アポロ13のまとめ情報

アポロ13』の解説

アポロ13』(アポロサーティーン、'''')は、1995年アメリカ映画。上映時間約140分。アポロ13号爆発事故の実話に基づく作品である。第68回アカデミー賞において編集賞、音響賞の2部門で受賞した。

概要

この映画「アポロ13」はジム・ラヴェルノンフィクション"Lost Moon"を原作としている。ただし映画には、映画的演出やフィクションの部分も存在していることに留意のうえ、以下の記述は、基本的には映画で描かれた内容、そのDVD等に特典として収録されていたインタビューやテキストなどを元とする。

あらすじ

アポロ13号への搭乗が予定されているジム・ラヴェル船長(トム・ハンクス)とフレッド・ヘイズ月着陸船パイロット(ビル・パクストン)、ケン・マッティングリー司令船パイロット(ゲイリー・シニーズ)の三名の宇宙飛行士は、史上三度目の月面着陸を目指し、打ち上げの日まで訓練を重ねていた。ジムの妻マリリンは13号という不吉な数字に不安を感じていたが、ジムは気にしていなかった。しかし打ち上げ2日前になって予備チームの一人が風疹にかかり、抗体をもっていないケンは感染・発症の可能性があるとして、NASAから搭乗権を取り消されてしまう。船長のジムは、全員が予備チームと交替するか、それとも司令船パイロットのみ交替するかの判断を迫られ、苦渋の末に後者を選択する。突然月行きが舞い込んだ予備チームの司令船パイロットのジャック・スワイガート(ケヴィン・ベーコン)は歓喜するが、ケンはひどく落胆する。

家族たちも見守る中、1970年4月11日13時13分、アポロ13号はサターンVロケットで打ち上げられ、月世界への冒険旅行が始まる。5基あるエンジンのうち1基が停止したものの作戦に影響はなく、打ち上げは無事に成功。続いて月着陸船「LEM」(通称アクエリアス)とのドッキングも、シミュレーターでは失敗が多かったジャックだが、ここは無事に成功させる。予定通りの軌道に乗ったアポロ13号は月までの道中、テレビ中継用の交信などのスケジュールをこなしながら航行していく。しかしこの交信はどこのテレビ局にも取り上げられず、放送される事はなかった。世間は3度目となった月着陸に対してすでに飽きており、クルーの情熱とは裏腹に大して注目されていなかったのである。

4月13日22時、アポロ13号は地球から約32万キロの地点に到達し、月までもう少しのところまで迫っていた。ここでヒューストンの管制室はジャックに、機械船の液体酸素タンクを攪拌するよう指示を出す。ところがジャックが攪拌スイッチを入れた途端、大きな爆発音がし機体は激しく揺れる。大量の警告ランプが鳴り、酸素残量の計器が見る見る間に減っていく。計器の故障も疑われたが、ジムが窓から空気の流出を肉眼で確認。酸素は乗員の呼吸や飲料水の合成、電力の生成、さらには宇宙船の推進等の用途に使用される。爆発直後の段階では月面着陸を諦めていなかった一同だが、事態の深刻さを把握したヒューストンは、酸素の流出を止めるために燃料電池の反応バルブを閉じるように指示。それは月面着陸が不可能になる事を意味していた。しかし目論見は外れ流出は止まらなかった。すでに大半の電力を失った司令船は、地球への再突入用の電力を残すために電源をシャットダウンする事になる。そうなると地球までの帰路は月着陸船で向かう事になるが、その誘導プログラムを着陸船に移さなけらばアポロ13号は宇宙で完全に迷子になってしまうのだ。しかも通常3時間かかる着陸船の起動作業を、司令船の酸素残量15分以内に行わなわなければならなかった。間もなく、なんとか作業を完了したクルーは司令船の電源を落としたが、1度落とした電源が極寒の影響などで再起動できる保証はなかった。NASAでは主席管制官のジーン・クランツ(エド・ハリス)が、専門家から各部の設計者や作業員まですべての関係者を召集し対策を練っていた。議論の結果アポロ13号は月の周りを一周し、その勢いを利用して地球に帰還する「自由帰還軌道」をとる事が決まる。アポロ13号が月を周回する際、クルーは自分たちが降りる予定だった月面を眺めながら思いを馳せながらも、地球への帰還、家族の待つ家への帰宅を誓う。その地球ではこの緊急事態にマスコミが手の平を返して大注目。一方ジムの家では妻のマリリンが子供たちに事故の事実を気丈に伝えるも、一人になると不安で涙していた。

現在の消費電力――60アンペアでは、大気圏に突入する前に月着陸船の電池が干上がることが判明する。管制官のジョン・アーロン(ローレン・ディーン)の主張で、電池を温存するために生命維持に直結しない機器は全て電源を切ることになる。暖房も停止するため船内は摂氏1度まで冷えこみ、フレッドは寒さと脱水が原因で体調をくずし発熱までしてしまう。瀕死の宇宙船に試練はまだまだ続く。二人乗りの月着陸船に三人が避難したせいで空調設備の二酸化炭素吸収フィルターのろ過が追い付かず、このままでは船内の二酸化炭素濃度が中毒死に至るまで上昇してしまうのである。司令船の空調設備には新品のフィルターがあるが、月着陸船のそれとは形状が異なり、月着陸船の空調設備にはまらない。そこでヒューストンの担当者は、月着陸船の空調設備と司令船のフィルターをつなぐ「アダプタ」を考案し、乗組員の三人に無線での口頭説明で作成させると、二酸化炭素濃度は安全レベルにまで落ちていった。しかし安堵したのも束の間、宇宙船が正しい軌道を外れつつあることがわかる。軌道修正のために本来は月への離発着のためにある月着陸船のブースター噴射を利用する事になるが、電力を消費する誘導コンピュータや自動操縦装置を使用できない状況のため、三人は手動操作での姿勢制御と軌道修正に挑戦、見事成功させる。

4月17日、アポロ13号は地球に再接近するが、大気圏再突入を目前に控えてもまだシステム再起動のプランが上がってきていない。再突入のための電力残量が不足しており、ケンとアーロン達がシミュレーターに籠り、司令船再起動に際しての作業手順を省くなどあらゆる工夫を試しているのだが、誘導プログラムや交信装置、スラスターやパラシュート作動のモーターなど、どうしても必要最低限の物があり、どんな手順で行なっても4アンペア足りないのである。行き詰った末、ケンは司令船から月着陸船へ電力を供給している電線を逆流させ、逆に月着陸船の電力を司令船に移す案を発見する。司令船のコンピューターは長時間シャットダウンした状態で凍り付いていたため、再起動しない可能性もあり、また結露によりショートする恐れもあったが、ケンの指揮のもと司令船を無事に再起動させる。不要になった機械船を投棄すると、クルーは観測窓から機械船の液体酸素タンクとその区画一帯が吹き飛び、内部構造が露出しているのを目撃する。酸素タンクの爆発が船体の広範囲を損壊させた可能性もあり、もし司令船の耐熱シールドにも傷がついていたら、司令船は大気圏再突入時に崩壊し、乗組員もろとも燃え尽きてしまうのだ。さらに地球に接近するとクルーは司令船に移り、今度は月着陸船を切り離す。爆発から今日まで救命ボートとして命を繋いでくれた着陸船を感慨深く見送るのであった。

いよいよ大気圏突入が迫るが、運の悪い事に着水海域にはハリケーンが迫っており、またスラスターやパラシュートが凍結している恐れ、シールドのヒビの可能性など、不安要素は山積みであった。さらに侵入角度が浅くなってきてる事も判明したが、これらの問題のすべてには、もはや対処の手段がなく、ここまで英知の限りを尽くして困難を克服してきた彼らも、あとは幸運を祈ることしかできないのだ。間もなく司令船は超高速で大気圏に再突入し、摂氏数万度の火炎に包まれ、ヒューストンとの交信も途絶する。ヒューストンは無線で司令船に呼びかけるが、交信復帰予定の3分を経っても応答はない。4分が経過し、誰もが最悪の事態を覚悟したとき、青空にオレンジ色のパラシュートが花開き、司令船が応答する。アポロ13号が地球に還ってきたのだった。

キャスト

  • ソフト版
翻訳:佐藤恵子、演出:蕨南勝之
翻訳:たかしまちせこ、演出:蕨南勝之
翻訳:松崎広幸、演出:鍛治谷功
  • クレジット・ロールについて。
本作では、Whiz Kid役に Austin O'Brien、Whiz Kid Mom役として Louisa Marie がそれぞれ出演したことになっているが、出演しているシーンはない。Apollo 13 movie questions and Answer(外部リンク) の記事によれば、登場シーンの撮影はしたが、映画からは削除されたとのインタービューがあるいう。

様々な異常事態

劇中では様々な不測の事態が発生するが、ここでは順を追って説明していく。

センターエンジンの故障
まず最初に起こった不測の事態は、宇宙空間に出てすぐに訪れた。サターンロケットの第2段において、サイコロの5の目の状()に並んでいる5つのエンジンの内、中央のエンジンが原因不明のまま停止した。しかし他のエンジンに異常が無かったため、地上のヒューストン管制センターは「ミッション継続に支障なし」と判断。正常な他の4基のエンジン噴射時間を少し長くとることで、そのまま航行は継続されることになった。その後問題なく着陸船とのドッキングにも成功。エンジンの故障は推力不足に陥る可能性もあるなど軽視できないが、結果として、この故障はアポロ13号の運用に大きな影響を与えずに済んだ。
酸素タンクの爆発
アポロ13号が深刻な事態に陥った事故は酸素タンク撹拌の際に起こった爆発であった(原因の詳細はアポロ13号の項を参照)。宇宙船内はパニックに陥り、ヒューストンの管制センターも事態が全くつかめない状態だった。アポロ13号の乗組員は何とか機体の姿勢制御に成功し安定飛行できるようになったので、この状態からヒューストンに状況を説明した。ラヴェル船長は窓からガスの流出を発見、何かの気体が船外に漏れていることを報告したが、それが酸素であることが分かるのに時間はかからなかった。司令船オデッセイ内の酸素メーターの残量レベルが急激に減少していたからだ。事態を飲み込めたヒューストンは、直ちに「月面着陸」のミッションを中止し「乗組員を安全に帰還させる」ミッションへとシフトした。酸素タンクから燃料電池1番・3番へのバルブを閉めることにより、酸素の流出を止めるべく試みたが、流出は止まらなかった。この時点での司令船の生命維持限界は15分。やむを得ず司令・機械船オデッセイの機能を凍結し、月着陸船アクエリアスを救命ボートとして使うことになった。
電力の不足
着陸船へ避難することにより一時的に生命の危機から脱出したものの、不測の事態は次々と襲い掛かってきた。次の異常事態は「電力不足」である。アポロ13号に搭載されている酸素は、乗組員の呼吸はもちろん燃料電池のエネルギー源にもなっていた。司令船とは独立した電池を持っている着陸船だったが、電力をフルに使っては地球に帰還する前に電力がなくなってしまう状態だった。生命維持限度は45時間で、これでも地球への帰路の半分である。しかし、60A(アンペア)を使い続けている着陸船の電力は残り16時間分しかないため、消費電力を12Aまで落とさなければならない。これを切り抜けるため、ヒューストンとの通信に必要なメインコンピューターの電源のみを残し、船内の電力消費を生命維持に必要な最低限度のレベルまで節約することになった。機器から熱が出なくなり、ヒーターも切ったため、船内は(1〜4℃)の寒さとなった。
二酸化炭素濃度の上昇
月の引力を利用して周回軌道に乗り、窓から地球が見える場所まで来たところで、また問題が発生した。船内の二酸化炭素濃度が上昇し始めたのだ。着陸船には二酸化炭素を濾過し排出するフィルターが搭載されていたが、本来着陸船は二人乗りのため、三人分までは対応していなかった。しかも着陸船と司令船のフィルター接続部の形状が異なるため、司令船のフィルターを着陸船に接続することは不可能だった。しかし船外排出を行うと、その勢いで機体の軌道および姿勢が崩れる恐れがあるため、それはできない。そこでヒューストン管制センターでは、アポロ飛行船内にある道具だけで、しかも大至急という条件付きで、規格の異なるフィルター同士を接続する道具を作ることになった。しかしこの事態はある程度予測できた事態だったため、ヒューストンの対応は早く、船内の二酸化炭素濃度が危険とされていた濃度15%に達する前にフィルターは完成。二酸化炭素を吸収する水酸化リチウムフィルターへの空気が逃げないように、靴下をバッファ代わりに利用した即席フィルターだった。製造方法をアポロ13号乗組員達に伝えると、乗組員達は凍えるような寒さの中、フィルターの製作に成功。危険とされていた濃度15%に達する寸前で二酸化炭素濃度の問題は解決した。
降下用エンジンによる軌道修正
二酸化炭素の問題が解決した後、今度は大気圏再突入への軌道がずれていることが発覚した。急遽軌道修正をしなければ、再突入角度が浅く大気圏に弾かれてしまう状態だった。着陸船の降下用エンジンを噴射することで軌道修正することが考案されたが、問題はまだあった。再突入角度を計算する誘導コンピューターが電力を消費するため使用できないのだ。そこで飛行士達は窓から見える地球を唯一の目標として手動制御で軌道修正を行うことになった。39秒の噴射により推進剤を全て消費することになったが、オメガ社のスピードマスターを頼りにかろうじて軌道修正に成功。軌道がズレた原因は、酸素の噴出による慣性であった。また、その後にもずれが生じた。これは月に着陸せず、回収予定だった月の石約100kgを持ち帰らなかった事による重量不足が原因だったため、不要品を移動させて重心を変更させることで対処した。
司令船の再起動
司令船さえ動けば自動的に大気圏に再突入できる状態まで持ってくることができた。しかし、またここで問題が発生する。司令船の電力は底をつきかけている状態だったため、再起動するための電力を確保する必要があった。大気圏再突入時に必要な電力は最低限度まで落としたが、それでも再起動するための電力は、どうしてもあと4A足りなかった。そこで、司令船から着陸船に電力を供給するラインを使い、このラインへ電力を逆流させることにより、一時的にではあるが4Aを確保する方法が発案された。シミュレータでは再起動の電力確保に成功したが、ここでまた一つ問題が発生した。司令船内は外部と内部の温度差により発生した水滴でびっしりと埋め尽くされていたため、電源投入と同時にショートする恐れがあった。幸いショートすることなく再起動は成功した。この際、大気圏再突入角度がわずかに浅くなっていたが、軌道修正は不可能と判断され乗員には伏せられた。乗員は司令船へと移動し、機械船は切り離された。乗員達はこのとき初めて、外壁が丸ごと吹き飛んで内部構造を大きく露出させた状態の無残な機械船の姿をその目で見た。
最後の難関
ついに大気圏再突入まで持ち込んだが、ここで最後の難関が待ち構えていた。燃料タンクが爆発した際に、司令船にも何らかの損傷があった可能性がある。もしも司令船の遮熱パネルが損傷していた場合、大気圏再突入時の空力加熱による灼熱に司令船の外壁が持たないだろうということ。そして、仮に大気圏を突破できたとしても、長時間凍り付いていたパラシュートが開かなくなる可能性もあった。現場海域には台風警報が出ていた。これまで地上と宇宙一丸となって対策してきたNASAだったが、最後に取るべき対策はもはや科学の力でも何でもなく、ただ「神に祈る」ことしか出来なかった。通常、大気圏再突入の際3分ほど交信が途絶える。しかし3分を経過しても交信は回復しなかった。4分ほど経過した後、司令船との交信が回復。乗員達は「奇跡の生還」を果たした。

その他

アポロ13号の項にある通り、この事故は、後に「輝かしい失敗(successful failure)」と呼ばれるようになった。"Houston,We have a problem."や"Failure is not an option."に代表されるセリフ、主席飛行管制官であるジーン・クランツ(Gene Kranz)と各管制官との「まわしキャッチボール」など、劇中では事実を忠実に再現しているシーンが数多く見られる。使われているニュース映像や、さらには初の独身宇宙飛行士であったジャック・スワイガートをネタにアポロ計画をからかうテレビ番組『ディック・キャヴェット・ショー』(The Dick Cavett Show)は全て本物である。また、宇宙船内の機器パネルや管制センターの作り込みは秀逸で、演技指導のNASA OBがセットから出ようとするとき、本物のエレベータを探そうとして迷ったというエピソードもある。

アポロ13号を宇宙に打ち上げるサターンVロケットの発射シーンや、各種モジュール切り離しシーンなどは、本物のような映像を当時の最先端CGと精密模型によって再現しており、試写を観た当時の一部の関係者らが本物の記録映像と間違えた程である。CG制作の模様はNHKスペシャル新・電子立国」や「世界まる見え!テレビ特捜部」でも取り上げられた。

無重力状態のシーンは、映画史上初めて航空機を使った実際の無重力状態で撮影されている。この航空機は、もと空中給油機だったKC-135ANASAが無重力訓練用に改造したもので、通称「嘔吐彗星」。1回のフライトで約25秒間の無重力状態が得られるが、撮影のために600回近く飛行した。当作品では、地上のセット(すなわち通常の重力下で撮影したカット)と巧妙に混ぜ合わせて編集されている。

ラストシーンでトム・ハンクス演じるラヴェル船長が握手する強襲揚陸艦イオー・ジマ(捜索ヘリコプター隊の母艦)の艦長役は、原作者ラヴェル船長本人である。

ラヴェル船長の妻マリリンがシャワーを浴びている際に指輪を落とすシーンは、誇張であると批判を浴びたようだが、こちらは事実とのことである。

ザ・ビートルズのアルバム、レット・イット・ビーを4月にラヴェルの娘バーバラが持っているシーンがあるが、このアルバムが発売されたのは翌月のことである(イギリスでは5月8日、アメリカでは5月18日)ので、このシーンは実際にはありえないことである。

関連項目

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『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント ~映画を観るだけでITILの実践方法がわかる!~

1970年に実際に発生したアポロ13号の「輝かしい失敗」を基に作られた映画、「アポロ13」。
この本は、その「アポロ13」という映画を用いて、ITサービスマネジメントの概念をわかりやすく解説しています。
本の表紙には「ITIL」という文字が踊っていますが、著者が書籍内で書いている通り、「本書では、ITILを忠実に解説しているわけではありません」から注意してください。これは ITIL の本ではなく、ITサービスマネジメントの本です(ITIL と ITサービスマネジメントとの関係は、PMBOK と プロジェクトマネジメント の関係に近いでしょう)。


アポロ13号の事故が発生した1970年には当然ITサービスマネジメントという概念はないわけで、確かに後付け的な説明であることは否めません。しかし、「良いものは並行進化する」ことは間違いないようで、アポロ13の事例を使って、ITサービスマネジメントを実にわかりやすく、違和感なく解説しています。今まで ITサービスマネジメント自身をこれほどわかりやすく解説した本は見たことがありません。お勧めです。

元々、娯楽映画としての「アポロ13」のファンでした。
著者の谷氏のこの講習を受講した際、この映画が限りなく現実を写し取ったものであることを知りました。
他のレビューにもあるように、この本そのものは試験対策本ではありません。
しかし、ストーリー仕立てでITILの全体像を理解することができます。
受験前に対策本と共に利用すれば無味乾燥な用語や考え方をより理解できただろうなと感じました。

またIT業界に身を置く私にとっては、日常業務との適度な乖離感が業界や自社、
自分の中の思い込みや悪しき?常識からくる
「そうはいってもな」
という弁解じみた意識を吹き飛ばしてくれるものでした。



絶対に地球に帰還しなければならない、帰還させなければならない
という逃げ場のない題材を対象としたことによって、
ITSMとは!を再認識できる1冊だと思います。
できれば「アポロ13」のDVDと共にご覧になることを推奨します。

ITILの資格を有し、業務遂行に悩む人たちに贈りたい良本。 映画を見ずともアポロ計画やアポロ13号で何が起きたのかのあらましを知っていればアポロ13を観る必要はありません。 元々の著者の経験をアポロ13という一般的に昇華させた事例になぞらえた本です。 コアブック(教科書)や研修ハンドブックでは理解しにくい概念に頭をひねった方や、理論はわかったが実践する上でのgood practiceはなんなんだよ!と一度は突っ込んだことのある方、現在ITSMの導入に悩んでいる、説明しなければならない方にオススメです。

宇宙からの帰還

初出は1983年。著者は有名なジャーナリストである。宇宙飛行士へのインタビューを通して「宇宙体験」の内的意味をえぐり出していく、という構成。
曰く・・・
宇宙体験をすると、前と同じ人間ではありえない(ラッセル・シュワイカート・宇宙飛行士)。
アポロ13号はトラブル発生のため消費電力を最低限に抑えながら地球に帰還した。このとき室温を氷点近くまで下げたので寒すぎて全員が睡眠不足になり、もっとも大切な再突入時には覚醒剤を服用して対応した。
船外に放出された小便は一瞬で凍結し、無数の氷粒となって散乱する。

宇宙からの眺めの中でもっとも美しい眺めの一つは日暮れ時の小便(シュワイカート)。
人類は神は天の上にいて、人間の営みを物理的に見ているのだとずっと思っていた。天は神の座であった。神の行為を抽象化して考えるようになったのはつい最近のこと。
天に神はいなかった。あたりを一所懸命ぐるぐる見回してみたがやはり神は見当たらなかった(ガガーリン・宇宙飛行士)。ガガーリンのこの言葉はアメリカ人に大変なショックを与えた。
ヨーロッパはキリスト教の歴史が長いので、どの国でも国教的教派がある。それ以外の教派はごく少数。教会が教区をもち、住む場所が決まれば所属する教会も決まる。一方、アメリカはあらゆる教派が入り乱れて伝道活動をしている。
宗教は創立期には熱の入った信仰を獲得するが、教派が大きくなると官僚化し、日常的ないいかげんな信仰の上に教団も安住するようになる。すると、ほんとうの信仰はそんないいかげんなものではないと説く人が現われて信仰復興運動(リバイバル運動)が起こる。親鸞や日蓮もこのパターン。強烈なリバイバル運動は新しい教派を生む。アメリカでは今日に至るまでリバイバル運動が繰り返されており、それがアメリカ・プロテスタントの活力となっている。
ロケットが打ち上げられて地球軌道に乗るまでは宇宙飛行士に見えるのは空だけ。地球軌道に乗ると眼下に地球を見ることができる。途中プロセスを一切抜きにして突然地球を見る。このプロセス抜きの視点の変化が宇宙体験を独特のものにする一つの要素である。
宇宙に出ると頭脳が明晰となり、精神能力が拡充した感じになるという。100%の酸素を吸い続けたために脳細胞が活性化するのかもしれない。
宇宙体験といっても、地球軌道をまわるだけの体験と月に行く体験とはまるで違う。月からは地球が暗黒の宇宙に浮かんで見えるが、地球軌道では地球が圧倒する大きさで見える。この違いは大きい(アーウィン・宇宙飛行士)。
宇宙飛行士は、容貌も考慮に入れて選考され、肉体的にも優れているし、ロマンもある。ゆえにモテる。家庭から長期間遠ざかっているので、グルーピーの女性に手をつけることが多い。家庭不和な宇宙飛行士は例外なくそうだった。
1961年にソ連がガガーリンによる地球一周を成功させたころ、ソ連の宇宙開発はアメリカを凌いでいた。アメリカも地球周回軌道に宇宙飛行士を送り込むが無重力状態を味わえたのは数分のみ。1962年にジョン・グレンがやっと地球周回に成功。グレンは国民的英雄となった。アメリカにとって月に到達した宇宙飛行士よりも、ソ連に対する屈辱感を打ち破ってくれたジョン・グレンの方が記憶に残っている。
デモクラシーが健全なのは有権者が自分たちの投票行動いかんによって政府資金から多くのものを引き出すことができることを発見するまでの間だ。この原理を発見してしまうと、有権者は、政府資金からより多くのものを約束する候補者に投票するようになる。その結果、デモクラシーは放漫財政へと至り、財政破綻する。そうなるとデモクラシーはどうにもならないということになって、独裁政治がそれに取って代わる(タイトラー・18世紀のイギリスの教授)。
地球にいる人間は、平面的にしかものが見えていない。ゆえに平面的な相違点がやたら目につく。風土が違うし、住んでいる人も違うし、人種も民族も文化も違う。その違いとみえるすべてのものが宇宙から見ると全く目に入らない。宇宙からはマイナーなものは見えず、本質が見える。相違は現象で、本質は同一性である。同じものの間には争いがないはず。同じだという認識がないから争いが起こる(ドン・アイズリ宇宙飛行士)。
宇宙は戦争に適していない。なにしろ索敵・接近が難しい。衛星破壊できるだけのレーザー兵器があるのなら、地上の基地から狙った方が有効。宇宙では燃料が限られているから飛行機のようにはいかない。その場所は基本的にはいつでも地上からつかまえられている。宇宙戦争は空想の産物である(ウォーリー・シラー宇宙飛行士)。
宇宙から見た地球の向こう側の宇宙の黒さは、それを見たことがない人には絶対に想像できない。あの暗黒を見たときにはじめて、人間は空間の無限の広がりと時間の無限のつらなりを実感できる。永遠を実感できる。そのときの地球の美しさは写真では表現できない(ジーン・サーナン宇宙飛行士)。
神とはパターンである。宇宙においては万物の秩序があり、すべての事象が調和し、バランスがとれており、つまりはそこに一つのパターンが存在することを発見した。あらゆる神はこの現実をわかりやすく説明するために案出された名辞にすぎない(ジェリー・カー宇宙飛行士)。
宇宙体験の結果、無神論者になったという人間は一人もいない(エド・ギブスン宇宙飛行士)。
すべての宗教は偉大なスピリチュアルな真理をつかんだ指導者の教えに始まる。しかし、信者はその教えの本質を十分に理解しない。ブッダもモーゼもイエスも老子もみな人間の自意識の束縛から脱してこの世界のスピリチュアル・ワンネスに触れた超能力者だった。彼らはみな奇蹟を起こした。奇蹟は超常現象の別表現である。しかし、追随した人びとは自意識の束縛から逃れきれていないので、指導者が死ぬと、信者集団は人間的自意識の側に引き戻されてしまう。教団が組織されるとますます原初の真理から離れていく(エド・ミッチェル宇宙飛行士)。
宇宙は創造的進化の過程にある。一瞬一瞬が宇宙の新しい創造であり、進化は創造の継続である。神の思惟がそのプロセスを動かしていく。人間の意識はその神の思惟の一部としてある。その意味において、人間の一瞬一瞬の意識の動きが宇宙を創造しつつあるといえる。こういうことが一瞬にしてわかり、たとえようもない幸福感に満たされた(エド・ミッチェル宇宙飛行士)。
現代人はアインシュタインの理論を知っているがそれをイメージとしてはつかんでいない。依然としてニュートン的世界のイメージにとどまっている。アインシュタインだって自分のとなえる世界像をどれだけ具体的にイメージできていたかは疑問。より深い認識ににすすむと、プリミティブな認識では有効だったイメージが有効でなくなる。アインシュタインは晩年になって宇宙は機械仕掛けの物質というよりはむしろ一種の思惟のごときものではないかと考えるに至っている。物質に対する深い認識を求めるうちに物質観がどんどん変貌し、ついにそこまで至った(エド・ミッチェル宇宙飛行士)。
どんな体験をしてもその体験が体験者にとって有意味である場合もあれば無意味になることもある。そのちがいは、その体験に対してて心を開くかどうか、この体験のもつ意味を全部吸収してやろうと思って心を開くかどうかにかかっている(ラッセル・シュワイカート宇宙飛行士)。
などなど。

1985年初版。今となってはかなり古い本になりました。
しかし、全く色褪せない。
ちょうど、「宇宙兄弟」を並行して読んでいますが、宇宙体験の切り取り方が全然違ってて、どちらもすごく楽しみました。

何度読んでも面白い理由は、人類の中でほんの一握りしかいない宇宙飛行士たちの宇宙体験の不思議さ。
個性豊かな宇宙飛行士たちの生い立ちや、NASAを辞めた後の人生の多様さ。
宇宙飛行の技術的な部分からアメリカの宗教的背景まで、分厚い情報量をわかりやすく書き綴る立花隆の見事な取材力と文章力。



自分が生きている間に、宇宙に行ける事があるかはわからない(可能性は低そうだ)。
しかし、立花隆が取材を通じて「宇宙体験がしたい」と痛切に思ったその気持ちは、この本を読むと自分にも強く植え付けられる。
ガンダムにおける「ニュータイプ」が実現するのかどうかはわからない。
ただ、宇宙体験が人間に対して何らかの覚醒や変化をもたらすのだろう、という期待が膨らみ、ワクワクする。

大好きな本です。

これを読むと、猛烈に勉強したくなります。
最高の科学的知識をもち、
最高の肉体を持った宇宙飛行士達が宇宙体験で得た、精神意識の変化。
彼らの変化に共通する、根源的なものへの確信(幾人かは違いますが)。
文字通り、「ひとつ高い所から物事を考える」事が出来た結果、
地上で暮らす人々よりも、意識レベルがひとつ上がっている印象を受けました。
東西を問わず、心理学や哲学、宗教についての本を読んでいて、
「あれ、これって似てるなぁいや同じ事を言っている???」
と感じる事が多々ありましたが、
この本が、そのぼやっとした思いを論理的にすっきり説明してくれた事に、感謝しています!
読み物としても生の声!って感じで、グイグイ引き込まれていて一気に読めます!
わたしの人生史上最高の本のひとつ!ウルトラギャラクシーオススメです!(^o^)

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20170629追記 販売元に問い合わせたところ、交換対応いただけました。 音質よし、フィット感・遮音性よし、電池持ちよし、デザインよしで気に入っています。 '>

20170629追記
販売元に問い合わせたところ、交換対応いただけました。
音質よし、フィット感・遮音性よし、電池持ちよし、デザインよしで気に入っています。
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以前使用していたBluetoothイヤホンの調子が悪くなったので、こちらを購入。電池持続10時間と書いてあるとおり、バッテリー持ちがよく、デザインも満足。
しかし、ジムのトレッドミル中に使用していて故障。汗が原因か、振動が原因かは不明だが、以下の症状が発生。現在使用できない状態。



・突然音楽が切れて、しばらく操作できなくなる。
・局の途中で曲戻しがかかってしまう。(複数回)
・電源ボタンを押しても反応せず、使用不可。
・LEDランプの挙動がおかしい。
・充電のためUSBケーブルに接続しても、LEDランプが点かない。

購入から1ヶ月以上経っているので、Amazonの返品も不可。
1年保証と書いてあるので、メーカーに問い合わせ予定。

ゼンハイザーのMOMENTUM On-Ear Wirelessと併用しています。
ウオーキング用にはこちらを使っています。Bluetooth接続ですがAAC対応で、低音もそこそこ出ますし高音も伸びやかでこの価格帯としては音質は良いと思います。
スタビライザーとイアピースはブラック、イエロー、オレンジの3色が各サイズ入っており、好みによって付け替えできます。
装着感が良く、ウオーキング時に外れるようなことはありません。また、左右両ピースが磁力によりくっつくのも便利です。


一度ペアリングしたiPhone7とiPadに自動的に同時接続します。
家電店でコンプライの購入しようとしたら、これに合う600のサイズは販売していませんでした。
Amazonにありましたので購入し試してみようと思っています。

SONYのMDRシリーズを使っていたのですが、ランニングにノイズキャンセリングはやはり危ない(笑)のでキャンセリング無し、走り専用を検討。ありとあらゆる評価サイトを調べた末に購入。
軽さ、防水、マグネット、外れ難さ、再生時間、すべてでトップクラスです。
音の評価が低いのが気になったのですが、ノイズキャンセリング無しだと自分の動作音や車の音があるため、低音と高音が強めの音質は聞きやすくて良かったです。
アンプメーカーさんなので、あえてのチューニングなのでは?
追加で
ツインブレード仕様だと低音もしっかり出るのですが、シングルのパッドのみだとやはり音が軽くなりましたー!
ツインブレードは通常Sサイズ使用の私でもきつく感じません。ワンサイズしか付いていないのですが大丈夫だと思います。

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内容紹介

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1970年4月11日、アポロ13号が月に向けて打ち上げられた。だが、月まであと6分の5の行程で、緊急事態に遭遇。地球に帰還する確率は10%以下だ。3名の乗組員とヒューストンの、全力をあげての危機回避活動が始まる。

人類が月に降り立つという快挙を成し遂げたアポロ計画が、そのわずか9か月後に、かつてない危機を迎える。米国宇宙開発史上、初の死者が出るのだろうか? 知力を尽くした救出活動と限られた時間との戦いを、スリリングに描いた秀作だ。

監督はヒットメーカーロン・ハワードトム・ハンクスケヴィン・ベーコンゲイリー・シニーズ、そしてエド・ハリスらの、火花を散らす名演が見ものだ。また、ロケット打ち上げ時に砕け落ちる氷の1枚1枚を再現した、驚異のSFX映像が観客の目を奪う。(アルジオン北村)

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
1970年4月、月へ向けて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生。絶望的な状況の中、ヒューストン管制センターでは3人の乗組員を無事地球に帰すため、必死の救出作戦が展開されていた。ドラマティックな実話を映画化。
Amazon.co.jp:アポロ13 レビュー

1970年4月に実際に起きたアポロ13号の事故(重大な危機トラブルに見舞われ地球帰還が危ぶまれた。月着陸することなく月周回後、無事に帰還)に基づいている。

アカデミー賞

  • 受賞:編集賞、録音賞
  • 候補:作品賞、脚色賞、音楽賞(オリジナル・ドラマ)、美術監督賞、視覚効果賞、助演男優賞(エド・ハリス)、助演女優賞(キャスリーン・クインラン)

アポロ13』by Google Search

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