アメリカ合衆国のまとめ情報

アメリカ合衆国』の解説

アメリカ合衆国(アメリカがっしゅうこく、)、通称アメリカ米国(べいこく)は、50の州および連邦区から成る連邦共和国である。アメリカ本土の48州およびワシントンD.C.は、カナダメキシコの間の北アメリカ中央に位置する。アラスカ州は北アメリカ北西部の角に位置し、東ではカナダと、西ではベーリング海峡をはさんでロシアと国境を接している。ハワイ州は中部太平洋における島嶼群である。同国は、太平洋およびカリブに5つの有人の海外領土および9つの無人の海外領土を有する。985万平方キロメートル (km2) の総面積は世界第3位または第4位、3億1千7百万人の人口は世界第3位である。同国は世界で最も民族的に多様かつ多文化な国の1つであり、これは多くの国からの大規模な移住の産物とされている。また同国の広大な国土における地理および気候も極めて多様であり、多種多様な野生生物が存在する。

米国は先進国かつ世界最大級の国民経済を有する。同国経済は、豊富な天然資源と高い労働者の生産性により支えられている。同国経済は脱工業化社会だとされている一方、世界最大の製造国のうちの1つであり続けている。同国は世界の軍事支出の37%を占め、世界最高位の経済・軍事大国であり、大きな政治・文化的勢力であり、科学研究・技術革新におけるリーダー的存在とされている。

概要

約1万5千年前、パレオ・インディアンユーラシア大陸から現在の北アメリカ大陸本土に移住し、ヨーロッパ諸国による植民地化16世紀に始まった。現在の米国は、大西洋沿岸に沿って位置する13植民地が発祥である。英国及び同植民地間の紛争により、米国は独立した。1776年7月4日、アメリカ独立戦争における英国との交戦時、同植民地の代表はアメリカ独立宣言を全会一致で発布した。1783年、同戦争は英国からの米国独立の承認により終結し、ヨーロッパの植民地帝国を相手に成功した世界初の独立戦争となった。1787年9月17日、現在のアメリカ合衆国憲法が起草された。集合的に権利章典と名付けられた最初の10の修正案は1791年に批准され、多くの基本的な市民の権利及び自由を保証することを目的として策定された。

マニフェスト・デスティニーの教義に駆られることにより、19世紀を通して米国は北米を横断する頑強な拡大に着手した。これは、先住民の強制退去新たな領土取得、次第に承認した新たな州を含む。南北戦争は、同国における合法的な奴隷制を終わらせた。19世紀末までに、同国は太平洋まで拡大し、同国経済は成長し始めた。米西戦争及び第一次世界大戦は、世界的な軍事大国としての同国の地位を裏付けた。第二次世界大戦から同国は世界的な超大国として浮上し、世界初の核兵器を開発した国で、戦争において核兵器を使用した唯一の国であり、国際連合安全保障理事会常任理事国でもある。冷戦及びソビエト連邦崩壊は、米国を唯一の超大国とした。

国名

1507年、ドイツ人地図製作者マルティン・ヴァルトゼーミュラーは、イタリア人探検家及び地図製作者のアメリゴ・ヴェスプッチの名をとって西半球の陸地をアメリカ州と名付けた世界地図を作成した。「アメリカ合衆国」という言葉の最初の文書証拠は、大陸軍ジョージ・ワシントン副官及び検閲官の大将であるスティーブン・モイランにより書かれた1776年1月2日付けの手紙である。手紙はジョセフ・リード中佐宛で、革命戦争において「アメリカ合衆国の大量で十分な力」でスペインを支援する嘆願をモイランは記した。

「アメリカ合衆国」という言葉が最初に公開出版された証拠は、1776年4月6日にバージニア州・ウィリアムズバーグのザ・バージニア・ガゼット紙面に匿名で書かれたエッセーである。1776年6月、トーマス・ジェファーソンは独立宣言の「原草稿」の見出しに全て大文字で書かれた「アメリカ合衆国」という言葉を加えた。独立宣言の7月4日の最終版において、表題の該当する部分は「アメリカ合衆国13州一致の宣言」に変更された。1777年に連合規約が発布され、「連合の名称を『アメリカ合衆国』と定める」と規定した。

短縮形は"United States"が標準的であり、他の一般的な形式は、"U.S.", "USA"及び"America"である。ほかに口語での名称として"U.S. of A."があり、国際的には"States"がある。1700年代後半の詩歌において人気な名称である「コロンビア」は、クリストファー・コロンブスが起源であり、コロンビア特別区の名に見られる。英語以外の言語において、アメリカの名称は"United States"又は"United States of America"のいずれかの、口語では"America"の翻訳であることが多い。加えて、USAのような略称は時々用いられる。東アジアでも、"America"を「亜米利加」「米利堅」「美利堅」などと音訳し、"United States"を「合衆国」と翻訳することで、日本語では「アメリカ合衆国」「米国」、中国語韓国語では「美利堅合衆國」「美国」と漢字表記する。この漢字表記は歴史上一定していたわけではなく、「亜墨利加」「亜国」などの表記が用いられたことがあった。一方、英語名称の翻訳を由来としない名称としては、ベトナム語でのアメリカの名称である「Hoa Kỳ」があり、これは中国南部でのアメリカ合衆国の国旗の古称「花旗」及びアメリカの古称「花旗国」に由来する。

"United States"という言葉は、1865年批准のアメリカ合衆国憲法修正第13条にみられる、"the United States are"のように、本来は独立州の集合体を表現した複数形として扱われていた。南北戦争終結後には、"the United States is"のように単数形として扱うことが一般的になった。現在は単数形が標準的であり、複数形は"these United States"のような慣用句にその形を留める。その違いは州の集合体及び単一体の間の違いを反映しており、慣用以上の重要なものとされている。

アメリカ合衆国国民の標準的な言及方法は、"Americans"である。"United States", "American"及び"U.S."は、"American values"及び"U.S. forces"のように形容詞的に国を言及するのに用いられる。Americanは、アメリカ合衆国と関連のないものへの言及には英語ではほとんど用いられない。

「米国」の由来

日本語での漢字表記は「亜米利加」で、通称「米国」「米」と略される。

「アメリカン」のアクセントが「ア」ではなく「メ」にあったため、幕末期の先人たちは最初の発音を聞き取ることが出来ず、聞き取った「メリケン」を漢字で「米利堅」と表記。当て字の最初の一文字から、「米国」「米」という通称が定着したと言われている。

新大陸の到達

イタリアジェノヴァ)人のクリストファー・コロンブススペイン女王イサベル1世の承諾を受け、大西洋周りによるアジア諸国への到達を志したが、1492年に現在の西インド諸島にたどり着いた。当初は、東アジアの一部と考えられていたが、現在の大陸名の由来ともなるイタリアの探検家アメリゴ・ヴェスプッチの主張を元に新たな大陸とされた。その後、ドイツの地図製作者マルティン・ヴァルトゼーミュラーがアメリカ大陸と命名。その名が定着していった。

これをきっかけに、ヨーロッパ諸国によるアメリカ大陸への入植が始まった。イタリアのジョン・カボットが北アメリカ大陸の東海岸を探検し、イギリスニューイングランド植民地の領有を宣言し、フランスジャック・カルティエセントローレンス川を探検した後、その一帯をヌーベルフランス植民地とするなど、南北アメリカ大陸の探検と開拓の歴史がはじまった。

後にアメリカ人は「明白な天命(マニフェスト・デスティニー)」をスローガンに奥地への開拓を進め、たとえ貧民でも自らの労働で土地を得て豊かな暮らしを手に出来るという文化を形成して「自由と民主主義」理念の源流を形作っていった。その成功が誇張も含めて旧大陸に伝わり、さらに各地からの移民を誘発する事ともなった。それは同時に先住民であるネイティブ・アメリカンと協調・交易したこともあったが、虐殺、追放して彼らの土地を奪っていったことも伴っていた。

アメリカ独立

北米大陸がヨーロッパ諸国の植民地支配を受ける中、イギリスと13植民地との間で経済・租税措置をめぐり、対立が生じた。1775年にアメリカ独立戦争が勃発すると1776年に独立宣言を発表し、イギリス優位を崩すためにフランスと同盟を締結した。13植民地が勝利すると1783年にパリ条約が結ばれ、「アメリカ合衆国」として正式に独立し、独立した13州に加えてミシシッピ川以東と五大湖以南をイギリスから割譲された。

1787年9月17日には、連合規約に代えてさらに中央集権的な合衆国憲法が激論の末に制定される。1789年3月4日に発効され、同年に初代大統領として大陸軍司令官であったジョージ・ワシントンが就任した。

アメリカは、自由民主主義を掲げたことから、当時としては珍しい民主主義国家であった。しかし、女性アフリカ大陸から連れてこられた奴隷アメリカ先住民の権利はほとんど保障されなかった。結果、奴隷制度と人種差別が独立後のアメリカに長く残ることとなる。

西部開拓と南北戦争

北西インディアン戦争勝利により、1795年に北西部を手に入れる。未開の地であった西部の勢力拡大を目指し、1803年のフランス領ルイジアナ買収を行なった。しかし、イギリスが西部開拓を阻んだため、1812年に米英戦争が勃発するも1814年にガン条約を締結して事態は収拾し、西部進出を進めていった。入植時から続いていた先住民との戦争を続けながらも、1819年のスペイン領フロリダ買収、1830年のインディアン移住法によりインディアンを西部に移住させると、1836年のメキシコ領テキサスでのテキサス共和国樹立と1845年のアメリカへの併合、1846年のオレゴン条約、および米墨戦争によるメキシコ割譲により、領土は西海岸にまで達した。現在のアメリカ本土と呼ばれる北米大陸エリアを確立したのである。

この頃から遠洋捕鯨が盛んになり、太平洋にも進出を始めた。1850年代、鎖国状態だった日本へ食料や燃料調達のために開国させることを目的に米軍艦を派遣。二つの不平等条約を締結し、開国させた。以後、アジア外交にも力を入れるようになっていく。

1861年、奴隷制廃止に異を唱えて独立宣言を発した南部連合国と北部の合衆国の間で南北戦争が勃発し、国家分裂の危機を迎えた。これを受けて1862年にエイブラハム・リンカーン大統領によって奴隷解放宣言が発表され、1865年に南北戦争は合衆国の勝利で終結し、連合国は解体された。だが、法の上でのアフリカ系アメリカ人や先住民など、その他の少数民族に対する人種差別はその後も続くことになる。

南北戦争後、鉄道網の発達と共に本格的な西部開拓時代に突入した。19世紀後半には、鉄鋼業や石油業が繁栄し、アメリカ経済が大きく躍進した(金ぴか時代)。エジソンなどの発明家によって、白熱電球電話など、現代文明に欠かせない発明が次々に行なわれ、黄金時代を迎える基礎を築いた。

海外進出と世界恐慌

南北戦争後も諸外国との戦争などを通して、海外領土の拡大が続けられた。1867年には、アラスカをロシアから購入し、1898年にはハワイ王国が併合され、スペインとの米西戦争に勝利してグアムフィリピンプエルトリコ植民地にし、キューバ保護国に指定した。これにより、現在の北米・太平洋圏でのアメリカ領土が確立した。1899年-1913年にかけてフィリピンを侵略。米比戦争を行い数十万人のフィリピン人を虐殺し独立を鎮圧する。1900年には義和団の乱平定に連合軍としてに派兵する。1910年代から外国人土地法を徐々に施行し、有色人種に対する締め付けを強化した。1914年にヨーロッパで勃発した第一次世界大戦では当初中立を守る一方、1915年にハイチ、1916年にドミニカ共和国に出兵して占領し、軍政を敷くなどの西半球における権益確保政策を採った。ルシタニア号事件などの影響もあり、次第に連合国(イギリス、フランス、イタリア、日本など)に傾き、1917年には連合国側として参戦した。1918年には共産主義の広まりを警戒してシベリア出兵を行なった。

大戦後は、1919年のパリ講和会議ウッドロウ・ウィルソン大統領の主導によって国際連盟設立と人種差別撤廃案阻止に大きな役目を担ったが、モンロー主義を唱えてヨーロッパへの不干渉およびラテンアメリカに対する権益の維持をしようとするアメリカ合衆国上院の反対により連盟への加盟はしなかった。しかし、他の戦勝国とともに5大国の一員として注目されることになる。国内では首都ワシントンを始めとする多くの都市で「赤い夏」などの人種暴動により数万人が死傷した。1924年には排日移民法を施行するなど人種差別政策を強めていった。1927年に出兵していたニカラグアサンディーノ将軍に率いられたゲリラが海兵隊を攻撃したため、1933年にアメリカ軍はニカラグアから撤退し、従来の政策から善隣外交(Good Neighbor policy)に外交政策をシフトした。

続く1920年代のバブル経済に基づく空前の繁栄「轟く20年代」(Roaring Twenties)が起こるが、1929年10月29日ウォール街ニューヨーク証券取引所で起った株の大暴落「暗黒の木曜日」がきっかけとなり、1939年まで続く世界恐慌が始まった。この世界恐慌によって、労働者や失業者による暴動が頻発するなど大きな社会的不安を招いた。フランクリン・ルーズベルト大統領のニューディール政策により経済と雇用の回復をめざしたが、1930年代末期まで経済も雇用も世界恐慌以前の水準には回復せず、第二次世界大戦の戦時経済によって世界恐慌以前の水準を上回る、著しい経済の拡大と雇用の回復が実現された。一方でドイツ、イタリア、日本などで軍国主義ファシズムが台頭し始め、後に起こる第二次世界大戦の引き金になっていった。

第二次世界大戦

1939年9月にヨーロッパで第二次世界大戦が始まると、中立政策は維持していたものの、1941年にはレンドリース法の施行により、イギリス・ソビエト連邦・自由フランス中華民国に大規模な軍需物資の支援を行った。1941年12月には、日本による真珠湾攻撃が行われ、イギリスやソ連などが中心となって構成された連合国の一員として参戦した。開戦後まもなく、日系アメリカ人南米諸国の日系人のみを強制収容所に連行した(日系人の強制収容)。日系人男性はアメリカ兵として忠誠を示すために戦った。日本海軍機によるアメリカ本土空襲などの、数回に亘る西海岸への攻撃はあったものの、本土への被害はほとんどなく、事実上の連合諸国への軍事物資の供給工場として機能し、併せて日本やドイツなどの枢軸国との戦闘でも大きな役割を果たした。1943年頃からは、ヨーロッパや南太平洋において本格的な反攻作戦を開始し、ドイツや日本に対する戦略爆撃無差別爆撃を実施した。東京大空襲では推定約14万人が死傷した。

1945年8月には、イタリアやドイツなど枢軸国からの亡命科学者の協力を得て原子爆弾を完成。同年、世界で初めて一般市民を標的に日本の広島長崎に投下し推定約29万人が死傷した。1945年5月にはドイツが、続いて8月15日には日本も降伏し、第二次世界大戦は終戦となった。GHQ参謀第2部(G2)部長であったチャールズ・ウィロビーアメリカ陸軍少将は日本を「征服」したと述べている。

第二次世界大戦以前は非戦争時にはGDPに対する軍事費の比率は1%未満〜1%台で、GDPに対する軍事費の比率が低い国だったが、第二次世界大戦で史上最大の軍拡(後述)を行い、著しい軍事偏重状態になり、軍産複合体が政治に影響力を行使するおそれがあると批判されるようになった。

連合国の戦勝国の1国となった上に、主な戦場から本土が離れていたことから国土にほとんど被害を受けなかった。戦勝国として日本の委任統治領であったマーシャル諸島マリアナ諸島カロリン諸島などの太平洋の島々を新たな信託統治領として手に入れるとともに、占領国や進駐国に大規模なアメリカ軍基地を造り、共産圏を除く世界を影響下に置くこととなった。1946年からマーシャル諸島でクロスロード作戦などの大規模な原水爆実験を繰り返して核大国としての地位を固める。核拡散防止条約(NPT)はアメリカを核兵器国と定義し、原子力平和利用の権利(第4条)と核不拡散(第1条)・核軍縮交渉(第6条)義務を定めている。

以後、世界最強の経済力と軍事力を保持する超大国として、「自由と民主主義」の理念を目的もしくは大義名分として冷戦期及びそれ以後の外交をリードする事になる。

ソ連との冷戦

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第二次大戦後は、連合国として共に戦ったソ連との冷たい戦争が始まった。一時、ジョセフ・マッカーシー上院議員らに主導された赤狩り旋風(マッカーシズム)が起きるなど、世論を巻き込んで共産主義の打倒を掲げた。

冷戦においては、ソ連を盟主とした共産主義陣営に対抗する資本主義陣営の盟主として、西ヨーロッパ諸国や日本、韓国台湾などに経済支援軍事同盟締結などで支援した。朝鮮戦争ベトナム戦争グレナダ侵攻など世界各地の紛争に介入している。グレナダ侵攻の際は宣戦布告を行わなかった。ベトナム戦争ではトンキン湾事件で事実を一部捏造し本格的介入に踏み込んで行った。核兵器の製造競争などもあり、ジョン・F・ケネディ大統領の時にソ連との間でキューバ危機が起こるなど、核戦争の危機も度々発生した。

冷戦中に「自由と民主主義の保護」の理念を掲げたが、国益追求も一つの目的でもあった。実力行使で理念と矛盾する事態すら引き起こし、ベトナムへの介入は西側、東側諸国を問わずに大きな非難を呼び、国内世論の分裂を招いた。「反共産主義」であるという理由だけでアジアやラテンアメリカ諸国をはじめとする世界の右派軍事独裁政府への支援や軍人に対してもパナマ米州学校で「死の部隊」の訓練を行なった。こうして育てられた各国の軍人は母国でクーデターを起こし、母国民に対して政治的不安定と貧困を与える結果となっていった。

同時に、大戦の後遺症に苦しむ西欧諸国や日本、韓国、中華民国など同盟国への支援と安全保障の提供は、経済成長をもたらす一因ともなって東側との大きな生活水準格差をうみだし、後に東欧革命の原動力の一つになった。

人種差別と公民権運動

「民主主義国家」を標榜するアメリカであったが、1862年の奴隷解放宣言以降や第二次世界大戦後に至っても南部を中心に白人による人種差別が法律で認められ、一部の州では結婚も禁止する人種差別国家でもあった。1967年まで16州で白人が非白人と結婚するのを禁じていたが、アメリカ最高裁判所が異人種間結婚を否定する法律を憲法違反と判断した。1960年代にはこの様な状態に抗議するキング牧師を中心としたアフリカ系アメリカ人などが、法の上での差別撤廃を訴える公民権運動を行なった。これらの運動の結果、1964年7月にリンドン・ジョンソン大統領の下で公民権法(人種・宗教・性・出身国による差別禁止)が制定された。

しかしその後も差別撤廃のための法的制度の整備は進んだものの、現在に至るまで先住民ユダヤ系移民、非白人系移民とその子孫(アフリカ系、ヒスパニック、日系など)などの少数民族に対する人種差別問題は解消していない。それは就職の際の格差等から、警察官が人種を理由にアンフェアな扱いをしたといった問題としてロス暴動のような大きな事件の原因となる事すらある。アフリカ人への奴隷貿易や先住民虐殺については、連邦政府としては未だに謝罪をしていない。

人権擁護団体「南部貧困法律センター」によると、2009年に初の黒人大統領が誕生して以降、白人の異人種に対する反発が強くなり、人種偏見に基づくとみられる事件が増加および過激化しており、南部では共和党員の約半数が異人種間結婚(白人と非白人の結婚)は違法にするべきと世論調査会社「パブリック・ポリシー」の調査に回答している。

貿易赤字と単独主義

石油ショック以降の原油の値上がりによって基幹産業の1つである自動車産業などが大きな影響を受け、1970年代以降は日本などの先進工業国との貿易赤字に悩ませられることとなる。

1980年代に入ると、日本との貿易摩擦が表面化し、議員がハンマーで日本製品を壊すという現象(ジャパンバッシング)も生まれた。近年は、中華人民共和国に対する貿易赤字が膨張している他、インドなどへの技能職の流出が問題となっている。

1989年の冷戦終結と1991年のソ連崩壊によって、唯一の超大国として「世界の警察」(globocop)と呼ばれ、冷戦後の世界はパクス・アメリカーナとも呼ばれるようになった。冷戦時代から引き続いて、日本、韓国、サウジアラビア、ドイツなど国外の戦略的に重要な地域に米軍基地を維持し続け、1989年にはパナマ侵攻、1990年には湾岸戦争と各国の紛争や戦争に介入した。パナマ侵攻は国連での手続きもないアメリカ単独の武力侵攻のため、国連総会は軍事介入を強く遺憾とする決議を採択した。

経済がグローバル化し冷戦時代に軍事用として開発されたインターネット・ITが民間に開放され、流行した。1992年からの民主党政権下では、ITバブルと呼ばれる程の空前の好景気を謳歌した。

テロとの戦い

21世紀になったばかりの2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件を境に「テロとの戦い」を宣言して世界の情勢は劇的に変化し、各国間の関係にも大きな変化がおこるきっかけとなった。同年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、テロを引き起こしたアルカーイダをかくまったタリバーン政権を攻撃するため、10月にアフガニスタン侵攻を開始した。

イラク侵略戦争

2002年にはイランイラク北朝鮮悪の枢軸と呼び、2003年3月には、イラクを大量破壊兵器保有を理由にイラク戦争に踏み切ったが、大量破壊兵器は見つからず「石油を狙った侵略行為」と批判する声があがった。ジョージ・W・ブッシュ大統領はイラクの大量破壊兵器保有の情報が誤りであったことを認めた。

2005年には、テロ対策を目的に連邦情報機関が大統領令に基づき、具体的な法令的根拠・令状なしに国内での盗聴検閲等の監視が可能となり、アメリカで事業展開する通信機器メーカーは全て製品にこれを実現する機能を具備することが義務付けられている(詳しくはCALEA)。

ノーベル平和賞を受賞した南アフリカのデズモンド・ムピロ・ツツ元南アフリカ聖公会大主教は、イラク戦争開戦の責任を問い、ジョージ・W・ブッシュ大統領とトニー・ブレア元英国首相をアフリカ・アジアの指導者たちと同様に裁くため国際刑事裁判所に提訴するよう呼び掛けている。

一極支配の弱まりと現在

。。これにより、強硬路線を見直す方向に動き、2008年に北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除するなど、。。

2009年に「変革」と「国際協調」を訴えたバラク・オバマ大統領が就任した。オバマは人種差別のさらなる解決や国民皆保険の整備、グリーン・ニューディール等の政策を通じた金融危機、環境問題、国際情勢の改善に積極的に取り組むことを表明した。オバマが「アメリカは世界の警察をやめる」と宣言してからは、中華人民共和国ロシアとの新冷戦などといった問題が起きている。

政治

政治体制は50州とコロンビア特別区で構成される連邦共和制国家である。それぞれの州は高度な自治権を持っているが、連邦政府の有する権限は非常に強大である。連邦政府は、立法行政司法三権分立制をとるが、その分立の程度が徹底しているのが大きな特徴である。

元首であり、行政府のトップである大統領は、間接選挙大統領選挙人を介し、選出される。任期は4年で3選は禁止。行政府は、大統領と各省長官が率いる。

立法府は上院と下院から構成される両院制(二院制)の議会である。上院は、各州から2議席ずつの計100議席、任期は6年で2年ごとに3分の1ずつ改選。下院は、各州の人口を考慮した定数の合計435議席(その他に投票権のない海外領土の代表など5人)からなり、任期は2年。一般的に、上院は上流層の意見を反映し、下院は中流層、下流層の意見を反映しているとされている。大統領は上下両院のバランスをとる役割を期待されている。

議席は歴史背景から共和党民主党による二大政党制が確立している。基本的に東西両海岸沿いに民主党支持者が多く、中部に共和党支持者が多いと言う地域的特色があると言う調査結果が出ている(赤い州・青い州)。他にも少数政党はいくつか存在するが二大政党を覆す程には至らず、時折選挙戦で注目を浴びる程度である。

法律

イギリスから独立した経緯から、アメリカ法にはイギリスの法思想の影響が大きい。

憲法

アメリカ合衆国はイギリスの不文憲法の伝統から離れて、成文憲法を成立させた。アメリカ合衆国憲法は合衆国に連邦の構造を与え、立法、行政、司法の三権分立とその相互抑制均衡を成文で制度化している。また基本権のカタログでもある。

州法

各州が独自の立法機関を設置し独自の州憲法州法を有する。連邦法は全州にわたって効力を有するものとして上位に位置するものではあるが、連邦主義により各州の自治が歴史的に尊重されていたこともあり、日本における地方自治体条例に比べると、各州法の地位はかなり高く、United Statesの名のとおり、独立国にも比する強大な自治権を認められている。

アメリカ合衆国憲法により、連邦法を制定することができる分野は、国家としての対外的な規律に関わる問題や、州を跨ぐ通商に関連する事項等に限定されていることから、会社法刑法などの一般的法律も州法において規定されている。これらの影響により現在も禁酒法がところにより残っている。

訴訟社会

訴訟社会としても知られ、国内に弁護士が100万人もおり、人口比では日本の25倍になる。アメリカ人自身からも行き過ぎによる弊害がたびたび指摘され、いわゆるマクドナルド・コーヒー事件はその代表例として有名になった。これは国民が多文化・多宗教の混合であるため、共通する価値判断基準が法律以外にないからだという意見がある。日本では制限されている弁護士の宣伝広告活動が認められていることから、弁護士本人が出演するCMがテレビで放送されることもある。営業活動に熱心な弁護士を揶揄するアンビュランス・チェイサー(事故で負傷者が出ると、搬送先の病院で賠償請求訴訟を起こすよう勧めるため救急車を追いかける弁護士の意)というスラングがある。

法の下の平等

独立宣言には『すべての人民は法のもとに平等である』と謳われており、全ての国民は国家との法的権利義務において等しく扱われ、人種、信条、性別によって不当な扱いを受けないという原則を示している。この原則はアメリカ合衆国憲法修正第14条に端的に現れている。しかし実際のところ、女性、黒人奴隷および先住民が真の法の下の平等を勝ち取ったのは建国から200年近くも後のことである。アメリカ合衆国で女性参政権が認められたのは1920年であり、アフリカ系アメリカ人と先住民族が法のもとに他の人種と同等の権利を保証されるようになるまでには20世紀半ばの公民権運動の勃興を待たねばならなかった。

19世紀後半以降にアメリカ合衆国への移民が増加するに従い、アングロ・サクソン系以外の移民を制限するための法律が連邦議会で次々に可決された。1882年に中国人(当時の国名は清)の移民を禁止する中国人排斥法が制定され、1924年には日本で「排日移民法」として知られているジョンソン・リード移民法が制定されて、新たに移民できる外国人の数を合衆国内にすでに居住している同じ人種の人口によって決めることで実質的にアジアと東欧および南欧からの移民を制限した。連邦レベルで移民の人種的制限が完全に撤廃されたのは1965年のハート・セラー移民帰化法においてである。

第二次世界大戦が勃発すると、米国西海岸に居住する日系アメリカ人は米国の市民権を持つアメリカ人であるにもかかわらず「敵性外国人」として市民権を剥奪され、強制収容所に送られた(詳しくは日系人の強制収容を参照)。同じ理由から、アメリカの影響下にあったラテンアメリカ13カ国の日系人もアメリカに強制連行された。この一連の強制収容により多くの日系人が財産や生活の基盤を失い、戦後7年が過ぎた1952年の移民国籍法の施行まで市民権は回復されなかった。

「自由の国」を自称しているとはいえ、上記のように法の上での人種差別が近年まで残っていた上、現在も人種差別はあらゆる場面にみられる。ピューリタニズム・キリスト教右派の考えの影響から性に関する問題には厳しいところもあり、州によっては婚前交渉同棲が認められておらず、刑罰の対象となる場合もある。妊娠中絶を合法化すべきかどうか、死刑制度を認めるかどうかなどの点で宗教的価値観などの多様性を背景とした国家レベルでの議論が繰り返されている。

軍事

アメリカ軍はアメリカ陸軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、アメリカ空軍、アメリカ沿岸警備隊の五軍から成り、陸海空軍と海兵隊はアメリカ国防総省の、沿岸警備隊はアメリカ合衆国国土安全保障省の管轄下にある。また、統合軍として地域別、機能別に編成されており、アメリカ合衆国国内以外にも、イギリス、イタリア、ドイツ、日本(在日米軍)、大韓民国在韓米軍)、カタール、キューバ(グァンタナモ米軍基地)、クウェート、サウジアラビア、ジブチ、スペイン、トルコバーレーンベルギーなどに在外米軍基地が存在する。

また、核兵器をはじめとする大量破壊兵器を保有しており、第二次世界大戦では核兵器が、ベトナム戦争では化学兵器枯葉剤)が実戦に使用された。

アメリカ合衆国の経済において、軍需産業は最大の産業または基幹産業または主要な産業であるとの、検証可能性を示さない伝聞情報が広く流布されているが、アメリカ合衆国政府が公開している経済統計や財政統計を検証すると事実ではない。軍需産業は他の産業と異なり、軍隊が唯一の消費者であり、社会全体を消費者とする産業と比較すると市場規模は限定される。軍需産業は高度な付加価値の素材や部品や機器やシステムを統合する産業であり、科学技術と素材や部品や機器やシステム産業の基盤が無いと成り立たない産業である。軍需産業に対する発注はアメリカ合衆国の経済や社会の状況と国際情勢と軍事政策に影響され、軍が望む予算や武器の購入は連邦議会で審議され、連邦議会が承認して可決し大統領が署名した予算分だけしか発注されない。

アメリカ合衆国のGDPに対する軍事費の比率は、1901年〜1917年は1%未満で推移していた。第一次世界大戦に参戦して大規模な軍拡をして、GDPに対する軍事費の比率は、1918年は8.0%、1919年は13.9%に増大し、20世紀以後では三番目に大きな比率になった。

第一次世界大戦終結後は大規模な軍縮が行われ、GDPに対する軍事費の比率は、1920年〜1921年は2%台、1922年は1%台、1923年〜1931年は1%未満、1932年〜1933年は1%台、1934年〜1935年は1%未満、1936年〜1940年は1%台で推移し、第二次世界大戦以前は平時にはGDPに対する軍事費の比率が小さい国だった。

第二次世界大戦への参戦を想定しイギリスとソ連に武器を供給した1941年はGDPに対する軍事費の比率は5.6%、第二次世界大戦中に参戦して20世紀以後では史上最大の軍拡が行われ、GDPに対する軍事費の比率は1942年は17.8%、1943年は37.0%、1944年は37.8%、1945年は37.5%に増大し、20世紀以後では最大の比率になり、著しい軍事偏重体制になり、軍産複合体が政治に影響力を行使する恐れがあると批判されるようになった。

第二次世界大戦終結後は大規模な軍縮をしたが、冷戦体制になり、GDPに対する軍事費の比率は第二次世界大戦以前の状態には減少せず、軍事費の比率が大きい状態が継続した。朝鮮戦争に介入して軍拡をして、1953年のGDPに対する軍事費の比率は14.2%になり、20世紀以後では二番目に大きくなった。朝鮮戦争停戦後の1954年〜1960年は軍縮をしたが、冷戦初期の軍拡競争が激しい時代で、GDPに対する軍事費の比率は13.1%〜9.3%で推移し、20世紀以後では四番目に大きな比率になった。ベトナム戦争に介入して軍拡して、GDPに対する軍事費の比率は1961年〜1968年は9.4%〜7.4%で推移し、20世紀以後では五番目に大きな比率になったが、1960年代は経済成長率が高く経済成長率が軍事費の増加率より大きかったので1950年代よりは比率は減少した。1969年以後はベトナムからの軍の撤退が進み大規模な軍縮をして、ベトナムから全軍撤退した1974年にはGDPに対する軍事費の比率は5.8%に減少し、冷戦の軍事対立緩和により軍縮が進んだ1979年には4.6%に減少した。1980年代は冷戦時代最後の米ソ軍拡競争になり、1986年にはGDPに対する軍事費の比率は6.2%に増大した。

冷戦終結後は大規模な軍縮をして、GDPに対する軍事費の比率は著しく減少した。1998年〜2000年のGDPに対する軍事費の比率は第二次世界大戦後では最小の3.0%になり、1999年〜2001年のGDPに対する軍事費のうちの武器購入費(=軍需産業の市場規模)の比率は0.5%であり、軍需産業は最大の産業でも基幹産業でも主要な産業でもなくマイナーな産業である。

2002年以後はアフガニスタンとイラクでの戦争のために軍拡をして、GDPに対する軍事費の比率は2008年には4.3%に増大したが、アフガニスタンとイラクでの戦争終結後は軍縮をすると予想され、GDPに対する軍事費の比率は冷戦終結後の1990年〜2001年までの比率よりもさらに減少すると予測されている。

第二次世界大戦後から2009年現在にいたるまで、アメリカ合衆国の経済を構成する産業の多様化と、政府の行政サービスの多様化の結果、GDPと連邦政府支出に対する軍事費の比率と、経済に対する軍需産業の比率は、単年度や数年間の増減はあっても、第二次世界大戦時をピークとして長期的には減少傾向が継続し、今後も継続すると予想されている。

ストックホルム国際平和研究所の統計によると、2007年の世界の総軍事費に対して、アメリカ合衆国の軍事費は45%を占め、世界最大の軍事力大国・軍事費大国・軍需産業大国・武器輸出大国である。

国際関係

アメリカは経済、政治、軍事において膨大な影響力を保持しており、その外交方針は世界的な関心を集める。国際連合本部はニューヨークに置かれ、国連における議決機関安全保障理事会の常任理事国として強い権限を握る。他に主な加盟機関として、北大西洋条約機構太平洋共同体米州機構があり、主要国首脳会議構成国でもある。親密な関係を有する国としてはイギリスやオーストラリアニュージーランドイスラエル、日本、韓国、中華民国(台湾)、およびNATO加盟国があり、中でもイギリスとは「特別な関係」と呼ばれる強固な絆で結ばれ、軍事上や核兵器の情報、技術共有も行われている。

米西戦争以前は、モンロー主義に代表されるような孤立主義政策だったが、米西戦争以後は、後発帝国主義国として外国への軍事介入や傀儡政権を樹立して間接支配する外交政策を繰り返した。20世紀初期から第二次世界大戦までの期間に、キューバ、パナマ、ニカラグア、ドミニカ共和国、ハイチ、メキシコに軍事介入し、メキシコ以外の前記の諸国に傀儡政権を樹立した。

第二次世界大戦後は戦勝国となった上に国土にほとんど被害を受けなかったこともあり、大戦後に起きた冷戦において、ソビエト連邦を盟主とする共産主義陣営に対抗する、日本やイギリスなどの資本主義陣営の事実上の盟主的存在として、「自由と民主主義の保護」の名の下、朝鮮戦争やベトナム戦争など世界各地の紛争に介入している。冷戦中は「反共」またはアメリカ合衆国の外交に協力的という理由で、キューバ、パナマ、ニカラグア、ドミニカ共和国、ハイチ、グアテマラホンジュラスエルサルバドルチリブラジルアルゼンチンウルグアイボリビアベネズエラ、韓国、フィリピン、南ベトナムカンボジア、イラン、イラク、ザイールなどの各国に傀儡政権を樹立または軍政や王政やその他の独裁政権を支援した。アメリカ合衆国が樹立し間接支配していた傀儡政権は、革命や民主化運動により崩壊が続き、1990年のチリのピノチェト大統領の辞職を最後に全て崩壊した。

中東においては、1947年のパレスチナ分割決議と1948年のイスラエル建国以後、ユダヤ系アメリカ人やイスラエル系ロビイストの影響力からイスラエルの戦争や武力行使による民間人殺傷や占領を正当化または黙認し、中東のイスラム文化圏の国民から反米感情をもたれるようになった。

1989年の冷戦終結と1991年のソ連崩壊後は、唯一の「超大国」となり、強大な軍事力を背景にパナマ侵攻やソマリア内戦、イラク戦争など、各国の紛争や戦争に積極的に派兵し、その当事国となった。1979年のイスラム革命後のイラン、1991年の湾岸戦争後のイラクなどの中東のイスラム系国家を対立視することが多いことから、イスラム系国家の国民から多くの反発を買うことになった。

テロ支援国家

一般に、テロ支援国家と言えばアメリカ国務省により発表されている「Patterns of Global Terrorism」に記されているイラン、シリアスーダンを指す。その他には大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国朝鮮民主主義人民共和国、キューバ共和国がかつてテロ支援国家に指定されていたが、リビアは2006年に、北朝鮮は2008年に、キューバは2015年にそれぞれ指定を解除された。

実はアメリカ自身も積極的にテロリストを支援している国家と言われる。アメリカによるテロ支援は、主にアメリカ中央情報局(CIA)により秘密裏に実施されていると言われ、実際にCIAによりテロ活動の教育を受けたと言う報告もある。冷戦時代のアメリカはラオスアフガニスタン、キューバ、ニカラグアなどで主に反共闘争を行う軍事組織に対しての直接的または間接的な支援を実施していた。特にニカラグア内戦でのコントラ支援は有名であり、1986年にイラン・コントラ事件のスキャンダルが発覚した。また、皮肉にも1980年代にアフガニスタン紛争にて合衆国のCIAがアフガニスタンに侵攻したソビエト連邦との戦いを支援していたムジャーヒディーンの一人が、2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件を実行したテロ組織アルカーイダの司令官、ウサーマ・ビン・ラーディンであった。

冷戦終結後もアメリカの経済的な利益を目的としてフィリピン、パナマ、ハイチ、ベネズエラ、イランなどで、反米政権に対するクーデターの支援などが行われたという説がある。クーデターではないが旧東欧圏の「色の革命」には米国が積極的に関与したと言われる。

日本との関係

いわゆる「黒船来航」で始まった日米関係は日本が鎖国から脱する端緒ともなった。明治維新を経た日本は生糸の輸出を中心に米国との経済関係を深めたが、20世紀に入ると黄禍論の高まりや中国大陸での権益を巡って日米関係は次第に冷え込み、最終的に太平洋戦争で総力戦を戦った。日本の敗戦後、米ソ冷戦を背景に日米同盟が結ばれ、政治・経済・軍事・文化など多方面で主に米国主導の密接な関係を築いている。

日米交流の始まり

1797年(寛政9年)にオランダ東インド会社バタヴィアで傭船契約を結んだアメリカの船の多くは、セイラムから日本に向けて出航した。そして、1799年にオランダ東インド会社が解散してもなお、日米貿易は1808年(文化6年)まで続いた。ただし、その日米貿易は日本とオランダ商館との関係に配慮した特殊なものであった。アメリカ船が長崎に入港する際は、1795年に滅亡したオランダ(ネーデルラント連邦共和国)の国旗を掲げてオランダ船を装うよう、すでに雇い主を失っていたオランダ商館から要請された。日本に向けられたアメリカ船は次の通り。

  1. 1797年、ウィリアム・ロバート・スチュアート船長のイライザ号。
  2. 1798年、同上。
  3. 1799年、ジェームズ・デブロー船長のフランクリン号。
  4. 1800年、ウィリアム・V・ハッチングス船長のマサチューセッツ号。
  5. 1800年、ウィリアム・ロバート・スチュアート船長のエンペラー・オブ・ジャパン号。
  6. 1801年、ミッシェル・ガードナー・ダービー船長のマーガレット号。
  7. 1802年、ジョージ・スティルス船長のサミュエル・スミス。
  8. 1803年、ジェームズ・マクニール船長のレベッカ号。
  9. 1803年、ウィリアム・ロバート・スチュアート船長のナガサキ号。
  10. 1806年、ヘンリー・リーラー船長のアメリカ号。
  11. 1807年、ジョセフ・オカイン船長のエクリブス号。
  12. 1807年、ジョン・デビッドソン船長のマウント・バーノン号。
  13. 1809年、ジェームズ・マクニール船長のアメリカレベッカ号。

黒船来航と国交樹立

19世紀に日本で明治維新を起こすきっかけの一つとなった、1854年2月のアメリカ海軍のマシュー・ペリー提督率いる「黒船」の来航を経て、同年3月に日米和親条約を締結し正式な国交を樹立した。その後1859年6月に日米修好通商条約を結んだことにより、両国間の本格的な通商関係も開始された。

1871年12月から翌年7月まで特命全権大使・「岩倉使節団」が、アメリカ大陸を「ユニオン・パシフィック鉄道」、「ペンシルバニア鉄道」を使って横断している。その主なルートはサンフランシスコ港-サクラメント-ソルトレイク・シティ-シカゴ-ワシントン-フィラデルフィア-ニューヨーク-ボストン港であり、当時の様子が、「米欧回覧実記」に克明に記されている。(一部イラスト有)。

緊密化と開戦

その後20世紀に入り、日露戦争の後の1905年9月に行われたポーツマス条約締結時の仲介などを経て、両国間においての貿易、投資や人事的交流が急増するなどその関係を深める。第一次世界大戦時には、イギリスなどとともに連合国同士としてドイツに対して共に戦った。

しかしその後アメリカでは、急速にその存在感を増す日本に対しての、黄色人種に対する人種差別的感情を元にした警戒感が強まった。1930年代に行われた日本の中国大陸進出政策に対するフランクリン・D・ルーズヴェルト政権による反発や、第二次世界大戦勃発後の1940年6月にフランスのヴィシー政権がドイツと休戦したことに伴い、日本軍が仏領インドシナに進出したことに対して不快感を示し、同政権が対日禁輸政策を取るなどその関係は急速に冷え込んだ。アメリカ国務省のスタンリー・クール・ホーンベックは日中が泥沼の戦いを続ける事がアメリカの利益だと述べている。

アメリカもフィリピンを武力で植民地化していたが、日本に対して中国大陸に保有する全ての権益放棄と最終的な撤兵を要求するハル・ノートによって両国関係は修復不能になり、1941年12月7日に日本海軍により行われたハワイオアフ島にあるアメリカ軍基地に対する攻撃、いわゆる「真珠湾攻撃」以降、日米両国は枢軸国と連合国に別かれ敵対関係になり、太平洋戦争において戦火を交えることになった。

日米安全保障体制の構築

1945年8月の日本の連合国に対する敗戦に伴い連合国の主要な占領国として参加し、1951年9月に交わされたサンフランシスコ講和条約の発効までの間、イギリスやフランスなどの連合国とともに日本の占領統治を行った。

以降2国間で日米安全保障条約を締結して旧ソ連や中華人民共和国などの軍事的脅威に対して共同歩調をとり続けるなど、友好的な関係を築いている。日本にとって、アメリカは安全保障条約を正式に結んでいる唯一の国でもある(アジアには集団安全保障体制が存在せず、中華民国や大韓民国などの中華人民共和国と北朝鮮を除く各国が個別に、アメリカと安全保障条約関係を締結している)。

冷戦後の日米関係

冷戦が終結した現在も日米関係は国際政治や経済活動において米国の強い主導化のもとに、両国間の貿易や投資活動はその規模の大きさから両国経済だけでなく世界経済に大きな影響力を持つ。2006年10月に発生した北朝鮮の核実験における対応や、同国による日本人拉致事件でもある程度共同歩調をとっているが、アメリカの北朝鮮への援助が北朝鮮の核保有後も繰り返されている。2007年7月30日、アメリカ合衆国議会は、日本政府によって慰安婦にされたとする者への謝罪や歴史的責任などを要求するとしたアメリカ合衆国下院121号決議を出している。日本は韓国や中国に対する賠償問題は全て解決済みとの立場であり、応じていない。

日本の常任理事国入り

ジャーナリストの手嶋龍一麻生太郎元首相との対談の中で、ブッシュ政権が日本の常任理事国入りを可能にする案を提示しなかったため、事実上これによって日本の常任理事国入りは潰されたと述べた。一方で国際問題評論家の古森義久は、アメリカは日本一国だけの常任理事国入りを支持していたが日本に加えドイツ、ブラジル、インドも常任理事国入りするG4案は安保理全体の大幅拡大が前提となるため、これに否定的なアメリカが反対したのは明白だったはずで、この小泉内閣の誤算がアメリカの支援を失ったと指摘している。

日本への100兆円規模の拠出要求

福田康夫総理大臣はアメリカ政府から、サブプライム住宅ローン危機による資金不足に対応するため、日本がアメリカのために100兆円規模の資金を拠出するように要求されていたが、理不尽な要求として拒否した。

在沖縄海兵隊のグアム移転

米軍海兵隊のグアム移転経費の日本側負担額について、アメリカは2006年に合意した28億ドルの1.5倍にあたる42億ドルを要求。また、アメリカが負担することで合意していた米軍関連施設の一部の建設費約820億円を日本が負担するよう要求している。

移転経費について日本側は、移転する海兵隊が8千人から4千人に半減することから難色を示していたが、2012年4月に両政府は条件付きながら28億ドルとすることで合意した。

原発ゼロ政策への圧力

2012年9月5日、2030年代に原発ゼロを目指す政府方針を説明した藤崎一郎駐米大使に対し、エネルギー省のポネマン副長官は「日本の主権を尊重する」としながらも「くれぐれも外圧と取られないように注意してほしい。この協議は極めて機密性の高いものだ」と発言。翌6日にはアメリカ国家安全保障会議(NSC)のフロマン補佐官が藤崎大使に対し、「エネルギー政策をどのように変えるかは、日本の主権的な判断の問題だ」としながらも「プルトニウムの蓄積は、国際安全保障のリスクにつながる」と強い懸念を表明するなど、アメリカ側は原発ゼロ政策の閣議決定回避へ圧力を強めた。19日、政府は原発ゼロ政策の閣議決定を見送った。日本共産党はアメリカの日本の原発政策に対する各種言動を内政干渉と強く批判している。

問題点

日米安全保障体制の下で日本が自主外交に消極的であったことや、冷戦時代にアメリカが起こしたベトナム戦争や、存在しないイラクの大量破壊兵器保有を理由に開戦したイラク戦争などにおいて、嘉手納基地横田基地などの日本国内のアメリカ軍基地が出撃基地として利用されてきたこと、日本国内のアメリカ軍基地周辺において在日アメリカ軍兵士による日本人女性に対するレイプ強盗、殺人事件が多発しているが、日米地位協定により日本側に被疑者の身柄の拘束を最初に行うことが拒否されるケースがあることなどから、日米関係に対する批判も存在する。現在、地位協定の改善に向けて協議が進んでいる。外務事務次官・駐米大使を歴任した村田良平はアメリカの日本に対する在日米軍負担要求について、米軍の沖縄駐留はすべてアメリカ側都合で決定したものであるため筋違いであると述べている。

地理

アメリカ合衆国は本土の48州と、飛び州のアラスカとハワイの2州、連邦直属の首都ワシントンD.C.から構成される。さらに、海外領土としてプエルトリコ、アメリカ領サモア、グアム、ヴァージン諸島などがある。

国土面積は、およそ930〜960万 km2とされ、日本(37.8万 km2)の約25倍の規模である。統計によって数値に揺らぎがあるのは、おおむね五大湖水域の処理の仕方に起因するものである。その他の大国と比較すると、ロシア、カナダに次ぐ面積であり、中華人民共和国とは拮抗している。すなわち世界で第3位もしくは第4位の面積を有するということになる。

本土は北アメリカ大陸の中央部と北西にあり、東側は大西洋、南側をメキシコ湾とメキシコ合衆国、西側を太平洋、そして北側をカナダで囲まれる。北側に隣接するカナダとは、北緯49度線、五大湖とセントローレンス川で国境線が引かれ、カナダを挟んで北西にさらに進むと飛び地としてアラスカがある。南側はリオグランデ川を介してメキシコと接する。大陸の東側に南北にアパラチア山脈、大陸の西寄りには南北にロッキー山脈があり、山岳地帯となっている。アパラチア山脈とロッキー山脈の間は大平原になっており、農業や牧畜業が盛んである。大陸の南東端にはフロリダ半島がある。北西部のカナダとの国境地域には五大湖と呼ばれる湖がある。

アパラチア山脈の東側はニューヨーク、ワシントンD.C.、ボストンなどの都市があり人口集中地帯になっている。ロッキー山脈の西側の太平洋沿岸にもロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなどの大都市がある。五大湖沿岸にはシカゴやデトロイトなどの大都市があるが、大陸の中西部には大都市が比較的少ない。

気候

アメリカの気候は広い国土のために極めて多様である。最北部が北極圏に属するアラスカは、年間を通じて冷涼な気候である。ほぼ全域が亜寒帯に属し、北極圏には寒帯のツンドラ気候が分布するが、南岸部は暖流の影響で西岸海洋性気候も見られる。一方、太平洋上の諸島であるハワイは温暖な気候で、ビーチリゾートとして人気がある。本土では、北東部から北にかけて湿潤大陸性気候が占め、冬は寒いが、夏はかなり暑い。東部から中央部は亜寒帯湿潤気候だが、グレートプレーンズ周辺や、カナダとの国境部では暑くなる日も多い。エリー湖オンタリオ湖南岸はアメリカの平野部で最も降雪量が多いが、日本の日本海側と比べるとかなり少ない。南東部から南部は温暖湿潤気候で、フロリダ南端ではサバナ気候が見られる。西部は一般的に乾燥していてステップ気候が広く見られ、メキシコ国境付近では砂漠気候が確認できる。さらに、太平洋岸南部は地中海性気候だが、太平洋岸北部へ進むとアラスカ南東端と同じく西岸海洋性気候となる。

自然災害には、メキシコ湾岸の集中豪雨、メキシコ湾岸と大西洋岸南部のハリケーン、中央部の平原に多い竜巻、カリフォルニア州の地震、南カリフォルニアの夏の終わりのスモッグ山火事、五大湖や東海岸の大雪などがある。

アメリカ中西部〜南部からメキシコ湾沿岸にかけての地域は、北極からの寒気を遮る山脈が無いため、緯度のわりに猛烈な冷え込みを記録することがあり、普段は温暖なフロリダ半島北部やメキシコ湾沿岸地域でも氷点下まで下がることも珍しくない。

自然環境

アメリカ合衆国では、在来種だけで約17,000種の植物が確認されており、カリフォルニア州だけで5,000種の植物が現存する。 世界で最も高い木(セコイア)、最も大きな木(セコイアデンドロン)、最も古い木(ブリッスルコーンマツ)は同州に存在する。動物界では400種以上の哺乳類、700種以上の鳥類、500種以上の爬虫両生類、90,000種以上の昆虫が確認されている。

ベーリング海峡でユーラシア大陸と、パナマ地峡南アメリカ大陸とつながっているため、旧北区新熱帯区とは同じ種や近縁の種を共有している。ロッキー山脈は低地の生物にとって遺伝子流動の障害となっており、ロッキー山脈の東と西では異なる種の動植物が分布する。熱帯から北極圏にまたがる国土のため、アメリカは多様な動植物相を持つ。ハワイ諸島とカリフォルニア州は世界的な生物多様性のホットスポットである。

しかし、西部開拓期以降には農場開発など人間の営為の障害となる生物を駆除していったためにアメリカバイソンやオオカミなど多くの種が絶滅の危機に瀕することなった。リョコウバトカロライナインコは駆除の結果絶滅した。約6,500種の外来種が作為的あるいは非作為的に持ち込まれて帰化しており、少数の侵略的外来種が固有の動植物の生存を脅かし、甚大な経済的被害をもたらしている。

自然保護

サムネイル

アメリカにおける動植物の保護の歴史は長い。1872年にイエローストーン国立公園が世界初の国立公園に制定されて以来、連邦政府は57の国立公園とその他の国有地を保護してきた。一部の地域では、人の影響を受けていない環境を長期的に保存するために保護区としての原生地域が指定されている。連邦政府は国土の28.8%にあたる総面積1,020,779マイル(2,643,807 km2)を保護しており、大部分は国立公園や国定森林として保護されているが、一部は原油天然ガス、その他の鉱産資源の採掘や牛の放牧のために賃貸されている。1973年には固有の動植物と生息地を保護するために絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律が制定された。この法律に従って絶滅危惧種と絶滅危機種の現状を観察し、種の存続に不可欠な生息地を保護する機関が魚類野生生物局(The U.S. Fish and Wildlife Service)である。個々の州も独自に種と生態系の保全を行っており、連邦と州の協力を促す制度も存在する。魚類野生生物局や国立公園局、森林局などを統括する内務長官は大統領に任命されるため、生態系の保全も行政の他の部門と同じく政権の優先事項に大きく左右される。

2007年現在、アメリカ合衆国の化石燃料の消費による二酸化炭素の排出量は中華人民共和国に次いで世界第2位であるが、国民一人あたりの排出量は依然として世界第1位である。

地方行政区分

アメリカ合衆国は、50の州(state、Commonwealth)と1の地区(district)で構成されるが、その他に、プエルトリコなどの海外領土(事実上の植民地)を有する。

独立当時、13の植民地にそれぞれ州が置かれた。1959年にハワイ州が州に昇格されるまでの間、各地方の割譲、侵略、買収、併合を経て、現在では50州を持つ。星条旗の帯は独立当時の13州を、星は現在の50州を示している。

File:Map of USA with state names 2.svg||712px||center

poly 643 371 666 452 621 458 621 473 606 468 604 374 アラバマ州

poly 152 457 153 540 177 548 205 576 205 589 183 588 158 553 117 547 100 567 12 578 66 547 41 517 52 469 72 449 107 437 アラスカ州

poly 132 396 190 434 229 441 245 325 161 309 157 326 148 326 140 347 151 364 アリゾナ州

poly 490 346 489 404 499 419 551 419 566 373 574 353 560 347 アーカンソー州

poly 27 164 91 181 73 243 140 339 138 346 149 363 134 394 91 389 41 334 13 194 カリフォルニア州

poly 257 235 369 248 364 331 247 320 コロラド州

poly 818 185 819 206 845 195 842 180 コネチカット州

poly 794 239 799 270 813 270 808 255 デラウェア州

poly 731 453 776 545 757 583 739 584 714 520 688 472 663 485 624 471 624 460 666 454 666 460 フロリダ州

poly 644 368 686 364 736 417 730 455 668 457 ジョージア州

poly 219 507 216 552 259 588 339 590 343 557 292 508 ハワイ州

poly 169 48 154 107 161 116 145 140 137 190 226 206 236 157 206 154 200 127 189 131 192 105 175 72 182 50 アイダホ州

poly 555 221 539 263 563 291 560 304 582 330 595 328 605 291 601 227 591 209 552 215 イリノイ州

poly 603 229 602 312 631 305 650 284 644 222 インディアナ州

poly 461 197 454 215 469 258 535 258 544 244 553 225 540 198 アイオワ州

poly 368 268 361 333 488 336 488 291 481 285 484 277 471 269 カンザス州

poly 581 343 677 330 697 310 682 289 652 281 633 309 602 313 ケンタッキー州

poly 504 488 510 458 498 440 501 421 553 421 555 435 546 461 574 461 585 475 593 499 547 504 ルイジアナ州

poly 836 111 850 149 854 157 897 106 887 89 872 60 849 56 メイン州

poly 732 253 732 263 756 254 778 266 776 275 788 278 798 296 811 268 797 268 793 242 メリーランド州

poly 816 170 817 186 849 180 857 187 878 189 878 171 854 160 マサチューセッツ州

poly 544 114 555 131 596 149 613 224 664 219 674 191 647 128 581 85 ミシガン州

poly 448 79 456 143 453 147 461 156 461 196 541 196 541 186 513 168 510 150 520 126 556 96 483 86 478 71 ミネソタ州

poly 568 376 603 373 606 472 585 473 573 459 546 459 556 427 555 415 ミシシッピ州

poly 470 259 471 269 486 288 488 345 566 344 561 353 571 353 582 334 559 305 562 294 536 261 ミズーリ州

poly 184 49 179 70 194 104 190 127 200 123 209 152 235 154 237 147 342 158 351 75 モンタナ州

poly 340 203 337 244 368 247 368 265 475 269 460 217 426 208 ネブラスカ州

poly 92 182 180 200 156 324 146 323 141 342 73 244 ネバダ州

poly 829 114 825 168 852 160 835 109 ニューハンプシャー州

poly 801 207 799 225 806 231 797 240 809 254 823 224 815 218 815 211 ニュージャージー州

poly 245 320 347 330 337 436 245 431 242 443 226 439 ニューメキシコ州

poly 727 177 716 205 789 190 799 204 815 209 815 216 823 221 847 202 821 205 817 185 817 167 803 124 777 128 754 166 ニューヨーク州

poly 706 328 666 366 716 357 748 359 768 375 817 333 803 309 ノースカロライナ州

poly 351 76 345 138 455 144 447 80 ノースダコタ州

poly 653 281 679 285 686 292 714 243 710 213 675 224 663 220 645 223 649 275 オハイオ州

poly 347 331 488 337 494 407 430 397 397 388 397 347 345 345 オクラホマ州

poly 60 79 26 145 26 162 136 188 142 137 157 118 150 104 99 104 73 97 72 83 オレゴン州

poly 708 210 716 255 791 240 804 230 797 223 799 205 788 191 ペンシルベニア州

poly 849 179 855 187 847 195 841 183 ロードアイランド州

poly 686 363 738 418 765 376 749 361 716 356 サウスカロライナ州

poly 346 138 456 144 452 149 459 157 459 195 456 214 425 207 375 202 341 201 343 182 343 160 サウスダコタ州

poly 569 374 667 366 705 327 575 344 テネシー州

poly 346 342 337 439 274 432 306 485 331 501 347 484 368 488 407 560 440 572 440 532 507 489 511 457 498 412 483 404 397 389 396 345 テキサス州

poly 182 201 228 209 224 232 256 234 244 321 162 307 ユタ州

poly 803 123 816 168 825 168 828 120 バーモント州

poly 698 310 677 331 803 308 789 280 775 276 778 267 765 258 753 258 731 277 726 304 バージニア州

poly 57 76 73 85 73 95 111 102 158 109 168 49 88 25 60 34 ワシントン州

poly 763 260 753 259 743 278 732 276 728 297 717 308 700 312 689 297 694 275 709 262 712 241 715 257 734 254 734 262 753 253 761 254 ウェストバージニア州

poly 522 129 520 140 513 146 513 169 538 184 539 210 549 216 592 210 600 156 593 153 585 143 548 126 538 120 ウィスコンシン州

poly 239 148 223 232 337 244 343 157 ワイオミング州

rect 883 272 953 290 デラウェア州

rect 882 291 951 315 メリーランド州

rect 675 33 785 60 ニューハンプシャー州

rect 867 244 950 269 ニュージャージー州

rect 680 88 774 113 マサチューセッツ州

rect 871 222 955 243 コネチカット州

rect 848 316 955 339 ワシントンD.C.

rect 858 340 953 361 ウェストバージニア州

rect 727 63 780 86 バーモント州

rect 863 195 954 220 ロードアイランド州

経済

大きな経済規模を持ち、その技術開発力と生産力、消費力で世界経済を引っ張る存在である反面、アメリカ文化が資本主義社会の基本である「大量生産・大量消費」の側面を強く持っており、他の先進国と比べても1人当たりの資源消費量が格段に大きいこともあり、「地球環境問題健康問題の深刻化をもたらした」などと批判されることも多い。アメリカの環境問題と環境状況と環境政策と歴史についてはアメリカの環境と環境政策を参照。

自動車や航空機、コンピュータなど主な工業品の生産、販売数で長年世界一を保っており、その消費量の多さのため世界中の企業が進出している。これらの企業が上場するニューヨーク証券取引所は世界最大の取引高を誇っている。その為世界経済に与える影響力は非常に大きいものがある。アメリカの経済問題と経済状況と経済政策と歴史についてはアメリカの経済と経済政策を参照。

アメリカ合衆国の軍需産業・軍需経済・軍事政策の関連性と歴史と国の経済に対する比率や影響力についてはアメリカの軍需経済と軍事政策を参照。

1981年に大統領となったレーガンは、インフレの抑制、減税による投資促進、規制緩和の促進などにより、経済の供給サイドの強化を図る「レーガノミックス」を行った。インフレ抑制は前政権から続いていたマネーサプライに照準を合わせた金融政策により成果をあげたものの、国防費の増大と大幅減税により財政収支が悪化、そして高金利からドルレートが上昇し、経常収支の赤字が拡大した(双子の赤字)。金融が緩和する過程で株価は上昇をはじめM&Aがブームとなったが、ブラックマンデーにより株高経済は一旦調整した。

1990年代は、日本の経済が長期低迷に陥り、「失われた10年」と呼ばれたのとは対照的に、アメリカ経済は非常に良好なパフォーマンスを示すようになり、「ニューエコノミー」と呼ばれた。低インフレと高成長を両立し、労働生産性も上昇したことから、アメリカ経済は新たな局面に入った、と言われた。1991年3月の景気の谷の後、2001年3月まで10年にわたって景気拡大を続け、世界経済の牽引役となった。

2000年代の初期に入ると、ITバブルの崩壊によって、好調だったアメリカ経済は減速する。2001年9月11日には同時多発テロが発生し、アメリカ経済の減速に拍車をかけた。1980年代から続いている資産膨張を背景にした消費増大はアメリカ経済の根幹となり2007年夏頃まで安定した成長を続けていたが、サブプライムローン問題を発端に、不動産価格の下落から深刻な世界金融危機が起きている。アメリカ国内の経済も深刻な打撃を受けており、2009年にはゼネラルモーターズが経営破綻し、失業率が10パーセントを記録するなど依然厳しい経済状況が続いている。

国民

アメリカ合衆国は元々先住民族であるネイティブ・アメリカンが住んでいた土地に、16世紀からはヨーロッパからの植民者が、17〜19世紀には奴隷貿易によりアフリカからの黒人奴隷が、19世紀からはアジアからの移民が入って来て、さらに人種間で混血が起ったため、「人種のるつぼ」と呼ばれてきたが、実際には異人種が融け合って生活する社会が形成されるよりも、「ゲットー」と称されるアフリカ系アメリカ人居住地域やチャイナタウンが代表するように、むしろ人種による住み分けが起きていることから、近年ではアメリカ合衆国を色々な野菜が入ったサラダに例えて「人種のサラダボウル」と呼ぶことが多くなった。

こうした中で人種差別問題、特にヘイトクライムと呼ばれる人種差別主義者による凶悪犯罪が頻繁に発生し、大きな社会問題となっている他、南部や中西部を中心にKKKなどの人種差別的な団体が未だ半ば公然と活動している地域も存在する。アフリカ系の死刑執行率がヨーロッパ系に比べて極端に高いなど、裁判制度の不公平性も問題となっている。

現在も合法違法を問わず移民が多いことに加え、アメリカの合計特殊出生率は2.0〜2.1前後で横ばいに推移しており非常に安定している。2005年度の合計特殊出生率は2.05と先進国の中ではトップクラスである(移民層の出生率が2.71と高いが、アメリカ合衆国で生まれた女性の出生率も1.98、白人女性に限っても1.85と先進国の中では高い)。以上のことから、人口は自然増、社会増双方の要因により増加し続けている。2006年には総人口が3億人を超えたと公式に発表された。

人種

世界でも有数の多民族国家である。2010年の人口統計によると、白人(ヨーロッパ系、北アフリカ系、中東系、中央アジア系、ラテン系)72.4%(2億2355万人)、サハラ以南のアフリカ系(黒人)12.6%(3892万人)、アジア系(東アジア、東南アジア南アジア系)4.8%(1467万人)、アメリカン・インディアン0.9%(293万人)、太平洋地域の先住民系0.2%(54万人)、2つ以上の人種を祖先とする国民(Multiracial American)2.9%(900万人)、その他6.2%(1910万人)である。

アメリカは英語圏であるためにイギリス系が多いと思われがちだが、最も多いのはドイツ系(17.1%)で、その次がアイルランド系(12.1%)、3番目にイングランド系(9.0%)となっている。スコットランド系やウェールズ系なども含めたイギリス系アメリカ人は13.0%を数え、ドイツ系、アイルランド系、イギリス系で全人口の4割以上を占めている。歴代大統領にはイギリス系以外にアイルランド系やドイツ系とオランダ系とギリシャ系が就任しており、そして2009年時点の現職はアフリカ系である。

また、以前のヒスパニック系は14.5%(4190万人)だったが、2007年のアメリカの国勢調査による人口統計学では、新たに中南米諸国から移住したヒスパニックが18.5%(4527万人)と増加傾向にあり、アフリカ系と減少傾向にあるドイツ系を超える人口構成となっている。

言語

アメリカ合衆国には法で定められた公用語はないが、建国の歴史から英語(アメリカ英語)が事実上の国語となっている。2003年には、約2億1500万人(5歳以上の全国民の82%)が家庭で英語のみを使用している。

英語を母語としない国民でもたいていは英語を日常的に使用している。高齢者を除き、基本的な英語の知識は市民権取得の必須条件である。長年にわたる先住民の同化政策の結果、先住民の言語を話せる人口は非常に少なくなっており、十分な保護政策も取られておらず、多くが消滅の危機に瀕している。

アメリカ人の中には英語を連邦の正式な公用語とすることを希望する者が多く、現在30州が英語を公用語に指定している。ニューメキシコ、ルイジアナ、メイン、ハワイの4州では行政上英語以外の言語が事実上の第二言語とされている。ハワイ州では州憲法によりハワイ語と英語が公用語とされており、ルイジアナ州とメイン州ではフランス語が行政上の第二言語である。合衆国加入当時からスペイン(メキシコ)系住民の多いニューメキシコ州は常にスペイン語を非公式な第二公用語としてきた

スペイン語の話者は英語についで多く、特にカリフォルニア州、ニューメキシコ州、アリゾナ州、テキサス州などメキシコと隣接する地域やニューヨークやシカゴなどの大都市では日常的に用いられており、国内でもっとも学習者の多い外国語でもある。

近年増加傾向にある中南米スペイン語諸国からの移民であるヒスパニックには、英語を不自由なく喋ることのできない者も多いため、銀行ATMスーパーマーケットセルフレジなどではスペイン語が選択できるようになっているものも多い。2008年のセンサスによる人口予測では、2050年にはヒスパニックの人口は1億3300万人となり、全人口の3割に達する見込みであるなど、米国においてスペイン語は政治的、経済的、文化的にも非常に大きな影響力を持つものと思われる。実際、ヒスパニック人口の多い州では既にスペイン語抜きにはビジネスが成り立たなくなっているなど、事実上の第二公用語となっている。

英語以外の言語を州の公用語として認めるかどうかは、単に文化的問題に留まらず州の公文書をその言語で作成する必要があるかどうかという財政的側面があり、選挙でしばしば取り上げられる問題である

  • スペイン語話者が多い州 ( )内は州人口比 アメリカセンサス2004年による
    • ニューメキシコ州(43.27%)、カリフォルニア州(34.72%)、テキサス州(34.63%)、アリゾナ州(28.03%)、ネバダ州(19.27%)、フロリダ州(19.01%)、ニューヨーク州(15.96%)、ニュージャージー州(13.89%)、イリノイ州(12.70%)、コロラド州(12.35%)

宗教

プロテスタント58%、カトリック21%、など(2003年現在)。キリスト教信仰者の比率は、1990年調査時の86.2%から2003年調査時の79%へと年々減少傾向にある。2001年の宗教分布は、プロテスタント 52%、カトリック 24.5%、ユダヤ教 1.3%、その他、イスラム教、仏教、不可知論、無神論、ヒンドゥー教、ユニテリアン (Unitarian Universalist) がそれぞれ0.5%から0.3%である。無宗教は13.2%。

福音派は全人口の4分の1ぐらい。

アメリカ合衆国の現代キリスト教も参照。

米国憲法修正条項第1条は国教の制定を禁じている。しかし、大統領就任式の際に聖書を手に宣誓を行うなど(これまでの大統領が全てキリスト教徒だったからであるが)、米国社会ではキリスト教、特にプロテスタントの存在が非常に大きい。宗教的な理由から進化論を否定する者が多く、「公立校で進化論を教えるなら創造科学も合わせて教えるべき」とするキリスト教系宗教団体が州の教育委員会を相手取り論争を起こした例が数件ある。

ギャラップ調査2007年5月の調査によると、アメリカ人は、「神を信じる」と答えた人が86%、「天国を信じる」と答えた人が81%という結果が出た。

教育

アメリカの教育の特徴は、個人の尊重プラグマティズムである。

治安

合衆国の犯罪発生率は、地域、州によって大きく異なる。例えば、凶暴犯罪(殺人、強姦、強盗、加重暴行)の2002年時点の発生件数をみると、人口10万人あたりの合衆国平均は495人だが、州ごとの分布はノースダコタ州の78人から、コロンビア特別区の1633人まで、20倍以上のばらつきがある。日本やイギリス、ドイツなどの他の先進諸国と比べて、都市部、地方にかかわらず麻薬による犯罪が蔓延しているイメージがあるが、統計的にこれは誤りである。

アメリカ合衆国憲法修正条項第2条により民間人も自衛のために銃の使用が許可されている国(ただし、この条項は民兵の武装を認めているだけで、ごく普通の一般市民の武装について言及しているわけではない、という学説もあることに留意)とはいえ、街中に銃砲店が普通にあり比較的簡単に銃を、そしてスーパーマーケットでも実弾が購入出来るという現実は「銃社会」を助長させている。

歴史的な経緯から全米ライフル協会(NRA)は強力な政治的発言力を持つ事実上の圧力団体であり、銃規制につながる立法を再三阻止している。過去数度に亘り何人もの大統領が銃によって暗殺されているほか、銃犯罪による死者の数が、2000年以降に限っても毎年年間10,000人を大きく超えるなど、世界でも例を見ない「銃犯罪大国」である。

成年者による銃犯罪だけでなく、中学校高等学校において生徒が銃を乱射し死傷者を出す事件が毎年のように発生する事態を招いている。このため銃を購入できる年齢を18歳から21歳に引き上げたり、一部の学校では校舎に入る際に金属探知機による保安検査を行ったりしている。しかし、それでもコロンバイン高校銃乱射事件バージニア工科大学銃乱射事件など学内における銃乱射事件は防ぎきれていない。幼い子供が家族の所有する、安全装置を解除された銃で遊んでいるうちに誤って自分や友人、家族を撃ち殺してしまう事故も後を絶たない。

ギャングの抗争による殺人事件や人種差別を元にした殺人事件も多く発生する他、外国人観光客や駐在員、留学生などが犯罪に巻き込まれ死亡するケースが毎年のように起きているなど、銃による脅威を受けるのは一時滞在の外国人も例外ではないため、観光客の誘致にも悪影響を与えている。

近年では家庭内における暴力的・性的な過激シーンを含む映画・漫画・ゲームなどが未成年の子供に悪影響を与えているとして規制しようという動きもある。2008年現在、同国は武器貿易条約を採択していない。

保健

米国人の平均寿命は2011年では78.7歳であった)。

また米国ではプエルトリコ自治連邦区を除いて、ユニバーサルヘルスケア制度が実現されていない(クリントン政権時代にヒラリー・クリントンによって提案されたが立ち消えになった)。国民の31.6%は公的保険、53.1%は民間保険に加入しているが。

所得格差・資産格差

他の先進国と比べて、所得税、贈与税、相続税(遺産税)率の累進性やキャピタルゲインへの税率が低く、資産格差を拡大させている。等価可処分所得を基にしたジニ係数は0.372(2004年、ルクセンブルク所得研究所調べ)で、主要先進国中最高である。

クレジットカード会社による入会審査の基準が緩く、しばしば大学生などを対象に強引な勧誘が行われていることもあり、クレジットカードを入手するのが非常に簡単である。その結果、恒常的にカードローンに依存するワーキングプアが増えている。逆に然るべき期間のカード利用歴(クレジット・ヒストリー、信用情報)がないと商取引で信用されず、いくら現金を持っていても住宅を購入する際などに融資を受けられないことがある。日本と異なり、100ドル札といった高額紙幣の信用が低いため、現金決済よりもクレジットカード決済が好まれる傾向がある。よって、信用が低い層は即時払いのデビットカードを持つことが多い。

高度な学歴社会であり、アメリカン・ドリームを達成できるごく少数の個人を除いて職業や収入、社会的地位は学歴に大きく依存する。自治体の教育関係の予算は学区の税収と予算案に対する住民投票によって決定され、質の高い教育を提供できる教師の確保にも影響するため、公立学校の教育レベルは学区により大きな違いがあり、公立学校で良好な初・中等教育を受けるためには、都市圏の教育に関心が高い裕福層が住む地区に居住する必要がある。私立学校の入学金・授業料は非常に高額で、入学には親の社会的地位や学歴、家柄、寄付金も選考要件となる。低所得層の子女が私立学校に通学できるように教育バウチャーを支給している自治体もあるが、その効果は激しく議論されている。このように、良好な教育を受ける機会は親の収入・資産に依存しており、所得・資産格差が学歴社会を通して次の世代の所得格差に受け継がれることになる。

大量消費、拝金主義、物質主義

第二次世界大戦以前より今日まで、世界を席巻する主要な大衆消費"文化"の母国としてより強く認識されている。大量に供給され短期間に消費される音楽テレビ番組ハリウッド映画などの娯楽、自動車、あるいはファストフードコカ・コーラ等の食品、等々に代表される大量消費文化が、世界のどの国よりも支配的である。

すでに1830年代から、アメリカ合衆国は拝金主義的、物質主義的な風潮が蔓延している、と指摘されていた。例えば、アレクシス・ド・トクヴィルは、アメリカ合衆国について、ヨーロッパ諸国と比較しつつ、この国(=アメリカ合衆国)ほど金銭欲が人々の心に大きな場所を占めている国は無い、と指摘した。アメリカ人が高等教育まで進む場合、「金になる特別の対象にしか向かわない。仕事で儲けるのと同じ態度で学問を研究し、しかもすぐ役に立つことが分かる応用しか学問に求めない。」と、合衆国に拝金主義、物質主義が蔓延していることを指摘した。(De la démocratie, 1835)

ニューヨーク連銀によると、2017年3月末の家計の債務残高は12兆7250億ドルで、金融危機時の2008年9月末に記録した過去最高水準(12兆6750億ドル)を500億ドル上回った。学生ローン残高は3月末時点で1.34兆ドルに達し、2008年から2倍に膨らんだ。この事実はアメリカ合衆国の大量消費文化に全く無関係であるという訳ではなく、良くも悪くもアメリカ合衆国は借金文化の定着した国である。

エルマー・ライス(1892年 – 1967年)は、『The Left Bank』(1931年)において、米国の物質主義から逃避するために国外移住をはかる物語を描いた。

アーネスト・カレンバックは1975年に『エコトピア』を出版したが、この本は「アメリカ人の生活にある諸相の中でも消費者主義と物質主義に対する抗議」だったと評されている。

アメリカ合衆国において1980年代以降、かつてないほどに低俗な商業主義(物質主義)が蔓延していることを、ジョン・カーペンターは1988年の映画『ゼイリブ』において戯画的に描いて批判した。

米国の物質主義、拝金主義、利己主義は、他国にも様々な悪影響を及ぼしている。

例えば、近年においては、国内において禁煙運動が進みタバコの消費量が減ったことから、アメリカのタバコ製造会社が、タバコ規制が緩かった東欧の旧社会主義国や、中南米、中華人民共和国等の発展途上国を中心とした市場開拓を積極的に行っていることや、ナイキなどの大手衣類メーカーが製造コスト低減のために、同じく発展途上国において未成年の労働者を安価に大量に酷使していたことなどが大きな批判を浴びている。

米国の大衆消費文化、拝金主義、物質主義は、世界中の多くの国でしばしば「低俗」あるいは「画一的」として嫌悪されている。例えば、ウルグアイ文学の作家、は『』(1900)において、キャリバンによって象徴される物質主義的なアメリカ合衆国文明を批判し、アリエルによって象徴される精神主義的なラテンアメリカ文明を対置して描いてみせた。ロドーの「アリエル主義」は瞬く間にラテンアメリカの青年層の広い支持を集めた。

ただし、他国でも、やはり拝金主義や物質主義的な考え方に染まった者も多く、そういった論者は「米国の大量消費文化は、良くも悪くも経済活動と密接に繋がっているため、各国において消費意欲を喚起し、その結果アメリカ経済ひいては各国の経済を牽引する存在となっている」などと、もっぱら経済面・金銭面にだけ着目し、好意的な論調で語ることも多かった。ただし、2000年を過ぎ、サブプライムローン問題、リーマンショックなどによって米国流の資本主義、拝金主義がその内部に根本的な欺瞞や問題を抱えていたことが露見したり、それが他国民にも深刻な被害をもたらすことが明らかになって以降は、米国流の拝金主義・物質主義を手放しに好意的に扱う論調はかなり減った。

グローバル化の指導役

アメリカ合衆国は、冷戦終結以降急速に進んだグローバリゼーションをけん引した国としても知られている。このことに対する批判として、他国の持っていた独自の良いとされる文化や高いモラルをアメリカ型の資本主義システムが駆逐してしまった、それまで貧富の差が少なかった国に貧富の差が拡大した、文化面やテクノロジーの面などで画一化が進んだなどがある。

また、グローバル化の一種の到達点ともいえる環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の問題は、関係国に大きな波紋を呼んでいる。

しかし、2017年1月23日にアメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプは、TPPから離脱する大統領令に署名した。

先住民の文化

先住民はしばしば開拓者や建国初期のアメリカ人が新大陸で生き延びるのに多大な貢献をしてきた。ポカホンタス、スクァント(Squanto)、マサソイト酋長、サカガウィアらはアメリカの建国神話に欠かせない存在である。初期の開拓者の男性たちは未知の土地で生存するためにしばしば先住民のサバイバルの知恵を身につけた。彼らの中には先住民の女性を妻とした者が少なくなく、結果として多くのアメリカ人が先住民の血を引いている。

アメリカの重要な作物であるトウモロコシカボチャウリインゲンマメは先住民族が昔から栽培していたものである。現代の防寒着アノラックやパーカは北極圏のイヌイットやエスキモーの防寒着を元にしており、カヤックカヌーは現在でも先住民族の使っていたもののデザインを忠実に受け継いでいる。大平原の先住民族の伝統的な携帯保存食ペミカンは世界各国の南極探検隊にも採用された。 ニューヨーク州立大学バッファロー校のドナルド・A・グリンド・ジュニア博士(Donald A. Grinde Jr.)をはじめとする歴史学者らは、アメリカ合衆国の民主制度はイロコイ連邦の民主制度がモデルとなっていると主張している。

先住民族はしばしばアメリカのロマンティックなシンボルとして用いられてきた。先住民族に由来する名前は、アメリカの地名や野生動物の名称によく見られる。ニューヨークのタマニー・ホールTammany Hall)という民主党マシーンは先住民の言葉を政治に好んで用いた。近年になって差別的という意見が大多数を占めるまでは、大学や高校などがスポーツチームのマスコットに先住民族のキャラクターを採用することも珍しくなかった。

しかし先住民族の存在が国家の利益の障害であると見なされると、彼らの人権は近代化の名のもとに踏みにじられてきた。1960年代に入り、公民権運動を通して人種差別に対する国民の意識が高まり、心霊主義環境主義に対する関心が高まってようやく、先住民族の文化が再評価されるようになった。

食文化

世界の料理

アメリカの国民は先住民の他、世界各国からの移民とその子孫によって構成されているため、都市部では世界各国の料理やそれらをアメリカ風にアレンジしたものを気軽に楽しむことが可能である。イタリア料理中華料理メキシコ料理テクス・メクス料理)などが非常にポピュラーなものとして日常的に楽しまれている他、1980年代以降は寿司照り焼きをはじめとする日本料理が都市部を中心に人気を博しており、日本料理のレストランで食すことができるだけでなく、スーパーマーケットなどで豆腐醤油麺類などの食材を調達することも可能である。

ファストフード

高度にマニュアル化されたファストフードチェーンにより提供されるハンバーガーホットドッグタコスなどのファストフードや、冷凍食品などのインスタント食品が安価かつ手軽な事実上の「国民食」として広く食されているものの、脂肪分や塩分、糖分の多さなどから上記のように低所得者層を中心に肥満や心臓病などの原因となっており、これらのチェーン店の従業員の低賃金と合わせて深刻な社会問題となっている。

菜食主義

社会的、宗教的および心霊主義的な理由から菜食主義を奨励する運動は19世紀から存在したが、1960年代に環境主義や東洋思想への関心が国内で高まるのと同時に菜食主義への関心もかつてない高まりを見せた。現在、1%から2.8%のアメリカ人が肉、家禽、魚を全く食べないと回答している。普通米国でベジタリアンというと卵と乳製品は摂るオボ・ラクト・ベジタリアンを指すことが多いが、中には動物性の食品を一切摂らないヴィーガンもいる。ベジタリアンは西海岸と東海岸に比較的多く、中西部や南部には比較的少ない。ベジタリアンの人口は都市部に集中している。ベジタリアンが多い地域では、ベジタリアン向けの料理をメニューに明記しているレストランやベジタリアン料理専門のレストランも見られる。

有機食品

近年、他の先進国と同じくアメリカ合衆国でも有機食品への関心が高まっている。アメリカ合衆国で生産される食料の約2%は有機農法に従って生産されている。アメリカ国内での過去10年間の有機食品の売り上げは年率20%の成長率を見せている。2005年の有機食品の総売上は128億ドルを計上した。

有機農法を用いている農地の増加率はアメリカが世界一である。

文学

漫画

哲学

植民地時代に於いては清教徒が多く入植したためピューリタニズムの伝統が強く、また建国に際してジョン・ロック社会契約説などのヨーロッパの啓蒙思想が理論的背景となったため、哲学に於いてもこの両潮流の影響を強く受けている。独立運動時代の18世紀にはトマス・ペインの『コモン・センス』(1776年)や『人間の権利』(1791年)など自由主義的な社会思想が発達した。19世紀に於いてはラルフ・ワルド・エマーソンや隠遁者ヘンリー・デイヴィッド・ソローウォルト・ホイットマンらの超越論哲学と、チャールズ・サンダース・パースウィリアム・ジェームズジョン・デューイらのプラグマティズム哲学が主な潮流となり、特にウィリアム・ジェームズの純粋経験論は日本の西田幾多郎の初期西田哲学(『善の研究』)に大きな影響を与えている。

20世紀以降はアメリカ合衆国の世界的地位向上と共に多種多様な現代思想が発達したが、とりわけ20世紀後半には『正義論』(1971年)で社会契約を再び基礎づけたリベラル派のジョン・ロールズや、ロールズらリベラル派に対抗して共同体主義を唱えたコミュニタリアン派のアラスデア・マッキンタイアらがリベラル・コミュニタリアン論争を繰り広げた。その他にも、『アナーキー・国家・ユートピア』(1974年)でロールズの『正義論』を批判したロバート・ノージックらのリバタリアニズム(自由至上主義)の伝統もある。

音楽

様々な国から来た移民たちが持ち寄った楽器リズムを組み合わせ発生した、古くはカントリー・ミュージックジャズ、近年ではロックンロールヒップホップなどの様々なジャンルの音楽の発祥地、本場として知られており、世界的に著名なアーティストを多数輩出している。これらの音楽と踊りを組み合わせたショーであるミュージカルの本場としても有名である。

これらの音楽を楽しむためにレコードジュークボックスドルビーiPodなどの様々な音響機器、技術を生み出している他、MTVやクラシックチャンネルなどの音楽専用ケーブルテレビチャンネルも生み出すなど、音楽とその関連業種は現在においても大きな外貨獲得元となっている。

アニメーション

ウォルト・ディズニーが創始したウォルト・ディズニー・カンパニーによる長編アニメーション映画が世界的に有名で、過去には世界のアニメーターの多くに影響を与えた。他にも、米国製テレビアニメーションザ・シンプソンズファミリー・ガイサウスパークは日本でもテレビ放映されている。

ケーブルテレビにアニメーション専用のチャンネルがあり、日本製アニメも頻繁に放映されている。特に1998年に放映が開始されたポケットモンスターは低年齢の子どもを中心として非常に人気が高く、社会的にも受け入れられている。ただしサスペンス要素の高いものは、テレビ放映前に差し替えられたりカットされたりしている。日本のアニメは若年層を中心にファンが多く、ファンが字幕(ファンサブ)をつけた米国未発表の作品の海賊版もネット上に出回っている。最近では、アニメを通して日本文化に興味を持つ若者も出てきている。

世界遺産

アメリカ合衆国国内には、ユネスコ世界遺産リストに登録された文化遺産が9件、自然遺産が12件、複合遺産が1件存在する。

祝祭日

アメリカ合衆国の祝祭日は、州によって異なる。下記は最も一般的な祝祭日を記載したものである。日本における祝祭日と比べると必ずしも全ての祝祭日が休日となるとは限らない傾向にある。

スポーツ

スポーツマンをアメリカ社会のメインストリーム花形)と捉える国民性(ジョックも参照)もさることながら、多くの地域で学生スポーツにおいて季節ごとに行うスポーツを変えるシーズン制が定着していることなどから、国民が様々なスポーツに触れる機会が非常に多くなっており、アメリカ合衆国は世界最大のスポーツ大国となっている。娯楽産業に占めるスポーツ観戦の割合も高いため、複数の大規模なプロスポーツリーグが共存・繁栄している世界的にも稀な国である。アメリカ国内発祥のスポーツが大衆的人気を得ているのが特徴で、アメリカンフットボール野球バスケットボールアイスホッケーは伝統的に4大スポーツと呼ばれている。ただ、サッカーの人気はアイスホッケーを既に逆転しており。FIFAワールドカップはアメリカンフットボール以外のスポーツをテレビ視聴者数で上回るなど、大いに盛り上がる。主要なプロリーグは観客動員・収益共に莫大な数字であり、スター選手は高額の年俸を手にしている。日程上、常に少なくとも1つのリーグがオンシーズンになっているため、年間を通してスポーツ熱が高い。カレッジスポーツ(特にカレッジフットボールカレッジバスケットボール)もプロリーグに勝るとも劣らない人気がある。

アメリカンフットボール

アメリカでは単にフットボールと呼称するのが一般的である。野球やバスケットボールなどを大きく引き離し、全米で圧倒的な人気を得ているスポーツである。プロリーグであるNFLは、レギュラーシーズンの1試合平均観客動員数が6万7000人を超えており、世界のあらゆるプロスポーツリーグの中で最も収益が多い。リーグ優勝決定戦であるスーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントであり、毎年テレビ番組の年間最高視聴率を記録している。大学リーグであるカレッジフットボールも非常に人気が高い。2012年のギャラップの世論調査によると、カレッジフットボールのファンと回答した者の割合は、プロ野球やプロバスケットボールを上回る。アメリカ社会では、スポーツマンを主とした「人気者の男性」を総称するジョックの象徴たるスポーツである。

野球

伝統的に「国民的娯楽」と称されており、1970年頃にアメリカンフットボールに一番人気スポーツの座を譲ったものの、バスケットボールと共に高い人気を得ている競技である、世界のあらゆるプロスポーツリーグの中で最も多い。下部組織が発展しており、MLBの傘下にあるマイナーリーグ、更には約8つに分かれている独立リーグの2種類の野球リーグが存在する。近年はマイアミ・マーリンズイチローニューヨーク・ヤンキース田中将大、かつてメジャーリーガーであった野茂英雄松井秀喜など日本人選手の活躍も見受けられる。

バスケットボール

プロリーグであるNBAは、1980年代にマジック・ジョンソンラリー・バードなどの活躍もあり急速に人気が高まり、その後のマイケル・ジョーダンの時代に全盛期を迎えた。ジョーダンの引退後はやや停滞している時期はあったものの、アメリカンフットボールに次いで2番目に人気のあるスポーツである、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球に次いで、4番目に人気のあるスポーツである。若年層や中年層の間では既に野球を超えており。競技人口は2400万人を超えており、中国に次いで、世界で2番目に多い国である。1994年にFIFAワールドカップを開催しており、大会史上最高の観客動員数を記録した。1996年からプロリーグであるメジャーリーグサッカー(MLS)を開始し、徐々に規模を拡大している。FIFAワールドカップの人気は非常に高いものがあり、アメリカ戦のテレビ視聴者数はワールドシリーズNBAファイナルを大幅に上回ることもある。女子サッカーは強豪国の一つであり、FIFA女子ワールドカップの優勝回数は史上最多の3回、FIFA女子ランキングでは首位を維持していることが多い。また2026年にはカナダ、メキシコとともに2026 FIFAワールドカップの共同開催国となる。

アイスホッケー

プロリーグであるNHLは、カナダやアメリカの一部の州では人気が高いものの、全米規模で他のメジャー競技と比較した場合、人気の面で大きく劣るのが現状である。

その他

オリンピックは歴史的に夏季と冬季のどちらも人気が高い。2012年のロンドンオリンピックは、NFLと共に最も視聴率の高いコンテンツであった)、モータースポーツ(NASCARやインディカー)、ゴルフ、テニスなども人気が高い。反面、フォーミュラ1ラリーなど、欧州を中心に世界の広い地域で人気の高いスポーツが大衆的人気を得ていないのが特徴である。ラグビークリケットといったイギリス発祥のチームスポーツは全般的にマイナースポーツの地位に甘んじている。競馬も非常に盛んでサラブレッドの生産頭数は世界一である。とくにケンタッキーダービーブリーダーズカップ(BC)は有名である(詳しくはアメリカ合衆国の競馬を参照)。ハワイ州と西海岸を中心にサーフィンの人気も高い。特にカリフォルニアには良質の波がたつポイントも多く、多くのサーフィンインダストリーが点在している。

マスコミ

新聞は約1500紙が発行されている。一般的には地方紙が好まれるが、地方紙の地元記事以外の内容は大手新聞から購入したものが多い。全国紙としてはUSAトゥデイ(227万部)、ウォール・ストリート・ジャーナル(206万部)が部数競争をおこなっている。影響力の大きい新聞としてはニューヨーク・タイムズ(112万部)、ワシントン・ポスト(69万部)、ウォール・ストリート・ジャーナルの3紙があげられる。1985年の総発行部数は約6000万部、2006年が5000万部である。人口1000人当たりの普及率は約270部で、これは先進国では最低レベルである。

ABCNBCCBSの三大ネットワークはそれぞれニュース制作に特化した子会社を有し、プライムタイムに放送されるニュース番組に非常に力を入れている。現在は視聴率の高い順にNBCナイトリー・ニュースABCワールド・ニュースCBSイブニング・ニュースとなっている。60ミニッツなどの報道特集番組も人気がある。

科学技術

軍や軍需産業による先端技術開発への投資が活発な他、大学などの研究機関が行う各種研究に対しての企業による寄付なども盛んに行われていることから、先端技術や種々の学問においては世界的に見て1、2を争うものが多い。

第二次世界大戦前後、ユダヤ人であるためナチスに迫害を受けた(アルベルト・アインシュタインなど)、あるいは祖国が戦火で荒廃した(フォン・ブラウン等)などの理由でヨーロッパの科学者や技術者が多くアメリカに移住したため、戦後はアメリカがヨーロッパに取って代わり世界の先端的な科学技術や学問の中心になった面もある。

アメリカの大衆・大量消費文化や、先端的な医療、軍事、航空宇宙、情報・通信(IT)などのテクノロジーは、保有する基礎科学・応用科学の力に支えられて実現しているものであり、現代の科学技術文明を牽引する主要な国家であることは特筆すべきことであろう。

アメリカはメートル条約に加盟しているが、自然科学の分野以外ではヤード・ポンド法米国慣用単位)が広く用いられている。ヤード・ポンド法を現在も使用している国はリベリアミャンマーとアメリカだけである。ジェラルド・フォード政権下の1975年にメートル法移行法()が可決されたが、ロナルド・レーガン政権が発足すると移行政策は頓挫した。市販される商品のパッケージなどには、ヤード・ポンド法とメートル法の並記が普通に行われている。航空分野などのアメリカが強い力を持つ産業分野では、国際的にもヤード・ポンド法を用いて計量することが多い。また温度に関しても摂氏ではなく華氏を用いることが一般的である。

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アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」

5つ星のうち 4.0アマゾンの解体書

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Amazonプライム、フレッシュ、エコー。 アマゾンが繰り出す次々のサービス。 それは徹底した顧客第一主義からくるもの。 顧客に一番近いところにありたい。 常にDay1企業でありたい。 ここまで大きく、何なら国にも影響与える企業が、ここまで顧客第一主義を追及している姿に改めて驚きました。 そして、他社との比較やアマゾンに足りない点の記述まであり、アマゾンを読み解く良書です。 ジェフ・ベソスの果てなき野望。 お隣中国の更なる巨人アリババとの比較。 対抗馬になりえるか日本のメルカリ。 MBAの先生が書いた本らしくフレームワークを随所に散りばめられているところも勉強になりました。

アマゾンの未来をていねいに見ていくことで、企業や社会の未来が想像できて、非常にためになる1冊です。 それに加えて、筆者の日本企業に対する提言が示唆に富んでいて、とても役に立ちます。 特に、AI時代においては「未来を創る力」、つまりは自分で課題や問題を見つけ出して解決に導く力が必須というくだり。 「日本人は、与えられた問題を解くのは得意だが、自分で問題を設定するのは下手」だが、経営者やリーダーにとって、この問題設定(論点を立てる力)こそが、AI時代に求められる仕事。 「マシンは答えに特化し、人間はより良い質問を長期的に生み出すことに力を入れるべき」は、まさに至言だと思います。

本書の副題の、「ベゾスの大戦略」というほど驚くような分析が記載されているわけではないが、アマゾンが過去から現在に至るまで取り組んで来たことをうまく整理し、それを踏まえた今後の方向性も描かれているため、一読の価値ある参考になる内容だった。 アマゾンという存在が今後消費者にとって幸をもたらすかは、日頃便利にアマゾンを利用しながら自問している部分だが、顧客第一主義という大きなメリットがある一方で、低価格サービスにより新規参入を排除して独占的な地位を確立するという手法や、ダイナミックプライシングにより価格が変動する値付け方法を見ると、そろそろ独占の弊害がでつつあるのではと感じた。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

他の方のコメントもあるから、同じことを繰り返したくない。
一つ言えるのは、企業内社会を作り、それを永続させるために何が必要なのかを知ることにある。

企業をダーヴィンのアナロジーに則り、適者生存を繰り返し進化をする。ここまでなら欧米諸国である論理によると、「強者は弱者を駆逐する」と一面的にしか受け止められない。だがそれは違う。この辺は訳者及び著者の誤解もある。経済の変化という要素もあると思う。
もう一つ。意識的な淘汰が可能であるとする点だ。あなたの知らない脳──意識は傍観者である (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を読むと、そのことが大変疑問になってくる。

それが意識できないから試行錯誤するわけで、行き当たりばったりの方が企業にとっては通常運転であることの方が多い。だからこそこういう本は、きちんと思索しながら考えて読んだ方がいいと私は思う。3Mが事例に出されているとはいっても、少し説明不足を否めなかった。手放しで星5つにしなかった理由です。

ダーヴィンは生存競争があったことを認めているが、自然選択がどの様な環境に変化したから起こり得たのかを、もっと強調するところであったと思う。フィルム産業において、デジカメに切り替わったことで、その変化についていけなかった老舗のコダックは倒産し、富士フィルムは、基本理念に立ち返って、事業転換をして生き残った等、例を出せばきりがない(1995年当時のこの本でIBMを引き合いにしてる。基本理念に立ち返れば生き残るだろうと述べている。正解! リストラや売却、大幅な事業転換をしたが2018年現在でも生き残っている)。

はたまた、老舗ながらニッチになったことで小さくなっても生き残った会社もある。P・F・ドラッカーの「ニッチ戦略」がそのいい例だろう。もっと言えば、今西錦司氏の「棲み分け理論」進化とはなにか (講談社学術文庫 1)の様に、ニッチに棲み分けして生き残るケースもあるとも言える。ただそういう例は、恐らくこの本の大企業以上に多い中小企業等の膨大な資料の山から調査をしなくてはいけないから、著者が生存中にそういう本を書くことは無理だろう(笑)。現時点ではこの論理の拡大解釈はこの辺が妥当だと思う。

企業は無目的ではない。だが、基本理念を持った生態系であり、社会の様に生命体であると極論するのは危険であろうか?
「カルトのような文化」の章を読むと、ブラック企業化することと、表裏一体な非常に危うい論理が繰り広げられる。これは社会的圧力が日本より米国の方が個人主義的傾向が強い人も多いので、すぐ辞めればいい。だが、日本の場合は世間体に躊躇して、病気になったり、過労死したり弊害も多くなる。電通の鬼十則はそのいい例ではないだろうか?「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは。」という企業理念に殺されたからだ。基本理念がこれでは。

基本理念は企業という生態系の心臓部であって、そう簡単に取りかえが効くものではない。日本の社会は「世間体」という強固な共同体意識が強いので、カルトのような文化を持つ会社は大変多い(それゆえにリストラする時、日本企業の方が非人道的になりやすい)。アメリカの企業でこういう共同体意識を持つ会社は意外と少ないと思われる。戦後の高度成長期に日本企業のモーレツ躍進はその要因が強い。その反面、進歩を促すという意識はアメリカの方が大変強い。シリコンバレーがこれだけ活性化したのも、進歩を促す、シリコンバレーという「土壌意識」もあるし、そこにいるだけで精神が鼓舞されると言っている人も多い。ここまで言うとオカルトっぽく誤解されそうなので控えますが、その土地にいるだけで共同体意識が発動されることも十分ありえる。

この本で、SONYが日本企業の例に出されている。同族意識が高いからこそカルト化する危険性もある。ウォルマートのデモンストレーションなんかは私は正直やりたくない(笑)!。私はディズニーキャラクターが大嫌いだから、絶対に高給だからといっても入社はしたくない(笑)!。ビジョナリーカンパニーは全ての人に門戸が開かれているが、多くの人を受け入れる土壌ではないとも言える。何より基本理念に反した人を「排除」するのはどこの「社会」の共通感覚故に起こること。日本ではそれを「村八分」という。この辺は文化人類学の著書を読めばいくらでも事例が出て来る。企業と社会とは底辺では同義語なのだろう。

ビジョナリーカンパニーの真骨頂は、基本理念と進歩への意欲を、「一貫して組織の隅々まで浸透させる」点にある。実はこれが一番難しい!
その為にはありとあれゆる「方法」でもって従業員を「洗脳」しなくてはいけないからで、一歩間違えればファシズム化し兼ねない(笑)。
私は、ジム・コリンズがそのことを相当危惧しているのはよくわかる。私も同感だ。

宣伝的人間の研究 ゲッベルス (絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ1)宣伝的人間の研究 ヒットラー (絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ2)などを読めば、社会が如何に作られるものかがよくわかるだろう。

ビジネススクールの研究者でありコンサルタントの著者が、長く成功
している企業18社を調査し、それらの企業に共通している「生存の
原則」をまとめられた本です。

めちゃくちゃ勉強になりました。
20年以上も前に書かれた本とは思えないレベルです。

本書にもありますが、内容の要点をまとめると、この4点です。

●時を告げるのではなく、時を作る
●「ANDの才能」を重視する
●基本理念を維持し、進歩を促す
●一貫性を追求する

特に『「AND」の才能を重視する』は、今までになかったというか、
逆の考えを持っていました。



もともとは、物事にはつねに『バランス』存在し、「AとBのバランス
がとれる部分はどこか?」を常に考えながら、仕事や生活をして
いいました。

が、本書ではそうではなく、相反する二者択一を受け入れ同時に
追求できるとする考えのようです。

つまり、『利益の追求と目的の尊重』、『安定か変化か』のような
一見同時に達成できなさそうなことを追求していくというもの。

『ANDの考え』はすぐに達成できるものではないかも知れませんが、
常に『AとBどちらも達成できる方法』を追求していきたいと思い
ました。

また『基本理念は変えないが、それ以外は常に変化させる』も、
勉強になる考えでした。

要はやり方や環境、スキルはどんどん変化させるが、『会社
(個人であれば自分自身)は絶対にあきらめない』というものです。

あきらめない自分自身の根本的な存在理由(存続理由)は何
なのか?それ以外の変えてもいい環境、スキルは何なのか?
は、常にハッキリさせて起こうと思いました。

それ以外にも、調査対象企業(3Mなど)が具体的に実施している
ことなども紹介があり、とても勉強になりました。

おすすめの1冊です。

ぜひ読んでみてください!

ジム・コリンズのビジョナリーカンパニーを読んだ。

この本は、会社としてビジョンを持つことの重要性を説いた本ではない。永続する企業の作り方を説いた内容になっている。

永続する企業とは、カリスマ経営者がいなくなり、売れ筋商品のライフサイクルが終わっても、繁栄し続ける企業のことである。

例えばソニーとケンウッドは同じような時期に同じような事業規模であったが、なぜソニーだけが偉大な企業になれたのか。その分水嶺が豊富なエビデンスと共に説明されている。



時の試練を超える永続企業には、次の特徴がある。

1.時を告げず、時計をつくる(仕組みをつくる)
2.ORの抑圧ではなくANDの才能を重視する
3.基本理念を維持し、進歩を促す
4.組織が一貫性を持っている

基本理念は、基本的価値観と目的から構成される。

基本的価値観は、組織にとって不可欠で不変の考え・方針・態度。目的は、金儲けを超えた会社の根本的な存在理由だ。

社会や環境が変化しても、基本理念を変えてはならない。一方で基本理念以外については、常に進歩・発展していかなくてはならない。

これらを言葉や思想だけで終わらせないための具体的な方法は下記の通り。

・基本理念を維持する
├基本理念を信奉する者だけを集める
└基本理念に忠実な者だけを経営幹部にする

・進歩を促す
├社運を賭けた大胆な目標に挑戦する(BHAG)
├大量のものを試してうまくいったものを残す
└徹底した改善に絶え間なく取り組む

ビジョナリーカンパニーの神髄は、基本理念と進歩への意欲を、一貫して組織の隅々まで浸透させる点にある。

また偉大な企業は、創業時から基本理念と進歩への意欲を促していた点にも留意したい。

会社経営者にオススメしたい一冊。

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

この本に書かれていることは、必要条件ではあり、どんな概念を構築しようが、絶対視はしないこと。この本で、ファニーメイのことを評価され書かれていました。この会社は、サブプライムローンの問題で破綻し連邦政府の傘下になりました。次巻の第3巻ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階にてファニーメイのことが分析されている。しかしこのことが内容の評判に響いたことは疑う余地はない。

確かに、第3巻において、見抜けなかったことはフォローはしているので、この著者はまだ十分誠実だと思う(日本を含めたこの手の著者連中は間違いの訂正をせずに誤魔化すが)。この著者の場合は、現実をしっかり見据える「ストックデールの逆説」をきちんと実践している! 認知バイアスは誰だって起こることだ。次の第3巻でそのことによる優れた企業でも衰退し得ることがテーマになっている。著書もIBMの衰退を見届けているから、前作での提示が「絶対」とは考えていないはず。従ってそれが、3巻にフォローされているので、私は全く構わない。従って第3巻も読んでそこを確認しよう!

どこぞの評論家気取りのレビューは不愉快だから止めてもらいたい。本当に「読む価値の無い本」に私は、そもそもレビューしないし★2以下と判断したものは無視する方針をずっと取っている。ただ、そういうつまらないレビューの影響で本当に読んで欲しい本が読まれないことが悲しいだけだ。単なる批判は、評論家の類として埋葬したい。そういうレビューは迷惑行為と思う。するならどこを注意して読み、どのように解釈する必要があるかを提示するべきの最低限のマナーと私は考える。

それに私は、大枠ではこの内容で述べられたことは賛成です。第5水準のリーダーシップ、誰をバスに乗せるか、厳しい現実を直視する、針鼠の概念、規律の文化、促進剤としての技術、弾み車の循環、特に最初の3つは必須と考えていい。問題は針鼠の概念からの残り3つにある。これは全て結果としてしか評価出来ないからだ。針鼠にしても、進化の結果からそうなったにしても、それによって、失ったものがあって、その為、社会情勢の変化、たった一つのウィルスから、全滅することもあるからだ。全てはトレードオフなのだ。

前作で、企業をダーウィンの進化論に当てはめたアナロジーに高い評価を出した。企業を生命体と比喩すれば、絶滅の危機は、いつだってあるわけで、完璧な仕組み、概念はどんな意味でも存在はしない! このことは偶有性が関与する社会では大前提なのだ。

批判するのはいいが、どこを注意して読み、解釈するかを私は、親切心から書いたが、このレビューをどれだけの人が見てくれるかはわからない。長期的未来はどんな手段でも、100%知ることは不可能だ、だから今出来ることをしっかり準備することが大切なのだ。前作をしっかり読めば、間抜けなレビューは恥ずかしくて書けないはず。批判して、どう注意して読み解くかを教えるところまで書くべきだろう。私はそう考える。

ビジョナリーカンパニーの第2弾目ですね。

1冊目の『ビジョナリーカンパニー』の続編ではなく、サブタイトル
どおり飛躍の法則、つまり、『成功するためにはどうすればいいか?
その原則は?』です。
※1冊目は生存の原則で、『どうすれば生き残れるか?』です。

1冊目と同様に、何社も調査していて、信憑性が高い上に、
とても勉強になりました。

原則をまとめるとこの通りです。
①成功するリーダーの共通した正確
②まず、適切な人材を選んでから目標を決める
③厳しい現実を直視する
④針鼠の概念を理解する
・情熱をもって取り組める
・自社が世界一になれる
・経済的な原動力になる の交わるところを攻める
⑤規律の文化を作る
⑥促進剤としての技術

どれも勉強になったのですが、特に勉強になったノが
『②まず、適切な人材を選んでから目標を決める』
『④針鼠の概念を理解する』 です。



要は、成功は誰とでもできることではなく、まず『選ぶ』ことが
成功への第一歩だと理解しました。

今まで自分の努力にばかり目を向けていましたが、そうではなくて
まずは『適切に選ぶ』。そのためのスキルや考え方を勉強しようと
思いました。

また『④の針鼠の概念』も勉強になりました。
内容自体は、自社と競合、市場を見て、何に注力するかを決める
ことと似ているかもしれませんが、これにはどの会社も平均4年程度
は、見つけるのに時間がかかっているようです。

すぐに見つけられるものではないかも知れませんが、自分の成功
できるポイントはどこにあるのか?探していきたいと思います。

とても勉強になります。
ぜひ読んでみてください!

社員のモチベーションを上げるのは一過性には可能だが、すぐに冷めてしまう。100%の情熱を持って仕事をすることを雇用の条件にする必要がある。
ビル・ゲイツ

①第五水準の経営者
②適切な人をバスに乗せる
③質問し、答えを求める。答えを出せるほどには現実を理解できていない事実を謙虚に認める。
という考え方がとてもためになった。

特に、情熱は作ることはできず、採用する段階でどんなに能力が高くても情熱を持たない人間と一緒に働く危険性を指摘している点で、他の本にはない視点で物事を考えており、一読の価値があると考えられた。

また、現実を直視しながらも、物事を楽観的に考えるという(本書ではストックデールの逆説と呼ばれている)方法は実践さえできればどの分野においても組織を永続的に繁栄できる唯一の方法なのではないかと思えた。

これからヤバイ 米中貿易戦争

P.18先ずは、中国通信機器業界にとって死刑宣告にも等しい「ZTE取引禁止」と「ZTE巨額罰金」。これが中国に与えた衝撃!
ZTEは、中国のメーカーだが、米国でスマホを販売できなくなった。米国同様英国政府の国家サイバーセキュリティセンターも、この中国の大手メーカーZTEの製造する機器を使用しないよう英国通信業者に警告したと言う。
というのもZTEはダミー会社を作り米国からイラン、北朝鮮に通信機器を不正に輸出した事が理由の一つ。

そして鉄鋼、アルミに高関税をかけた事が、中国にとってどれほど痛いか!
さらに中国の「一帯一路」の胡散臭い魂胆は、今やバレバレ!「中国潰し」の制裁に拍車が!

さて、中国の知的財産権問題を、米国はもう許さない。


その他、現状の具体的な経済摩擦について、分かりやすく読みやすい。
米国と中国とは、今お互いに経済制裁を掛け合っていて、それはまさに「貿易の制裁合戦」と言えるが、これを制するのは米国であることを、渡邉氏は疑わない。これまでグローバリズムの甘い汁を吸っていた中国は、いずれ敗北するだろう。

さらに、南シナ海を侵略し同時に北朝鮮の後ろで糸を引く「皇帝」習の野望を米国は当然お見通し。
P.55対中国強硬派がそろったトランプ政権の新布陣について、顔写真入りの解説もあり、渡邉氏の検証と分析は読み応えがあった。
また、現在、不安定な要素が多い欧州各国にとっての、米中の軋轢の影響を予測。
本書は、貿易戦争の形で明白となる米中激突の行方と安全保障絵の影響について、急変するアジアの今後に必読!!

2017年、渡邉氏の前作「米中開戦」での予言通り、事実2018年には「貿易の制裁合戦」となった。
約2年前出版された、ピーター・ナヴァロ氏の「米中、もし戦わば」と合わせて読むとなかなか面白い。お勧めします。

Youtubeで著者が語る本書のダイジェストを視聴し、購読した。 トランプが日本、中国、EU、カナダなど各国に関税措置を発動した一見無謀にも思える行動の本質は中国との覇権争いで、中国を狙い撃ちしたものと著者は端的に語る。 その根拠となる一つひとつの記事などが述べられ、大きなストーリーとなって一本の線で繋がるのは読んでいて爽快だ。 中国とEU(特にドイツ)がヤバイ。 日本も米国も無傷ではすまないだろう。 今、国際情勢が急展開を見せ、動き始めている。 目が離せない。

著者はアメリカと中国で貿易戦争をした時に中国がアメリカから輸入している大豆の関税を上げれば、低所得者層にとって打撃になり、不満が高まるという。 中国の全体の食糧自給率は90%程度あり、さらに、中国はアフリカに多大な投資をしているために、アフリカで大豆を作って輸入すれば、なんとかできるのではないかと思った。 著者は農作物の生産には5~10年程度の時間を要するというから、そううまく対応できないのかもしれないが。

アメリカ合衆国』の解説 by はてなキーワード

英語ではthe United States of America(ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ)で、略してUSA(ユー・エス・エー)。

今日では「アメリカ合州国」という表記を選択する人も多い。「合衆」は昔中国で使われていた言葉で、「共和制」と同義。なお、文脈によっては United States を「合衆国」でなく「連邦」と訳す場合もある(「連邦最高裁」など)。

使っている通貨は「ドル」($)、補助通貨単位「セント」(¢)。25¢は「クォーター」、10¢は「ダイム」、5¢は「ニッケル」、1¢は「ペニー」。

大統領は(2017年1月現在)ドナルド・トランプ氏。

核保有国

その他表記:米国アメリカ

50の州(State)からなる。

番号 州名 別表記 原語表記
01 アラバマアラバマ州 Alabama
02 アラスカアラスカ州 Alaska
03 アリゾナアリゾナ州 Arizona
04 アーカンソーアーカンソー州 Arkansas
05 カリフォルニアカリフォルニア州 California
06 コロラドコロラド州 Colorado
07 コネチカットコネティカット,コネチカット州 Connecticut
08 デラウェアデラウェア州 Delaware
09 フロリダフロリダ州 Florida
10 ジョージアジョージア州 Georgia
11 ハワイハワイ州 Hawaii
12 アイダホアイダホ州 Idaho
13 イリノイイリノイ州 Illinois
14 インディアナインディアナ州 Indiana
15 アイオワアイオワ州 Iowa
16 カンザスカンザス州 Kansas
17 ケンタッキーケンタッキー州 Kentucky
18 ルイジアナルイジアナ州 Louisiana
19 メーンメーン州 Maine
20 メリーランドメリーランド州 Maryland
21 マサチューセッツマサチューセッツ州 Massachusetts
22 ミシガンミシガン州 Michigan
23 ミネソタミネソタ州 Minnesota
24 ミシシッピーミシシッピ州,ミシシッピー州 Mississippi
25 ミズーリミズーリ州 Missouri
26 モンタナモンタナ州 Montana
27 ネブラスカネブラスカ州 Nebraska
28 ネバダネヴァダ,ネバダ州 Nevada
29 ニューハンプシャーニューハンプシャー州 New Hampshire
30 ニュージャージーニュージャージー州 New Jersey
31 ニューメキシコニューメキシコ州 New Mexico
32 ニューヨークニューヨーク州 New York
33 ノースカロライナノースカロライナ州 North Carolina
34 ノースダコタノースダコタ州 North Dakota
35 オハイオオハイオ州 Ohio
36 オクラホマオクラホマ州 Oklahoma
37 オレゴンオレゴン州 Oregon
38 ペンシルベニアペンシルベニア州,ペンシルバニア州 Pennsylvania
39 ロードアイランドロードアイランド州 Rhode Island
40 サウスカロライナサウスカロライナ州 South Carolina
41 サウスダコタサウスダコタ州 South Dakota
42 テネシーテネシー州 Tennessee
43 テキサステキサス州 Texas
44 ユタユタ州 Utah
45 バーモントバーモント州 Vermont
46 ヴァージニアヴァージニア州 Virginia
47 ワシントンワシントン州 Washington
48 ウェストバージニアウエストヴァージニア州 West Virginia
49 ウィスコンシンウィスコンシン州 Wisconsin
50 ワイオミングワイオミング州 Wyoming
ワシントンDCコロンビア特別区 Washington
District of Columbia


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