ハーパーコリンズのまとめ情報

ハーパーコリンズ』の解説

ハーパーコリンズ: HarperCollins)は出版社であり、ニューズ・コーポレーションの子会社。イギリスの William Collins, Sons and Co Ltd. (コリンズ)とアメリカ合衆国の Harper & Row (ハーパー)が共にニューズに買収され、それらが合併して誕生した。CEOは Brian Murray。様々なインプリントで出版を行っており、辞典 (Collins English Dictionary) でも有名。

歴史

コリンズは元々はスコットランドの印刷会社で、1819年、グラスゴー長老派教会の教師ウィリアム・コリンズが、同じくグラスゴーの Tron Church の聖職者トーマス・チャーマーズの弟チャールズ・チャーマーズと共に創設した。創業当時には幾多の困難があり。1825年にはチャールズ・チャーマーズが会社を残して亡くなった。1841年には聖書の印刷で成功を収め、コリンズの息子でグラスゴー市長となったウィリアム・コリンズ(父と同名)が1848年に同社を宗教教育関連のに特化した出版社とした。1868年には社名を William Collins, Sons and Co Ltd. とした。

当初は宗教関係と教育関係の本の出版が中心だったが、他の分野の出版も手がけていった。1917年には小説の出版も始めた。例えば、アガサ・クリスティの小説は初期の6作を除いた全作品を出版している。C・S・ルイスの作品の出版権を獲得すると、宗教出版のインプリントとして Fount を創設した。

コリンズは若者向けの多数の本を出版するようになり、総合的な出版社となっていった。1970年代後半には、アメリカのジュブナイル小説シリーズである Hardy BoysNancy Drew シリーズをイギリスで出版した。これらは当初アメリカでの判型を踏襲してダイジェスト判(約19×14cm)のハードカバーで出版された。すぐにインプリントである Armada Books がペーパーバック版も出版したが、アメリカでの順序とは異なる順序で出版した。Armada Books は他にも Three InvestigatorsBigglesBilly Bunterくまのパディントンといった類似のシリーズも出版し、イーニッド・ブライトンMalcolm SavilleDiana Pullein-Thompson といった著名な作家の作品も出版した。

1989年、ルパート・マードックニューズ・コーポレーションがコリンズを買収した。ハーパー (Harper & Row) はニューヨークの出版社で、Harper & Brothers(1817年創業)と Row が1962年に合併して誕生した。ニューズは同社を1987年に買収し、コリンズとハーパーが1990年に合併してハーパーコリンズとなった。

collinsインプリントの名称として残っており、主に野生動物博物学の本(New Naturalist シリーズなど)やフィールドガイド、英語と他の言語の翻訳のための辞典を出版している(現代英語の語彙を集めた Bank of English というコーパスに基づいている)。

1999年、ニューズ・コーポレーションは William Morrow & Company と Avon Books で構成される Hearst Book Group を買収した。

2007年、ハーパーコリンズは Stranger Than... という示唆に富んだノンフィクションシリーズを出版した(『ワイルド・スワン』、『アンジェラの灰』など)。

2014年5月、ニューズ・コーポレーションがハーレクインを買収、ハーパーコリンズの一部門となる。

2015年7月、ハーレクインの日本法人である株式会社ハーレクインが株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンに社名変更し、ハーパーコリンズから出版された小説も同社から出版される予定。

HarperCollins Children's Books

ハーパーの児童書部門を1940年から1973年まで指揮した伝説的編集者アーシュラ・ノードストロームは、『おやすみなさい、おつきさま』、『かいじゅうたちのいるところ』、『おおきな木』、『シャーロットのおくりもの』、ビバリー・クリアリーのラモーナシリーズ、『はろるどとむらさきのくれよん』といった作品を世に送り出した。1998年、ノードストロームの書簡集 Dear Genius: The Letters of Ursula NordstromCharlotte Zolotow の編集により出版された(イラストはモーリス・センダック)。Zolotow はノードストロームの速記者として仕事を始め、ノードストロームの養女となり、80冊以上の本を書き、ノードストロームの The Secret Languageポール・フライシュマンの作品など数百冊の本を編集した。Zolotow はハーパーコリンズの児童書部門の責任者となり、後に同社初の女性副社長となった。

HarperStudio

2008年にハーパーコリンズが新設した HarperStudio は「実験的な部門で……従来からの著者との利益配分方式を排除する。これまでの利益配分方式は出版社にとっても著者にとっても有益なものとは言えなかった。HarperStudioが採用する方式は、前払い金をごく小額または廃止し、利益の50%を著者に提供するものである(従来は一般に15%だった)」この部門を指揮するのは Robert S. Miller で、ウォルト・ディズニー・カンパニーの成人向け書籍出版部門 Hyperion の創設者である。

Webの活用

書籍の拡販とオンライン販売も視野に入れて、ハーパーコリンズは同社のウェブサイトで購入前に書籍の一部を閲覧できる機能を提供している。このような手法をとっている出版社は、オンライン書籍がNapsterのような方式で利用されるのではないかという懸念を持っている。さらに書籍の抜書きは携帯電話からも閲覧可能となっている。

著名な作家や作品

HarperCollins
HarperCollins Children's Books
Ecco

インプリント

ハーパーコリンズには30以上のインプリントがあり、その多くはアメリカ合衆国を本拠地としている。

  • Angus & Robertson
  • Amistad
  • Angry Robot
  • Avon
  • Avon Red
  • Avon A
  • Balzer + Bray
  • Caedmon
  • Collins
  • Collins Design
  • Collins Education
  • Collins Geo
  • Ecco
  • Eos
  • Fourth Estate
  • Greenwillow Books
  • HarperBuisness Essentials
  • HarperCollins Children's Audio
  • HarperCollins Children's Books
  • HarperCollins Speakers Bureau
  • HarperFestival
  • Harper Paperbacks
  • Harper Perennial
  • Harper Perennial Modern Classics
  • HarperPress
  • HarperAudio
  • HarperCollins
  • HarperCollins e-Books
  • HarperElement
  • HarperEntertainment
  • HarperLuxe
  • HarperOne
  • HarperTeen
  • HarperTorch
  • HarperTrophy
  • HarperTrue
  • HarperSanFrancisco
  • HarperSport
  • HarperVoyager
  • Julie Andrews Collection
  • Katherine Tegen Books
  • Morrow Cookbooks
  • Rayo
  • Voyager
  • Walden Pond Press
  • William Morrow
  • Zondervan

ハーパーコリンズ・ジャパン

ニューズ・コープ傘下のハーパーコリンズ・パブリッシャーズの日本法人の株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンは、東京都千代田区に本社を置き出版事業を行っている。

沿革

  • 1988年11月 - Harlequin Enterprises Limited (Canada)の出資により株式会社ハーレクインとして設立。
  • 2005年7月 - 株式会社パピレスと提携し、紙書籍と電子書籍の同時発売を開始。
  • 2008年4月 - ソフトバンククリエイティブ(現・SBクリエイティブ)と共同で電子コミック配信を開始。
  • 2015年7月 - 株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンに社名変更。

書籍

  • ハーパーBOOKS
  • ハーレクイン・シリーズ
  • ハーレクイン文庫
  • ハーレクインMIRA文庫
  • ハーレクインコミックス
    • ハーレクインコミックス・キララ
    • ハーレクインコミックス・ダイヤ
  • 夢幻燈コミックス
  • 乙女ドルチェ・コミックス
  • ヴァニラ文庫

雑誌

  • ハーレクイン
    • 別冊ハーレクイン
    • 増刊ハーレクイン
    • 乙女ドルチェ
  • ハーレクインオリジナル

分冊百科

  • 週刊日産フェアレディZ全国版
  • 週刊ビジュアル江戸三百藩
  • 週刊ビジュアル戦国王全国版

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ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

クレイトン・M・クリステンセン(Clayton M. Christensen)著、依田光江訳『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』(ハーパーコリンズ・ ジャパン、2017年)は破壊的イノベーション論の著者によるビジネス書である。破壊的イノベーションは商品供給側寄りの議論であったが、ジョブ理論は商品を選択する消費者寄りの議論になっている。

ジョブ理論は、顧客が「商品Aを選択して購入する」ということは、「片づけるべき仕事(ジョブ)のためにAを雇用(ハイア)する」こととの理論である。

たとえばミルクシェイクは勤務先まで長く退屈な運転をしなければならないというジョブを抱える通勤者が購入する。このようなジョブを抱える消費者にとって、満腹感は得られても早く食べ終えてしまう食品は選択肢にならない。

日常の買い物を仕事や雇用の比喩で説明する点にアメリカらしさを感じる。親方日の丸の無能公務員が悪しき象徴であるが、職を身分と勘違いする日本では出てきにくい発想である。自由で多様な働き方を推進する働き方改革は、マーケティングにも新たな発想を与えるだろう。

第4章「ジョブ・ハンティング」はジョブの探し方を説明する。「生活に身近なジョブを探す」は自分の生活の中にある「片づけるべきジョブ」を探すことを出発点とする。消費者感覚や生活者感覚が大切である。

「できれば避けたいこと」もジョブの種である。「時間がかかる病院には行きたくない」というネガティブジョブがある。これに対してミニッツ・クリニックは大手ドラッグストアチェーンの中に予約無しの患者を診察し、日常的な疾患に対する薬を処方する店舗を開設した。

私はOneさいたまの会「聞いてよ市長!さいたま市民政策プレゼンテーション」で「自殺0をめざす明日の約束プロジェクト」を発表した。そこでカウンセリングの普及を提言した。カウンセリングは予約制が基本であるが、切羽詰った相談者には数日後に予約して待つという気持ちになれない人も多い。
そこで「思い立ったらカウンセリング」ができる方策を提言した。ジョブ理論と合っていることに驚いた。

製品やサービスの価値は、それ本来の機能や性能面に着目した機能的価値と、それが使われるストーリ(文脈)に沿ったユーザにとっての意味的価値(感情的、社会的)に分けられる。後者の考え方は延岡健太郎氏の「価値づくり経営の論理―日本製造業の生きる道」で述べられているが、クリステンセンのジョブ理論はこの意味的価値にスポットを当てて、それをイノベーションの原動力として捉えたところに新鮮さがあると思う。過去の大きなイノベーションを振り返ってみてもその通りであり(例、鉄道、テレビ、パソコン、スマホ)、そこには必ず使用者にとっての革新的な意味的価値が存在している。


一方、ジョブ理論におけるジョブの片づけのプロセスにおいては、解決策を提供する側と提供される側との間で、関連するパートナーも含めた広い意味での価値交換が行われている。その意味では、もう一つの重要な理論である「サービス・ドミナント・ロジック(S-DL)」とも深く関係すると思う。これには「アクター」と呼ばれる行為者間のサービスの交換を通じた「価値の共創」が考え方の肝としてあるが、ジョブ理論のなかにも同様な観点は見出されると思う。その意味では、ジョブ理論は意味的価値論とS-DLの合わさった複合的な考え方として捉えることもできるだろう。
なお、実務的な観点からは、以下の問いがジョブ理論の多方面への応用において役に立つ考え方だと思う。(戦略立案等)
1)顧客が求める進歩(プログレス)とは何か?
2)製品やサービスを顧客が受け入れる際のトレードオフは何か?
3)提供者が打ち負かすべき既存の競合は何(誰)か?
4)乗り越えるべき障害は何か?(提供者、顧客の双方)

クリステンセン教授のこのCompete Against Luckは、原書のタイトル通り、イノベーションの成功の可否が、運による偶然性に左右されるのではなく、一定のアプローチをもって分析、実行することがその意図である。したがってジョブ理論(Job to be done)とは、そのアプローチのひとつの呼び名であって、ジョブ理論そのものの本ではないことはまず注意すべきだ。
クリステンセン教授の考えの萌芽は、すでにイノベーション関連の本のなかにもあったようであると本人も述懐している。だがその時点では、顧客の捉えている問題点を、既存の枠組み以外で伝えることが難しかったようである。

ジョブ理論そのものはその意味で、顧客をどうとらえるか、そしてそれを疑うことが重要であったことがこの本の論点なのだ。そして顧客の課題から出発する際に、ペルソナやデモグラッフィク特性などのターゲティング情報に惑わされること、また購買された商品やサービスそのものに囚われすぎる従来の考え方の批判から出発している。(それは所謂デジタルテクノロジーによってもたらされた理想郷としてのパーソナライゼーション、枠から人への信奉、過度のセグメンテーションに対する幻想についての批判でもある)このような考え方そのものは、クリステンセン教授のみが持つ独自の考えではなく、デザイン思考やサービスデザインや体験思考などの流れと同様であることを読者は考えるべきである。ジョブ理論についてもっともらしい解説書があっても、それは一部分でしかなく、ビジネスデザインやマーケティング思考の包括的な視点を考えるべきなのだ。

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

クレイトン・M・クリステンセン(Clayton M. Christensen)著、依田光江訳『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』(ハーパーコリンズ・ ジャパン、2017年)は破壊的イノベーション論の著者によるビジネス書である。破壊的イノベーションは商品供給側寄りの議論であったが、ジョブ理論は商品を選択する消費者寄りの議論になっている。

ジョブ理論は、顧客が「商品Aを選択して購入する」ということは、「片づけるべき仕事(ジョブ)のためにAを雇用(ハイア)する」こととの理論である。

たとえばミルクシェイクは勤務先まで長く退屈な運転をしなければならないというジョブを抱える通勤者が購入する。このようなジョブを抱える消費者にとって、満腹感は得られても早く食べ終えてしまう食品は選択肢にならない。

日常の買い物を仕事や雇用の比喩で説明する点にアメリカらしさを感じる。親方日の丸の無能公務員が悪しき象徴であるが、職を身分と勘違いする日本では出てきにくい発想である。自由で多様な働き方を推進する働き方改革は、マーケティングにも新たな発想を与えるだろう。

第4章「ジョブ・ハンティング」はジョブの探し方を説明する。「生活に身近なジョブを探す」は自分の生活の中にある「片づけるべきジョブ」を探すことを出発点とする。消費者感覚や生活者感覚が大切である。

「できれば避けたいこと」もジョブの種である。「時間がかかる病院には行きたくない」というネガティブジョブがある。これに対してミニッツ・クリニックは大手ドラッグストアチェーンの中に予約無しの患者を診察し、日常的な疾患に対する薬を処方する店舗を開設した。

私はOneさいたまの会「聞いてよ市長!さいたま市民政策プレゼンテーション」で「自殺0をめざす明日の約束プロジェクト」を発表した。そこでカウンセリングの普及を提言した。カウンセリングは予約制が基本であるが、切羽詰った相談者には数日後に予約して待つという気持ちになれない人も多い。
そこで「思い立ったらカウンセリング」ができる方策を提言した。ジョブ理論と合っていることに驚いた。

製品やサービスの価値は、それ本来の機能や性能面に着目した機能的価値と、それが使われるストーリ(文脈)に沿ったユーザにとっての意味的価値(感情的、社会的)に分けられる。後者の考え方は延岡健太郎氏の「価値づくり経営の論理―日本製造業の生きる道」で述べられているが、クリステンセンのジョブ理論はこの意味的価値にスポットを当てて、それをイノベーションの原動力として捉えたところに新鮮さがあると思う。過去の大きなイノベーションを振り返ってみてもその通りであり(例、鉄道、テレビ、パソコン、スマホ)、そこには必ず使用者にとっての革新的な意味的価値が存在している。


一方、ジョブ理論におけるジョブの片づけのプロセスにおいては、解決策を提供する側と提供される側との間で、関連するパートナーも含めた広い意味での価値交換が行われている。その意味では、もう一つの重要な理論である「サービス・ドミナント・ロジック(S-DL)」とも深く関係すると思う。これには「アクター」と呼ばれる行為者間のサービスの交換を通じた「価値の共創」が考え方の肝としてあるが、ジョブ理論のなかにも同様な観点は見出されると思う。その意味では、ジョブ理論は意味的価値論とS-DLの合わさった複合的な考え方として捉えることもできるだろう。
なお、実務的な観点からは、以下の問いがジョブ理論の多方面への応用において役に立つ考え方だと思う。(戦略立案等)
1)顧客が求める進歩(プログレス)とは何か?
2)製品やサービスを顧客が受け入れる際のトレードオフは何か?
3)提供者が打ち負かすべき既存の競合は何(誰)か?
4)乗り越えるべき障害は何か?(提供者、顧客の双方)

クリステンセン教授のこのCompete Against Luckは、原書のタイトル通り、イノベーションの成功の可否が、運による偶然性に左右されるのではなく、一定のアプローチをもって分析、実行することがその意図である。したがってジョブ理論(Job to be done)とは、そのアプローチのひとつの呼び名であって、ジョブ理論そのものの本ではないことはまず注意すべきだ。
クリステンセン教授の考えの萌芽は、すでにイノベーション関連の本のなかにもあったようであると本人も述懐している。だがその時点では、顧客の捉えている問題点を、既存の枠組み以外で伝えることが難しかったようである。

ジョブ理論そのものはその意味で、顧客をどうとらえるか、そしてそれを疑うことが重要であったことがこの本の論点なのだ。そして顧客の課題から出発する際に、ペルソナやデモグラッフィク特性などのターゲティング情報に惑わされること、また購買された商品やサービスそのものに囚われすぎる従来の考え方の批判から出発している。(それは所謂デジタルテクノロジーによってもたらされた理想郷としてのパーソナライゼーション、枠から人への信奉、過度のセグメンテーションに対する幻想についての批判でもある)このような考え方そのものは、クリステンセン教授のみが持つ独自の考えではなく、デザイン思考やサービスデザインや体験思考などの流れと同様であることを読者は考えるべきである。ジョブ理論についてもっともらしい解説書があっても、それは一部分でしかなく、ビジネスデザインやマーケティング思考の包括的な視点を考えるべきなのだ。

吉田麻也 レジリエンス――負けない力

トップクラスのクラブチームでレギュラー獲得するのは、
並大抵ではない。試合に出続ける上でも、パフォーマンスを出し続けていく上でも、
その他大勢とは、違った意識、行動、継続が求められる。
また、運という見えない実力も兼ね備えていないと、
一流とは言えない。

この本は、吉田選手の自叙伝だが、
彼らしい、ウィットに富んだ記述が多数ある。
こういう1流選手の考えを知る上で、
本書は入門書の位置づけだろうと思う。

サッカーは、スポーツの中でも、
もっとも選手寿命が短い。


日本において、メジャースポーツではあるが、
プロとして、まともに食っているいける人は、
数パーセントぐらいだろう。

そして、海外の1部リーグに在籍して活躍となると、
そのまた数パーセントの世界だと思う。
プロが1000人いたら、1人か2人の確率だと思う。
その意味で、素人が考えても、信じられない競争の世界にいる。

プレー一つ,
一つとっても、計算しつくされていないと、
トッププレイヤーにはなれないし、それを形作る、
練習や生活習慣、また精神面での、タフさは柔軟さも、
並外れていないと、
数日と持たないだろうと思う。

どうすれば、トッププレイヤーになれるか?
これはサッカーだけではなく、全ての競技スポーツでも言えるし、
会社員でも、いうことができる。

才能なのか、努力なのか、運なのか、
生活習慣なのか、トップになるためには、多くの要素があると思うが、
それを体現できている人の言葉(この場合、吉田選手)は、
やはり、説得力がある。

本書では、吉田麻也選手が自伝を通して、自分の持つ「レジリエンス」
(著者は「負けない力」と解釈)について解説しているのだが、
全般的に文章自体が非常にわかりやすく読みやすい。
麻也節とも言える軽快な言い回しはそれだけでも面白い。

著者の人生を振り返ると逆境だらけ。プロサッカー選手であるが故の
避けられない境遇ではあるのだろうが、やはりプロ、とりわけ、
日本人選手が海外で活躍することの難しさが理解できた。
逆境はサッカーだけでなく生活面でも多々あることから、
海外勤務を突然言い渡されたビジネスパーソンにも参考になる部分、
モチベーションをもらえる部分はたくさんあると思う。



私としては、国内勤務ではあるがビジネスパーソンの一人として、
また、子供を持つ父親の一人として、気づきを多くもらえる著書だった。

2022年ワールドカップに向けて日本代表を引っ張っていくであろう
吉田麻也選手はますます目が離せない存在となった。

とにかく色々な気づきに加えて希望やモチベーションがもらえる本書は、
サッカーファンでなくともオススメである。

吉田麻也が小さいころからどういう姿勢でサッカーに 取り組んでいたのがわかる良書だと思います。 サッカーをやっている子なら必読だと思いますし、実際おすすめできます。 文章に関してはわかりやすいですし、決して悪い訳ではありませんが、 やはり文章を書くプロではないのでところどころ、表現力や語彙力に乏しい ところが顔を出します。 ゴーストライターを使えばそんなことはないのでしょうが、自分で書いている のだと思います。 そこはとても好感が持てました。 星3.5といったところですが、四捨五入して星4にしました。

罪人のカルマ

カリン・スローターの『罪人のパルマ』を読みました。実は、この本がジョージア州捜査局の特別捜査官ウィル・トレントのシリーズ6作目だということを、読後に知りました。

ウィル・トレントが主人公だと思って読むと、裏切られる。むしろ、現在のウィルの上司アマンダ・ワグナーがうら若い女性刑事だった頃のことが中心に語られる。ここらは、シリーズを読んでいて、両人の関係も知っている人には堪らないところだろう。

1975年(日本では昭和50年、ベトナム戦争が終結した年です)頃のアメリカが舞台だが、いかに南部とはいえ、こんなに女性蔑視がはびこっていたのかというのが驚きです。

女性刑事なんてとんでもない、せいぜい交通整理でもしておけば良い、と言う時代だったようだ。

ただ、ウィルの父親殺害の件は、扱いがぞんざいですが、これについては、更にとんでもないことが暗示されており、次回作へ続く、という感じです。わたしにとっては、初めても著者、カリン・スローターでしたが、継続的に読んでよみうか、とおもわせるには十分な作品です。

あらすじでいきなりウィルの父親が殺人犯と、あかしちゃっているから、はじめは「おーい!!!」と思って読み始めましたが心配はなし。私は三作目のハンティングから読みましたがはまってしまい、1作目から戻ってここに至ります。確かにこの6作目だけを読んだ方は「?」と思われる方もいるかもしれません。しかしながら作者が先を見越して1作目から伏線を張っていたとしたらこの作家はやはりすごいと思いました。また今回は現在と過去とを行き来する書き方。人物もたくさん出てくるので、何度か前に行ったり来たり読み直しました。
アマンダも若いころは優しくてか弱い女の子だったのね....。

いままでさんざんひん曲がった性格に書かれていたアマンダですが、彼女なりの優しさでウィルを見守ってきた姿に見直しました。
そして最後のアンジーのまた怪しげな行動、次回への伏線見逃せません。どうやら未邦訳の物がまだ4作ウィルトレントシリーズにはあるようなので、次回作が無事ハーパーBOOKSさんから発行されることを楽しみにしております。

ジョージア州捜査局の特別捜査官ウィル・トレントシリーズ6作目。
前作でウィルより目立つ活躍をしたウィルのボス「アマンダ」とその親友「イブリン」が今回も主人公。
このシリーズは、前作、前々作、さらに前々々作すべてが、本作の「伏線」になっているので、
初めて読もうと思うなら、ウィルシリーズ1作目から5作目まで読んでからの方が楽しめるだろう。
ウィルに対して冷淡で攻撃的なボス「アマンダ」の過去が本作で明らかに。
なぜこうもウィルにアマンダは冷淡に当たるのか、難読症で養護施設育ちの暗い過去ばかりのウィルのことがアマンダは嫌いなのか、と思いきや!深い深い愛情あってこそだったとは。
ウィルとアマンダの過去の接点が明らかになる本作は、このシリーズの大きな転換点になるのでは。
そして、本作は次作の「伏線」!早く次作を読みたい。

イレーナ、闇の先へ

5つ星のうち 5.0とてつもなく面白い!!

(参考になった人 2/2 人)

サンプル本のレビューにあたって、シリーズ過去作を文庫で買い揃えてから、読みました。
本著は『毒見師イレーナ』シリーズ第二章の二幕目。第1章が全3巻なので、文庫本5巻目にあたります。
2018年1月にNHK FMの『青春アドベンチャー』でラジオドラマ化されたとのことで、知りませんでした。聞き逃したことを後悔しています。それぐらい本当に素晴らしい小説です。1巻1巻500ページ以上あって長いですが、読み始めたら、とまりません。異様に面白いです。連続モノなので1巻目の『毒味師イレーナ』から読んでいく必要があります。



ファンタジー小説です。軍事政権イクシア領と魔術師が牛耳るシティア領。対立する2エリアが舞台。将軍の息子を殺害した容疑で処刑を免れない主人公イレーナは、絞首刑or最高司令官の毒見役の選択を迫られる。この世界での毒見役=「命を奪った罪の代償として、自分の命を提供しろ」という理論。毒見役ではなく死刑を選ぶ者も多い。「次の一口で死ぬかもしれないと怯え続けるよりも、処刑の場合は少なくともいつ死ぬかわかるから」と。

毒見役が必要だということは、政治的に切迫した裏切りや陰謀が渦巻く世界ということであり、しかもこの「毒見」が、出された食事に毒が盛られていたら死んで終わり、一か八かの毒見とはちょっとちがうのです。防衛長官のヴァレク(5巻目のこの『イレーナ、闇の先へ』にももちろん出てきます!!)が「まずはこの毒の匂いを嗅げ」、「それでは実践訓練だ」と主人公を調教する。このヴァレクと主人公の関係が凄くいいです!!

物語としては、ちょっとオトナな内容です(政治的駆け引きやハードなサスペンスがあるという意味でのオトナと、主人公の身体を狙うゲスな男たちが出てくるという意味でのオトナな内容)。しかし中学生〜高校生ぐらいなら問題なし。中学生から大人まで幅広くたのしめる、ヒロインの意志の強さに感動させられる、力強い物語です。この5巻目では、衝撃的な展開からスタートして、物語は大きく動いていきます!!(これから1巻目を読むひとのためには詳しく書かないほうがいいw)
翻訳も、とても読みやすいです。1巻のみ訳者が異なりますが、違和感なし。落ち着いた文体で、すらすら読めます。

原著の表紙もチェックしてみましたが、日本語版の、この、たえさん画による表紙イラストが、とてもいいです。文庫本を買い揃えた価値があったと思いました。並べて飾りたくなる、凛々しさがあります。是非このキャラクターデザインでアニメシリーズ化してほしいです!!
(たえさん画によるヴァレクも見てみたい!!)

5つ星のうち 4.0ライトノベルのような

(参考になった人 0/0 人)

海外の作品なのですが
日本のライトノベルのような感覚で読めます。
できうるなら
1巻目から読んだほうが話しはつかみやすいのではないでしょうか。
ヒロイン、イレーナの背負った運命など
この本だけでも読み取れないことはないのですが
その流れはやはり最初から読まないと
わかりにくい点もありました。
あまり細かな描写はなく
そこの場面の説明、そこの場所に何が置いてあるなど
そういったところから
まず情景を読み手に伝え
心理描写を会話で流して読ませる手法は
面白いと思えます。


このあたりは原本を読んだことがないのですが
翻訳者の力量かもしれません。
ページ数が500ページ越えではありますが
一度物語に入り込むとラストまで飽きさせず読める作品だと思えます。

3部作の2巻目ですが、本書を読む機会を得ましたので読んでみました。

死刑囚の主人公が司令官の毒見薬から恋人へと急接近し、スワ妊娠?というところから始まります。
なんというのか、いきなり男女二人の会話となんかヤバそうな内容から始まったので一気に引き込まれました。

本作なんですが、翻訳なんですけど、訳文がこなれててて、まったく翻訳っぽくないです。登場人物の名前も短くて、途中混乱することなく
読みやすかったです。巻頭のイレイナのイラストも可愛くて、結構厚い本(600ページ弱)ですが一気に読み切れました。
これまたいいところで3巻に続く・・・となってるので、できれば1,3巻まとめ買いしてもう一度最初から一気読みしたくなりました。

ハーパーコリンズ』by Google Search

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