。
しかしそれって、少なくともビジネスにおいては海図もコンパスも持たずに
航海しているのと同じ。


最近、その「きちんと考えて動く」集団に加わり、ものすごく危機感を感じて
本著を購入しました。

一貫して極力解りやすく、また途中で投げ出さない様に柔らかく、
ロジカルシンキングに対する説明や例題が書かれています。
なので一気に読むことが出来ましたし、「頭の体操」的な
楽しさも含まれています。

ここのレビューの中には、「当たり前過ぎて拍子抜け」と
評している人もいますが、そう思える人はもう既に論理的思考が
染み付いているんだと思います。
脳も筋肉と同じく、思考のトレーニングをしていないと、
動かしたくても全然動かないんですよ。
まずどこにポイントを絞って考えればいいのかすら
見つけられない。
私も含め、そういう「今から脳の全然使ってなかった部分を
動かしたい!」って人にオススメです。
1ページ辺りの情報も多過ぎない様に配慮されているので、少なくとも
読み疲れだとか、ストレスを感じる事はないと思います。

ただし、あくまでもこの本は「頭のストレッチを始めるきっかけ」に
過ぎません。
これを一冊読んだからって思考が冴え渡る訳ではなく、今後日常で
物事の視点を変える習慣づけの一助として読むと、良いのでは
ないでしょうか。

仕事の打合せとかで意見がよく通る人の特徴として、論理的に話をしているなーとなんとなく感じていました。
翻って自分は感覚的というか根拠がない話し方のため、論理的な話ができる人は羨ましい、自分もそうなりたい!と思い、本書を読んでみました。

書き方としては小説のように架空の登場人物同士が対話を通して論理的な考え方の説明をしてくれるので、テンポよく読めます。
本書を読むと、論理的な考え方はけっして難しくはなく、方法を学べば誰でも使える手法であることがわかります。
本書で学んだ方法はすぐに仕事に生かすことができそうです。



論理的な考えを身につける入り口として参考になりますが、内容は深くないのであくまで入門としての一冊です。
内容は難しくなく、量も多くないので2時間程で読むことができました。

本書は「初心者を対象に容易な表現でストーリー仕立てでわかりやすくという本」だと思っていました。 しかし、いい意味で予想を裏切られました。 少し大げさかもしれませんが、本書は、一通り論理について学んだあと、「結局、論理って何?」の回答がえられる本だと思います。 以下の2点をはっきりさせてくれたことが大変印象的です。 ・論理とはつなぐこと ・整理とは表にすること 私は論理を難しく考えすぎていたのかもしれません。 本書では、具体例をまじえて、わかりやすくこの2点を説明してくれています。 もちろん「数値化」などなど他のトピックスもおすすめです。

ロンリのちから: 「読み解く・伝える・議論する」論理と思考のレッスン

5つ星のうち 5.0暗黙のロンリを探り出せ!

(参考になった人 11/11 人)

テレビでやっているのを気づいて、録画して運転中に聞くというスタイルでひととおり見て(聴いて)きていたが、このたびおさらいとして本書を手にしてみた。
三段論法がおもしろくて、言葉遊びみたいにいろいろ例文を考えてみたりした。誤った三段論法を思いつくと楽しくなる。

本にはたくさんの知識と知恵が詰まっている。
彼はたくさんの本を所有している。
だから彼にはたくさんの知識と知恵が詰まっている。

とか。「逆もまた真ならず」の例も考えてみたい。



本書の内容はほとんど同じだったが、本書にあるアドバイスがさら有効なポイントになる。
「暗黙のロンリ」で「隠れた前提を探り出す作業が新たな道をつくる」という言葉が私にとって最も心に残る。理解したつもりにならないで、暗黙に了解している部分を明らかにしてみることによって、問題点が明らかになるかもしれないし、相手の主張の理解が進むかもしれない。

映像でみればちょうどいいのでしょうが、シナリオを文章で読むのはつらいです。 簡単な事例がかえってゴミゴミした説明になっています。 書籍にするなら、それなりに手を加える必要があったでしょう。 高校生以上なら、野矢茂樹「論理トレーニング101題」を読んだほうがいいです。 おおむね同じ範囲をカバーし、力がつきます。

Eテレの番組にあったものを書籍化したもの。 Eテレの方はとても 分かりやすく小学生くらいに丁度良いレベルかなと思いましたが、 本書のように活字なるとやはり多少難しく感じるようです。 一度 Eテレを見た人が読むと復習の意味合いもあってとても良いと思い ます。

「考える力」トレーニング―――頭の中の整理法からアイデアの作り方

考えて日々何かをしているかというと、そうでもないと思います。
もちろん考えて行動するときもありますが、例えばスーパーなどに行くと
安いから、甘いものが食べたいからこれ買おう、ということがあるでしょう。

しかし考えることの重要性をこの本は説いています。
じゃあ難しい話なのかな、と思いきやそんな難しい内容は書かれていません。
変わりに「へーそうだんだ!」てことは書かれています。

理屈っぽい人がなぜ詐欺にあいやすいのかとか、現実的な答えを出すためには何に目を付けたらいいかなど。



中でも興味をもったのが、思考を整理する効率的な方法です。
考えて考えてわからなくなる、ということありませんか。
そんな時、どうしたらいいのかが書かれています。

とは言っても簡単ですぐ実行できる内容でした。
大きめの紙に要点を書くとか、主語述語の短文を書くとか。
その他も色々あるのですが、これをすると論点の軽重が明白になるところが一番いいいなと感じました。
考えすぎて思考停止になったときはやってみようと思います。

考える力を身に着けたいと思っている方は読んでみることをおススメします。

三段論法』の解説 by はてなキーワード

大前提(大抵は普遍的な法則)と小前提(大抵は眼前の事実)から結論を導き出す推論の方法。アリストテレスによって体系化された。

三段論法の例

大前提
全ての人間は死ぬ。
小前提
ソクラテスは人間である。
結論
ゆえに、ソクラテスは死ぬ。

三段論法』by Google Search

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